二章『~死せる魂と存在~』
識です。
今回は前作の続きを書かせて頂きました。
やはり、難しいですね、、文才が欲しいものですw
それは、置いときまして良かったらみなさん見ていただけると嬉しいです。
四月中旬になり、新入生も学校になれ友達もでき仲良く話している風景が見える。
「もう、そんな時期か」
などと軽く口からためいき交じりのように独り言をいった。
今は移動教室だA-1の皆は美術と音楽と書道の選択でわかれていった。俺はというと字はかけないし声をだすのは俺の行動エネルギーの枯渇問題を引き起こすと判断し美術室を選択した。周りは2人で行く人が多いが自分はぼっちでいく。ま、別にわるくはないと思ってはいる。
「にしても、、、」
ふと、自分は思い出した。ちょうど二週間前の初授業で今とは違いピリピリそわそわしていたとき、、、起きた、、、、『あの事件だ』あの事件は案の定大事になったが、そうなった経緯については誰も知らない。彼が口にした「輪環」この言葉には何を意味しているのだろうか、、、などと考えているとなにかにぶつかった。下を見ると、小さな男の子が、いや同じ学年の男がいた
「あ、、あ、あの、すいません」
何故かあやまられた。でもこっちが悪いし
「いや、こっちは大丈夫、というかこっちが悪いんだから謝らなくていいよ。で大丈夫?」
「う、うん、、、」
ちょっと嬉しそうな顔をした。なんか、かわいい男だななどと思っていた。、、ふと、この子なら友達になってもいいかなと思い自己紹介をしてみた。
「あ、俺の名前は郡山だよろしく。俺は今美術室に行くところだったんだ。因みに、A-1だ。」
「あ!?僕は氷雪 悠です!同じく美術室にいこうと、、あ、A-3です。」
言い忘れていたが美術は合同授業で3クラス合同でやっている
「あ、あの」
何かいいたそうに、もぞもぞしていた
「な、なんだ?」
俺は聞いてみた。
「4月上旬の出来事覚えていますか?」
もちろん、覚えているよ。と、俺はそう思いつつ首を縦に振った。
「僕はさっき、その考え事をしてました。彼の言ったことが何かひっかかって、、、」
そういい、郡山の方に振り返った。
「お、俺もそうだ、あいつはあきらかに手で必死に抵抗してた。それを証拠に彼は死ぬ前に涙を流し手を震わせていた。そして、首に当てられたナイフを避けるように首をナイフからさけようとしていた。」
「それは憶測だね」
正論だ。憶測に過ぎない。ただ直感だけがあれはおかしいと思えた、、、あとは、、、あ!?
「、、、、、デジャブ!?」
「僕もそう思うよ」
あの時は前の現象に驚いていたが、あの光景を何度も見た気がする。
「と、その話はあとにしようか。あ~僕久しぶりに話した気がするよ」
と、笑いながら彼はいった。
「美術室にいこ」
そういって、俺らは美術室に行った。
授業が始まってからは氷雪は真面目に絵をかいていたので、話さなかった。にしても、氷雪の画力は凄かった。将来はイラストレーターにでもなるのか?と言いたいぐらいに上手かった。俺も机に向き直ってちゃんと書き始めた。
「キーンコーンカーンコーン」
「起立、礼」
授業は終わった、、自分の絵は動物を描いていたはずなのに擬人化して終わっていた。はぁ~、美術を選んだのは失敗だったか。
「ちょっといいかな?」
氷雪が声をかけてきた。
「ん?なにかようか?」
「用と言えるかはわからないけど話したいことがある。」
そういわれて、郡山は頭を掻いて背伸びをし氷雪を見た
「さっきのことか?」
すると氷雪は目で、うん。といってきたこれをあうんの呼吸?以心伝心というのかなというのかなと思いながら氷雪についていった。
その場所は、、、屋上だった。
また、デジャブだ。俺は頭をおさえ氷雪についていった。
そして手すりのところにつき、、そこで、座って氷雪はこういった。
「輪廻思想って知ってる?」
急にそう問いかけてきた。
「急にだな、まあ軽くなら確か死んだらまた違うものになって産まれるんだっけ。」
「簡単に言うとそうだね。違うものになる、、、それが素晴らしい事でもある、、、でも」
そう言い、真剣な顔の中に黒いものを含ませ重そうな口をひらきこう言った。
「彼の言った『輪環』を数学にある輪環の順と定義すると、恐ろしいものになる、、、そうは思わないか。」
「ま、話は置いといて教室戻ろうか、そろそろチャイムなりそうだし」
「そうだな」
そして、俺らは教室へと帰って行った。
教室はやたら静かだったドアを開けると黒板にはLL教室にはおっれら含めて3人、知らない女子が一人いた。
その子は、
「人というものは、この世で人と定義するに値するものでしょうか、、、私はわかりません。」
急にふられたのでびっくりした独り言だよな、、
「もし、デジャブというものが一般的な定義と違ったら、、、」
「違ったら、、、?」
俺はつい口を出してしまった。だって、さっきデジャブの話をしたばかりだからより驚いた。
「あなた、、、は?」
その子は俺たちには気づいたのかこちらに向き直り聞いてきた。背は座っているからわからないが細く黒色の髪に胸は、、、、察して
「なに?」
睨まれた気づいたのか!?
ま、簡単に言うとびしょうじょだ両サイドの前髪が長く、それ以外を見ると天パの軽いバージョンだったくるっとした感じの、そして、、、前髪の両サイド以外短い
「君こそ誰だい?」
「私は天道 未夢」
「俺は郡山、、こっちは」
「氷雪です、、よろしくです!」
何の友達になるための隣〇部的な感じだ。ま、まぁ、、友達といった友達はいないが、、
「で、おま、、天道さんはなにしてたの?」
「未夢でいいよ」
「未夢さん」
「さんはいらない」
さいですか、、、
「未夢、さっきのことデジャブのことだが」
俺は改まって未夢に真剣なまなざしでいった。未夢は怯む事なく、こっちを見続け、氷雪も見てこう言い放った。
「デジャブってほんとにただの記憶障害なのかな」
「なにがいいたい」
俺はちょっとあせりつつ言った何故ってもし未夢が今から言おうとしていることが本当なら、この世のすべてに衝動を与えるものと呼ぶであろう事であったからだ。でも、氷雪の方はニッコリしていた。
「デジャブがもし記憶障害ではないのであれば、、、記憶の
産物もしくは、、前にもしこの事をやっていた自分がいて、それが今の自分の脳にデジャブとして信号が送られたとしたら?」
「つまりなんだよ!」
すると、代わりにというように氷雪が答えた。
「夢とかで見るものと現実で起きている事が同じでそれが『デジャブ』としてでるか、何回も自分が15歳という、いや、この人生自体をやり直し続け、初日に死んだ彼が言った『輪環』のような現象が起きているとしたら、、、、その時の記憶の一欠片が何かの拍子や何かのショックにとかこれから起こることによるものでデジャブとしてあらわれたらということ」
それって、、、
「それじゃあ、、もし後者の方だったら俺らは何回も産まれ直しているということになるのか、、」
「そうだね。今の憶測に過ぎない断片だけ見た説はね、、」
なにか、まだ引っかかりがあるようなそんな顔と物言いだった、、
そういえば、初日世界史で確か仏教についてきいてたな、、、ん?
「輪廻転生した前、、、そう前世の記憶の欠片という可能性は?」
「なくはないけど、0に近いね」
「なんでだ?」
「輪廻転生っていうのは来世で別のもの、動物になってたいたのが蘇って動物、人間になってる、なら今いる皆が皆人だったという可能性はほぼ0に等しいね。ま、これもただの憶測に過ぎないけどね。」
そうか、、、、じゃあ、、、、、
「俺らの存在っていったい、、」
すると氷雪がこちら向きこう言った
「人の形をした人ならざるものかもね」
そう言われて、、茫然とした多分今の自分はまさしく鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていただろうに違いない。
チャイムがなった、だがその時の自分にはその音ですら自分の鼓膜に振動を与えさせることは出来なかった。
最後まで?ありがとうございます!今回は長くて申し訳ありません。
なし崩しで内容を進め作った本人今、、、ちゃんと考えればよかったと思いました。
では、次回は三章『~観測者~』です!次も長いかもしれませんが宜しくお願いします!