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この文章スタイルがおバカさんみてェーだとォ?

 この文章のジャンルはエッセイでいいのだろうか?自分で決めておいて、少々不安になってきた。

 このサイトに登録されているエッセイのジャンルに分類されている小説を拝見したところ、こんなどうしようもなくおバカな疑問がわいてきてしまったのである。

 ざっと見た限り、みなさん何やら立派なことを書いていらっしゃる。環境問題について、戦争について、文の書き方についてなど、なにやら崇高かつ、教育的かつ、啓発的なテーマの文章ばかりではないか。ぼくみたいにネタがないとか、彼女ほしいとか、リア充爆発しろ!!とかわめいている作品は少なくともランキング上位には見当たらない。

 もしかしたら、エッセイとは存在自体が崇高なジャンルで、ぼくごときがふざけ半分で書いていいものではなかったのではあるまいか。広辞苑でエッセイの意味を調べたところ、こう書いてあった。

 ・随筆。自由な形式で書かれた、思索性をもつ散文。

ですって。ようするに、なんでも書いていいぞい、ということらしい。つまり、この駄文もエッセイでいいぞい、ということであるようだ。よかった、よかった。

 

 さて今日のテーマは、歴史の教科書と、「魔法少女まどか☆マギカ」のキュウベエとの類似性についてである。


 「頭にウジでも湧いてしまったのですか?あなた」という疑問がでるのももっともであるが、まあお聞きになってください。

 今日受けた講義に「近代日本の歴史」というものがある。この講義の方針は端的にいえば、「お前のふざけた常識をぶち壊す!」といったぐあいのものだ。いままで「常識」として考えていた出来事や言葉も、少しばかり違う角度から見ると、ボロボロと矛盾や疑問が出てきてヒジョーにおもしろい。毎回、この講義を受けると、目からウロコが落ちる。


 今日の講義では、一万円のオッチャンこと福沢諭吉が話題に上がった。彼の「学問のすゝめ」という本の冒頭の言葉「天は人の上に人を造らず」というフレーズを一度は聞いたことがあるだろう。小、中学校の教科書にものっているはずだ。

 大多数の人のイメージは「諭吉のオッチャンは、人類みな平等を謳ったエライ人なんやなぁ」みたいな感じであろう。

 ところがぎっちょん、こやつそのあとに続けてこんなことを書いておるのだ。

「されども、今広くこの人間界を見渡すに、かしこきひとあり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥の相違あるに似たるは何ぞや」

 少し長くなってしまったが、つまるところ人間の価値の違いは天と地ほどの開きがあると言っているのだ。さらにこの後にはこんな一文がある。

「すべて心を用い心配する仕事はむつかしくて、手足を用いる力役はやすし。故に、医者、学者、政府の役人、または大なる商売をする町人、あまたの奉公人を召し使う大百姓などは身分重くして尊き者というべし」

 またまた長くなってしまったが、要約すると、「肉体労働してる人より頭使って仕事してる人がエライ!!」ということだ。バリバリ差別宣言をしている。

 諭吉サンはおそらく、冒頭の文章を「確かに~である。しかし~」といった具合に、単なる話すキッカケとして用いたのだろう。 

 問題はどの教科書も冒頭の一部分しかのせていないということである。これでは福沢諭吉のイメージは人類平等宣言をした人、としか認識されない。彼の主張は正反対のことであるに関わらずである。いくらなんでも問題あるんじゃなかろうか。


 ここでふとあるキャラクターが浮かんだ。「魔法少女まどか☆マギカ」というアニメのマスコットキャラクター、キュウベエである。アニメオタクの弟から聞いたこいつの行動はまさに外道と呼ぶべきものであった。

 コイツは少女たちに「魔法少女になれば願いが一つかなう」といってすり寄り、魔法少女にしてしまう。実際は魔法少女になるとハンパナいデメリットがあるらしいのだが、コイツはそんなこと一言も言わず、都合のいい話だけを並べて契約を交わしてしまうそうだ。後で問い詰めても、「きかれなかったから言わなかっただけだよ」などとほざくらしい。トコトン外道である。


 ここで、歴史の教科書も、キュウベエと同じように、「自分にとって都合のいい一部分だけを取り上げる」ということをしているということに気付いたのであった。だからなんだ、といわれても、おバカなぼくは、なんだかなあとしか言えないのでありますね。

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