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なぜか魔王が勇者召喚を行った!しかしそれに巻き込まれた俺はうまく逃げ出す事が出来はしたが、今後どうしら良い?  作者: 伊勢いづも


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第9話 パリブルクの森 1日目

本話もお楽しみいただけるように書いて参りたいと思います。応援してくださっている方、本当にありがとうございます。作者の励みになります。とても感謝しております。では本作品もお楽しみください。

一方その頃、ロコスは、冒険者ギルドで聞き込みをしていた。大臣から聞いたアレクサンダーの特徴を頼りに、受付嬢からアレクサンダーのことを聞き出そうとしていたのである。但し、ギルドも人数は教えてくれたがそれだけだった。


「じゃあ悪いけど、10代の人間に絞って人数を教えてくれないか?さっきみたいに全年齢を教えてもらっても絞り込めないんでな」

ロコスは自分の友人の子(友人とするには、ロコスは歳をとっていた)だと偽って、受付嬢から聞き出そうとしていた。


「10代の人間でアレクサンダー様ですね。全部で167名おります。お教えできるのはここまでです」

「そんなにいるのか!」

ロコスは最初から壁に突き当たってしまった。なぜなら、大臣から聞いた外見の特徴から探すしか無いのである。しかも10代、それが167名もいるのである。ロコスは冒険者ギルドを出た。


実は、アレクサンダーは冒険者ギルドで登録をするときに、偽装をしていたのである。自分の特徴を魔王や大臣は知っている。だから登録の時だけ金髪で碧眼、少し浅黒い肌に見えるように偽装していたのである。しかも名前はアレクで登録している。


これで勇者の卵たちと、当時召喚の間にいた人間しか、外見を知らないので誰も見つけることができない。アレクサンダーの偽装による勝利である。また、勇者の卵たちが外へ出て活動するときには噂を聞くだろうから、その時にまた外見を偽装すれば良いのである。しかも現在は幼い少女を連れている。


ロコスは次の冒険者ギルドに向かって歩き出した。ただし、アレクサンダーの聞き込みをしたが彼は偽装をしていた上、どこの街に進んだのか全くわからない。とりあえず歩き出した方向は、アレクサンダーが選んだ方向と反対側だった。ロコスのアレクサンダーを探す旅は出だしから躓いた……


その頃アレンとリリーは魔道具屋に着き、店員に話しかけていた。

「実は時間を図る道具を探しているのですが、ありますか?」

「はいございます。こちらの道具は時計と言うものでございます」

日本と同じ名前なんだなぁ。この世界、不思議と日本語と同じ名前のものが多いよな。なんでだろう、神様がそうしたのかな?今度聞いてみよう。


ではいくつか見せてください。俺は時計をいくつか持ってきてもらい、銀の懐中時計を選んだ。ゼンマイ式ではなく魔石で動く時計である。魔石切れの場合、魔道具屋に行き魔石を交換してもらえば良いのである。


「ではこちらを下さい。おいくらですか?」

「はい、少々高いですが、金貨2枚となります」

「では、こちらが金貨2枚です。確かめてください」

「確かに金貨2枚受け取りました。ありがとうございます。こちらが商品でございます」


俺は時計を受け取り、懐に入れて店を出た。

とりあえず念願の時計は手に入れたので、一旦宿へ戻ろう。

「お兄ちゃんは時計を買ったけど、リリーは何か欲しいものあるかい?」

「えっと、リリーはお洋服が欲しいの」


「そっか、リリーはお洋服が欲しかったんだね。お兄ちゃん気づかなくてごめんね。リリーは女の子だもんね」

「お洋服買ってくれるの?」

「買ってあげるよ」

「わーい!」


全身で喜びを表している。やはりリリーは女の子だったんだな。男の俺はあまり洋服なんて考えていなかった。これじゃダメだな。兄貴失格だ。リリーと俺は洋服屋に入ってみた。しかしここは大人用なので、子供用の洋服屋はないかと店員に聞いてみると、3件隣にあると言う。そこへ行くことにした。


子供用の洋服屋に入ると、優しそうな女性店員が接客をしてくれた。どうやらこの人が店長らしい。

「いらっしゃいませ。可愛らしいお嬢様ですね。妹様ですか?」

「ありがとうございます。そうなんです。私の妹なんですよ。かわいいでしょ?」

「本当に可愛らしいですね」


親バカならぬ、兄バカだ。別に良いのだ。だってリリーは本当に可愛いのだから!

「この子に似合う洋服を選んで欲しいのですが」


「では、お嬢様、どのようなお洋服が好みですか?」

「えっと、リリーはピンクの可愛いお洋服がいいなぁ。それと赤いお洋服も好き」

「ではこちらなんかいかがでしょうか?」


店員さんはリリーに似合う服を選んできてくれた。どうやらリリーも気に入ったみたいだ。試着をしてみることになった。

「お兄ちゃん、見てみて!リリー可愛い?」

「よく似合っているよ。今度はピンクのやつを着てごらん」

「うん、わかった。ピンクのも着てみるね」


「お兄ちゃん、どうピンクは、ねえどう?」

「とても可愛いよ!リリーは、何を着ても似合うね」

「ありがとう。お兄ちゃんこれ買ってくれるの?」

「もちろんだよ」

「やったー!これ着て行っても良い?」


「2着ともお買い上げでよろしいでしょうか?」

「はい、それとこの洋服に合う靴もお願します」

「かしこまりました。では靴はこちらでいかがでしょうか?サイズは履いてみて決めましょう」


リリーは洋服に似合う靴を履かせてもらい、サイズを測り、それぞれ赤とピンクの靴も買った。

「お兄ちゃん、お洋服ありがとう」

おしゃれをしたリリーは、少しお淑やかになっている。やっぱり洋服によって人間の振る舞いも変わるんだなぁ。確かに俺もスーツを着ている頃は、ダラダラとはしていなかったもんな。


リリーの洋服も買ったし、そろそろ宿に帰ろう。ただまだ夜ご飯には時間があるので、ちょっと串焼きなどを買い食いしていこう。途中で食べた串焼きは中々美味しかった。

「さぁ、リリーそろそろ宿に帰らないとね。もうすぐ夕飯の時間だから」

「うん、帰ろう。お兄ちゃん」


リリーは突然手をつないで来た。俺はリリーの手を握り返し宿まで帰った。まるで気持ち的には親子だよ(笑)

「ただいま」

「お帰りなさいませ。鍵はこちらでございます」

「しばらく部屋で休んでいるね。夕飯になったら降りてくるよ」


リリーは今日、洋服のまま夕飯を食べるらしい。よっぽど気に入ったんだな。俺もリリーが喜んでくれてとても嬉しい。この世界は写真がないのが残念だ。リリーの幼い時の姿、今の喜んでいる姿を残せると良いんだけどなぁ。


魔法でカメラが作れればいいんだけど、カメラだけではなく、当然レンズ、フィルム、印画紙、現像液などを作らなくてはいけないからな。無理だな。醤油とか味噌は小麦とかがあるから何とか作れるかもしれない。だけどやっぱりカメラは無理だな。残念だが諦めよう。


そのうち味噌と醤油だけは絶対に作るぞ。ただし俺が作ったことをバレないようにしないといけないな。何せ異世界の日本人ぐらいしか味噌と醤油は知らないからな、味噌と醤油を作ったら身元がばれちゃうし。味噌と醤油のお店は別の人に経営してもらおう。


やっとどうにか見つけて買った時計が嬉しくて、俺は子供のように時計を眺めていた。すると6時になったので、夕飯を食べに下に降りて行った。今日の夕飯はなんだろう?

どうやらホーンラビットの肉らしい。やはり味付けは塩とハーブだ。おいしいのだけど何か物足りない。早く醤油と味噌を作らないと。あと胡椒も欲しいな。


明日はいよいよパリブルクの森だ。どんなモンスターが出てくるのか楽しみだな。聞くところによるとパリブルクの森とダンジョンには、スライムからドラゴンまでいるらしい。但し強いドラゴンは山脈の辺りに居るらしいが。たまに、ワイバーンが森や草原に餌を取りに来るらしい。


翌朝、俺達はパリブルクの森に来ていた。まだ森の縁に入ったばかりだ。最初に出てきたのは、やはり雑魚モンスターであるスライムだ。こいつらは難なく討伐して奥に住む。更に入るとホーンラビット、次にゴブリン、フォレストボア、ビッグボア、次々と少しずつモンスターが強くなっていく。大体、森におけるお決まりの出現パターンだな。


しかし、リリーは魔法が結構使えるので、頼りになる。しっかりと後ろ任せることができる。

「リリー、そろそろ休もうか?」

「うん、でもリリーはまだ大丈夫だよ。お兄ちゃんが休みたければ、休んでもいいよ」

「じゃあ少し休もうか?」

「了解」

リリーは敬礼のポーズを取って和ませてくれた。本当に明るい良い子だ。


お読みいただきありがとうございます。お楽しみいただけましたでしょうか?

ご意見ご感想をお寄せいただければ、作者としてはとても励みになります。よろしくお願いいたします。また誤字等ございましたらお知らせいただければ訂正いたします。よろしくお願いいたします。次話も楽しくお読みいただけるように頑張ります。


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