第2話 とりあえず王都に出ることが出来たぞ
皆様お読みいただきありがとうございます。本話もお楽しみいただけるよう書いていきたいと思います。フォロー、応援ありがとうございます。がんばります。
昨日の約束通り、俺は魔王城から出る事ができた。王都へ出た後、とりあえず冒険者ギルドの場所は、昨日兵士に聞いておいたので、ギルドへ向かった。(どうやら冒険者ギルドは、人間族の国、魔人族の国に関係なく同じ1つの組織として存在している様だ)冒険者ギルドの中へ入り受付に並ぶ。もう皆出払っているようで、すぐに順番が来た。
「おはようございます。本日はどのようなご用件でしょうか」
「はい、冒険者登録にきました」
「では、こちらに必要事項をお書きください。文字の読み書きは出来ますでしょうか?」
「はい、できます」
俺は必要事項を書き込み、受付嬢へ渡した。
「では、アレン様ですね。こちらの水晶に手をかざしてください」
俺は、名前の欄にアレンとしか書かなかった。だから当然アレン様と呼ばれた。
アレクサンダーのアレとサンダーのンを合成してアレンだ。
「わかりました」
俺は水晶に手をかざした。
すると、偽りのステータスが表示され、レベルは1、 HP,MP等すべて10、職業魔法使いと表示された。上手くいったようだな。
「はい、ではギルド証をお渡しいたします。最初はGランクです。仕事をこなしていってレベルが上がるとランクも上がります。頑張ってください。説明は要りますか」
「ありがとう。でも知っていますので、大丈夫ですよ」
「承知致しました。では頑張ってください」
「ありがとうございます」
しかし、本当に人間族と魔人族の区別がつかないなぁ。
俺は冒険者ギルドを後にした。次は武器屋と防具屋だ。その前に宿屋だな。そういえば宿を聞くのを忘れた。もう一度冒険者ギルドに戻ってお奨めの宿屋を聞いた。すると冒険者ギルドを出て、左手に行き、最初の路地を右に曲がったところの3軒目がお奨めだそうだ。宿の名前はグルマンである。
宿を見つけた俺は中に入りとりあえず2泊分の宿泊をお願いすると、銀貨1枚と大銅貨2枚だと言うので支払いを済ませた。部屋に案内され中に入ると、とりあえずベッドはきれいである。後は夕食が付くらしい。今晩の夕食次第で宿を変えるかどうか決めよう。
とりあえず美味しければこのまま1ヵ月ぐらい借り続けよう。魔王からもらったお金は金貨20枚である。普通の独身男性であれば、宿に泊まり無駄遣いをしなければ、1ヵ月に金貨1枚で済むそうだ。その辺はきちんと金をくれたみたいだな。意外と律儀な魔王だな。因みに1ヵ月は30日、1年は360日だそうで地球とほぼ同じだ。季節も春夏秋冬が在るそうだ。
◇◆◇◆◇◆
まずは武器屋、次に防具屋だな。薬草採取といっても、いつどんなモンスターが出てくるか分からないし強さも分からない。だから武器と防具は大切だな。俺は痛いのは嫌だし、素手で攻撃なんかできないから、武器と防具はとても大切だ!神様から全属性魔法を頂いたが、まだ使った事が無いし、どんな威力かも分からないし、すぐに死にたく無いし怪我さえ嫌だ。
まずは、武器屋だ。
「いらっしゃいませ。どのような武器をお探しでしょうか」
年のころは35才位の店員だ。メガネをかけている。この世界…メガネがあるんだな〜
「全くの初心者なんですが、俺は魔法使いなんで通常は杖だと思うのですが、出来れば剣が欲しいのです。魔法使いに向いている剣はありますか?」
「はい、いくつかございます。ご予算はいかほどですか?」
「最初なので、予算は金貨2枚位かな?」
「ではお客様に合うであろう剣をお持ちいたしますのでお選びください」
店員が3本の剣を持ってきた。なかなか良さそうな剣だな。材質はなんだろう。
「なかなか良さそうな剣ですけど、これの材質はなんですか」
「はい、1番左のものは、ミスリルの片手剣、真ん中はミスリルの両手剣、1番右のものは、ミスリルの槍となっております」
金貨2枚出せば、ミスリルが買えるんだな〜、魔人族領だからなのか、それとも人間族の店も変わらないのか、この世界…ミスリルは安いのか?…その辺は後で調べてみよう。もしどちらかが安ければ、それだけで商売ができちゃうなぁ。何せ俺はストレージ持ちだからな。
俺はそれぞれ手に取り、軽く振ってみた。
よしそんなに重くないから、ミスリルの両手剣にしよう。
「では、この真ん中のミスリルの両手剣をください」
「はい、では、ちょうど金貨2枚となります。ありがとうございました」
俺は武器屋を後にし、防具屋へ入った。防具屋は、武器屋の道を挟んだ反対側にある。
「いらっしゃいませ。防具をお探しですか?」
「はい、先ほど向かいの武器屋でこの剣を購入したのですが、防具が無いので買いに来ました」
俺は武器屋で先ほど買ったミスリルの剣を見せ、盾を持たない代わりに腕につける籠手と防具を欲しい旨を伝えた。
「でしたら、籠手はこちらのリザードの革の籠手なんかいかがでしょうか?」
「おすすめの理由は何ですか?」
「このリザードの革は軽くて丈夫な上、防水性にも優れています」
「なるほど。では籠手はそれをキープで」
そう言えばキープが通じたな?…… この世界の言葉の意味も同じ様な言葉があって、自動翻訳されているんだな。実は俺にはこの世界の言葉が最初に聞こえて、次に日本語が聞こえる。なお瞬間的に頭の中で翻訳されて言葉になるので楽である。
自分が話すときは順番が逆になり自然と言葉が出てくる。実に便利だ。人間版自動翻訳機といったところかな。また、一度話した言葉は全て記憶に残っている。日本にいる学生の時にこの記憶力があれば……
「次は鎧を紹介してください」
「はい、鎧ですが鎧には基本3種類あります」
「どんな鎧ですか」
「まずはフルプレートメイル。要するに全身金属の鎧です。次に革鎧です。最後に鎖帷子となります。紹介した順に防御力の強さと重さが重いです。鎖帷子が一番軽いですね。上半身だけですので」
「なるほど。では順番に装着することはできますか?」
「はい、可能です。ではご用意いたしますので、あちらの試着室でお待ちください」
店員が3種類持ってきてくれた。
「まずはフルプレートメール、こちらをご試着ください」
俺はフルプレートメールを着てみた。しかしかなり重い。
「これは丈夫なのはわかりますけど、重いですね」
「はい、これは丈夫な分かなり重いです。次は革鎧をご試着ください」
次に、店員は革鎧を持ってきてくれた。
「この革鎧は籠手と同じリザードの革となります。丈夫ですが、全身鎧となると少しお高いです。もう少しお安い鎧もありますがオークやボア系ブル系の鎧となりますが、初心者には重いと思われます」
「なるほど、わかりました」
俺はリザードの鎧を試着してみた。確かに軽くて丈夫そうである。ただやはり少し重い。
「次は鎖帷子になります。これは上半身だけとなり初心者の方がよく身に付けられます」
俺は鎖帷子を身に付けた。これはかなり軽いな!よし、これはキープだ。
「すいません。これはキープでお願いします。この他にローブなどはありますか」
「はい、ございます。ただしローブは後衛職である魔法使いの方が身に着けられる事が多いですので、剣を持った前衛職の方には、あまりお勧めいたしませんが」
「俺は剣は持っていますが、魔法使いなんです」
「そうでしたか。それは失礼いたしました。剣を持っているので前衛職の方だとばかり思っておりました」
「そうですよね。通常はそう思いますよね」
「ではローブを持って参ります」
店員は2種類のローブを持ってきてくれた。
「こちらは、属性付与がされておりまして、物理攻撃耐性、魔法攻撃耐性の2つが付与されております。もう一つは通常のローブでございます」
「では最初に普通のローブを着てみます。こちらは本当に普通のローブという感じで軽いですね。次はじゃあ属性付与されている革のローブを着てみます。こちらの方が安心感があっていいですね。ちなみに、お値段は高いですか?」
「はい、こちらは少しお値段が張りまして、金貨1枚となります」
「なるほど。では、全部でいくらになりますでしょうか?」
「はい、すべて合計で金貨1枚と銀貨8枚となります。いかがいたしますか?」
「では、籠手と鎖帷子とローブをいただきます」
「ありがとうございます。サービスで革手袋をお付け致します」
「良い買い物ができました。どうもありがとう」
「ありがとうございました。またのお越し、お待ちしております」
俺は全てを買い揃え店を出た。しばらく歩いて串焼きの買い食いをして一旦宿へ帰った。俺は宿へ帰り少し早いので部屋に戻った。そして軽く剣を振ってみた。ローブも着てみた。よし、こんな感じで明日は頑張ろう。
まだしばらく時間があるので、部屋を出て下で一旦鍵を預け、俺は街へ繰り出した。街をぶらつき商店を覗いてみた。すると色々と道具などを売っている店もあり、暇つぶしに中に入って店員と話をし、道具の種類を色々と教えてもらった。そんなことをしていると、そろそろ夕飯の時間になったので、宿に戻った。
夕飯はラノベでよくあるオークのステーキである。やはり醤油はない。塩がベースである。しかも胡椒もない。残念。ただし他のハーブがあるので塩とハーブで美味しくいただける。焼き加減もちょうど良い。そしてスープも付いている。パンは食べ放題だ。
俺はワインを頼んだ。この赤ワインは非常にステーキとよく合う。
なかなか美味しいな〜。他にも毎日、日替わりで色々な肉やスープが出るそうだ。飲み物も赤ワイン、白ワイン、ミード酒、エールがあるそうだ。
魔王も言っていたように勇者たちは、皆卵なので育てるのに時間がかかると言う事だった。3年間は育てて、卵から卒業して初めて勇者や賢者、聖女等になれるそうだ。だからしばらくは何か起きると言う事もなさそうだし、戦争を仕掛けるなどと言うこともなさそうだな。
だから宿屋はこのまま、ここでしばらく連泊しよう。そしてある程度金を稼ぎ、レベルを上げたら別の国へ移動しよう。本日はこれで後は寝るだけだ。初めて寝るベッドはまあまあの寝心地だった。
お読みいただきありがとうございます。誤字等ございましたらお知らせください。次回からモンスターとの対決になります。なお感想もお書きいただくと大変励みになります。また下の方へ行きますと星がありますので、お好きな数ポチっと押していただけると大変嬉しく思います。よろしくお願いいたします。




