第13話 あれから半年が経った
前話はお楽しみ頂けましたでしょうか? 、本話もお楽しみ頂けるように書きたいと思いますので、是非お楽しみ下さい。尚、本日より投稿8時と18時の2回とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
リリーは現在ピンク色のローブを着ている。これは川にいるピンクヒポポの革で作った一品もので実にリリーに良く似合うのだ。しかもリリーは強いのでどんなモンスターに襲われても問題が無いから着用出来るのである。
通常のAランク程度の人間が着用しても目立つので、どんどんモンスターに襲われ対処に苦労することになる。しかしリリーはSランクなので、本当はSSSランク相当の強さなのでどんなもんスターが来ても倒せるのだ。ただSランクと言うだけではなくステータスが半端ないのである。だから全く問題ないのだ。
リリーも俺も既にレベル150を超えている。ステータスを表す数値はとっくにすべて30,000を超えている。もうこの星最強なのである。わははっ!今日は草原に向かって歩いている。しばらく行くと馬車が襲われている。助けなければならない。
「リリー馬車が襲われているから助けに行くぞ!」
「うん、わかった。お兄ちゃん、助けに行こう」
俺たちは走った。そして馬車のところへ着くとオーガ達に襲われていた。
なんでこんなところにオーガがいるのかわからないが、とりあえず助けに入らないと。
「助けに来たぞ。大丈夫か?」
「助かる。相手はオーガなので殆どの兵が手傷を負っている。ありがたい」
「任せておけ、俺たち2人は強いからな」
オーガ位は、魔法を使わずとも剣で簡単に倒せる。しかし、馬車の周囲に沢山居るので早めに倒さないといけない。だから魔法を使う事にした。
「リリー、早めに倒さないといけないから、魔法使うよ」
「うん、お兄ちゃんわかった」
リリーと、俺は上空からの大量のアイスジャベリンを撃ち下ろした。それだけで馬車を取り囲んでいたオーガは全滅した。
「よし、リリー。次は倒れている人の手当てだ」
「うん、わかったよ」
リリーと俺は次々と怪我をして倒れている人々の(兵士であろう)の手当てをしていった。
「助かったぞ。ありがとう。お前たちはとても強いんだな」
馬車を守っていた兵士にお礼を言われた。他の助けた兵士たちも俺たちに頭を下げてきて、皆お礼を言ってきた。すると暫くして馬車の中から若い女性と壮年の男性が降りてきた。
「危ないところ、お助けいただき本当にありがとうございました。このお礼は必ずさせていただきます。名前を教えていただけますでしょうか?」
「私はこの方を存知しております」
壮年の男性がそう言った。
俺は、この人に心当たりはないんだが誰なんだろうか?そう思っていると壮年の男性が答えた。
「あなた方の事は、冒険者ギルド本部のマスターから伺っております。お二人ともSランクの冒険者アレン様とリリー様ですよね。ギルド本部のマスターから聞き及んでいる特徴の方と一致しますので」
「そんな噂が出ているのですか?驚きですね。ところでどのような特徴だったんでしょうか?」
「はい、お二人の外見と魔法が非常に優れていると言う特徴がぴったりでございましたので、それでアレン様とリリー様と判断させていただきました」
「なるほど、そういうことでしたか。わかりました」
「セバス、このお二人が噂のアレン様とリリー様なのですね」
「左様でございます。システィーナ王女殿下」
「エッ!………」
リリーと俺で同時に声が出てしまった。
「王女殿下でございますか?」
「そうです。私はこの国の第一王女システィーナ・フォン・シズアイでございます」
「これは大変失礼いたしました。王女殿下とは存じ上げずご無礼な態度をとって申し訳ございませんでした」
「お気になさらないで下さい。命の恩人にそのようなことを申し上げるつもりはございません。本当にありがとうございました。感謝しております」
「お許し頂きありがとうございます。感謝の件は承知いたしました。お礼はありがたく受け取らせていただきます。では私どもはこれで失礼いたします」
「お待ちください。いずれ我が父よりもお礼を差し上げたいと思いますので、その時には是非、城にお越しくださいますようお願い申し上げます。では本日はこれで失礼させていただきます。本当にありがとうございました」
「姫様をお救いいただき本当にありがとうございました。必ず王様よりお礼がございますので、その時にはぜひ姫様がおっしゃったように城にお越し下さいませ」
最後にセバスがそう言って兵士と馬車は去っていった。
「リリー、とんでもない人を助けてしまったね。王女様だって凄いね」
「うん、凄いね、リリーは王女様とか生まれて初めて会っちゃった!凄く綺麗な人だったね。それにとっても優しそうだった。あんなお姉ちゃんが欲しいな。それに今度お城に呼んでくれるって言ってたよね。楽しみだなぁ」
「まぁ、お城に行くかどうかは別として…。今日は帰ろうか」
「うん、わかった、じゃあ帰ろう」
リリーと俺はまた来た道を戻っていく、その帰路の途中で道路に大きな影が映った。空を見上げるとワイバーンが2匹飛んでいる。どうやら先程の馬車を狙っているようだ。何かおかしいなぁ?なんであの馬車ばかり狙われるんだろう?
「とにかくまた助けるよ。リリーいいかい?」
「わかったよ、お兄ちゃん」
俺たちは馬車を追いかけた。するとワイバーンが降下し馬車を襲う所だった。疑問は置いておき、とりあえず俺たちは魔法を放ちワイバー2匹を撃ち落とした。同じように兵士たちが構えていたが何事もなく、俺たちがあっという間にワイバーンを撃ち落としたので驚いている。まぁ当然驚くよね。
「先ほどといいまたお助けいただき感謝いたします」
兵士の中の多分隊長であろう人がそう言った。するとやはりセバスとシスティーナ王女が馬車から降りてきた。
「先ほどと言いまた今回もお助けいただき何度も本当にありがとうございます。アレン様とリリー様は命の恩人です。感謝しても感謝しても感謝しきれません」
「本当に本当にありがとうございます。2度にも渡って狙われた所を助けていただき感謝の念に堪えません」
セバスも感謝をしてくれた。
「ところで、こうやって何度も襲われると言う事は、何か魔物を呼ぶ装置か魔道具が取り付けられているのではないですか?」
「そのような事は……でもそれが1番可能性が高いですね」
「馬車の屋根か床の下の部分を探してみましょう」
リリーは、魔法で屋根へ俺は床下を覗いてみることにした。しかし床下には何もなかった。ところが屋根の部分に何かがあったようだ。
「ねぇ、アレンお兄ちゃん屋根に何かあるよ」
「わかった。お兄ちゃんも屋根に登ってみるよ」
屋根に登ったところ何かが付いている。これはなんだろう?どうやら何かの血のようだ。俺はシスティーナ王女とセバスさんに屋根に血の様な物が付いていることを話した。するとセバスさんが答えてくれた。
「血の様な物が本来付いている事はございません。出来れば魔法で洗い流していただけますでしょうか?」
「わかりました」
俺はウォッシュの魔法でその血のようなものを洗い流した上に、万全を期す為クリーンの魔法もかけた。
「これで多分大丈夫だとは思います。また何かあるといけないので、俺たちも護衛として馬車の後について行きます。ですから今後またモンスターが襲ってくるようなことがあってもご安心ください」
「本当に度重なるモンスターの襲撃に援助そして討伐までして下さり、本当にありがとうございます。この事は父に報告させていただきます」
「なぜ誰がどのような目的で、この馬車に血のようなものを仕掛けたのでしょうか?不思議ですね」
これ以上余計なことを言わなくても、きちっと王城内で捜索は行われるだろう。こうやって俺たちは馬車に付き従い、護衛として貴族街に入り王城まで姫様たちを送った。
貴族街の門を出る時に門番の人にも頭を下げてもらった。そして感謝の言葉もいただいた。
「ねぇ、お兄ちゃん、今日は良い事をしたね。良い事をした時は別な日にその人に良い事が返ってくるんだよね。そうお父さんとお母さんから教わったよ」
「リリーのお父さんとお母さんは立派な人だったんだね。リリー遅くなってごめんね。お父さんとお母さんのお墓を、お家の庭に作ってあげようと思っているんだけど良いかな?」
「うん、そうしたい。リリーも早く、お父さんとお母さんのお墓を作ってあげたいもん」
「そうだね。じゃあ帰ったら、お父さんとお母さんのお墓を作って、お父さんとお母さんの遺体をそこに埋葬してあげよう」
「うん、リリーもお兄ちゃんと一緒にお父さんとお母さんを埋葬してあげるね」
リリーは、もうお父さんとお母さんの遺体を見ても大丈夫かもしれない。でもちょっと心配である。俺たちは自分たちの家に帰った。そして家の裏に穴を掘った。
「じゃあリリーのお父さんとお母さんのご遺体をこの穴の底に埋葬するよ。辛かったら目を瞑っていてもいいからね」
「大丈夫…最後のお父さんとお母さんの姿を見ていてあげたいの。だからお兄ちゃん、心配しないでお父さんとお母さんの遺体を出して」
「わかったよ、リリー」
俺はストレージからリリーのお父さんとお母さんの遺体を出し、穴の底へ寝かせた。リリーは瞬きもせずじっと父母の亡骸を見つめていた。その手がぎゅっと俺の袖をつかんでいる。リリーも本当は辛いのに耐えているんだな。
リリーにスコップを渡し土を被せてもらうか聞いてみた。するとリリーは最初に私がお父さんとお母さんに土を被せると言った。そしてリリーは本当にお父さんとお母さんにスコップで土を被せたが最初の2掬いだけであった。
その後は俺の魔法で、ゆっくりと土を被せていき、お父さんとお母さんのお墓が完成した。
これでいつでもリリーは父母の墓に手を合わせることが出来る。自宅を買ったのはこのお墓を作るためでもあった。
リリーの父母のお墓を作った後、本日のモンスターたちがストレージに入っているので、リリーと俺は冒険者ギルドへ向かった。そして冒険者ギルドで事情を話し、倉庫のほうに今回のオーガ達とワイバーンを出した。オーガはすぐに金に変わったがどうやらワイバーンはオークションに出すらしい。よってすぐにお金に変わる事は無く後日になる様なので俺たちは自宅へ戻った。
自宅に戻ると早速王城からの使いが来て、明後日王城に来てほしい旨が伝えられていた。
俺たちは王城に着ていく様な服がないので、早速そういう場所に適した服を買いに行く事にした。しかしどこに買いに行けば良いのだろうか?…今までそのような服を買ったことがないので非常に困った。
我が家のメイドに聞いてみたがやはりわからないようだ。……そうだ。ギルドマスター冒険者ではなく、商業のギルドマスターなら知っているかもしれないから聞きに行こう。リリーと俺は早速商業ギルドに赴いた。
俺は、商業ギルドのギルドマスターに面会を求め、現在ギルドマスターの部屋にいる。そこで今日の出来事をギルドマスターに話し、王城に招待されていることを伝えどんな服装で行けばいいのか相談した。
「ギルドマスター先ほどお話ししたように、私たちはそのようなところに出入りしたことがないので、どのような服装で行けばいいのか困っています。何か良いアドバイスをお願いしたいのですが、急な申し出で本当に申し訳ございません」
「いえいえ、お役に立てて光栄です。それでしたらこのギルドを出て右に行き、最初の路地を左に曲がってください。そして次の路地を右に曲がった左側5軒目に洋服屋がございます。そちらが貴族や王族の方達とお会いできる服を取り揃えているお店でございます」
「当然、当ギルドの会員様となっておりますので、私から聞いたと言っていただければすぐにご用意していただけると思います」
「ギルドマスター、本当にありがとうございました。では、早速そちらに行ってみます」
「お役に立てて光栄です」
俺たちは商業ギルドを出て、早速その店へ行ってみた。そして事情を話し服を用意してもらった。市民よりは高級で貴族の方たちよりは少し劣る。そんな豪華な服が丁度良いのでそのような服と靴を2人とも用意してもらった。これで明後日の王城での謁見には失礼が無い様な服装で行けることになったので一安心である。
そして、いよいよお城へ登城する日が来たのである。
偶然に王女様を助けてしまいました。リリーはあんなお姉さんが欲しいと言っていましたね。これからどうなるのでしょうか?本話もお読みいただき、本当にありがとうございます。もしよろしければ、感想等お書きいただければ大変嬉しく思います。また誤字等ございましたらお知らせいただければ訂正させていただきます。尚、下のほうに行きますと星がありますので、この作品を気に入っていただけましたら、ポチっと星をお好きな数押していただければ大変嬉しく思います。作者のやる気にも通じますのでぜひお願いいたします。よろしくお願いいたします。




