太+中+夢
太宰 治:太。夢主と恋仲。黒の時代~探偵社入社前。身長は175~180センチ。
中原 中也:夢主が好き。相棒の恋人なので距離感を考えて接してるつもり。身長は160~165センチ。
夢:メンタル弱いのを強がりだけで隠し通せてる。性的なことが苦手&苦痛に思えることも多々ある。身長は153~155センチ。
太宰は、通話越しの君の声を黙って聞いていた。
太「……別れるってこと?」
「うん……」
太「そか……」
何も感じてなさそうに太宰の突き放した声が通話越しに響く。
「……別れたくないの?」
太「……別れるんでしょ?」
「……うん」
きっと説明してくれないんだろうなって、太宰はタメ息をついてしまう。
太「仕事、朝だから……切るよ?」
「……はい」
通話が切れる。
何で、どうして、ばかりが頭をよぎるのに、涙が出てこない。
付き合いだしたのは一年も前で、最初の間は可愛くてずっと嬉しくて、其は今も変わらず。
確かに、最近は新人育成の仕事ばかりになって、まともに会えて居ない。
寂しいって言ってくれてたのも、最近は無くなっていた。
けれど時折、仕事の励ましの連絡をくれるから、そう来るとは思わなかった。
自業自得か……それとも。
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中「よぉ、泣き跡ひでぇじゃねぇか」
「……うん」
中「……」(無言で頭を撫でられる)
「……ねぇ、中也くん…何で、そんなに優しいの?」
中「……好きだからだよ、言わせんな」
「……うん、。」
中「また太宰のことで、悩んでるのか?」
「……いや、別れる。というか、別れた…、のかな?」
中「……家、来るか?ワインあるぞ」
「!……ありがとう、お邪魔しても?」
中「あぁ。」
君は中也の後ろに着いていくように、店を出る。
太「やぁ、中也、何処に行くのかな?……と、おやぁ?君、どうして中也の後ろに隠れてるのかなぁ?(薄笑)」
「っ!……」
中「……なんだ手前、別れたんじゃなかったのか?」
太「……」(ずっと君へ視線を向けて、探るような目をしている)
ずっと沈黙が痛くて、自分のことを責められたように感じた。
泣きそうになって、思わず中也の後ろに隠れてしまった。
太「……別れてないよ? 少なくとも、私はそう思ってない。」
中「……はぁ?」
確かに肯定はされてないが、自分がしたことを考えると別れるべきだ…そう考えれば考えるほど、泣きそうになって中也の背中に顔を預けるようにして引っ付く。
太「……ねぇ、中也? 何もしてないんだよね?」
中「……してたらどうする?殺すか?」
太「場合によっては?(薄笑)……ねぇ、何か言いなよ?」
「……わ、わた……わたしは……その……」
言わなければ、言いたいこと沢山ある。
あるのに泣けてきてしまって、何も言えない。
太「……」
中「手前、泣かせるな…」
太「勝手に泣き始めただけじゃんか」
中「……馬鹿だな」
太「はぁ?チビに馬鹿とか言われたくないんですけどー?」
中「……とりあえず、手前も一緒に来い」
太「……わかった。」
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中也・宅
君は泣き疲れてしまったのかソファで寝落ち、中也にベッドへ横になるように運ばれた。
中也は太宰の前で、寝ている君の髪を撫でながら眺めている。
太「……ねぇ、中也。」
中「……あぁ、判ってる。どうせ、身体の関係になったと思ってるんだろ?」
太「……」
中「……なってるよ。まだ、未遂だ。中ダシまでは決してしてない。」
太宰はタメ息をついてしまう。
太「……そんなの、許せるわけ無いじゃないか」
中「だろうな。 ……そもそも、こんなことになったのは手前のせいだろうが」
太「……どうして、そこで僕の問題になるわけ?」
中「……こっち来い」
中也は布団をかけ直し、部屋を後にしてワインを注ぐ。
そしてローテーブルにおつまみを置いて、ソファーに座った太宰の前にウォッカを注いだコップを置く。
中「……で、身体の関係になった原因だが、結論からいうぞ?」
太「……」
中「……1つは、手前のせいだ。最初の間だけ構ってたらしいな…」
太「僕だって忙しい…それは、判ってるよね?」
ち「あぁ……でもアイツには、そんな様子見せてない。最近は構って貰えなくて独りで泣いてるぞ、アイツ。」
太「……」
中「……2つ目、俺がアイツを好きだから。手前、何ぞに泣かされてるアイツは見たくない。」
太「……それで優しくしてたら、あの子からねだった…と?」
中也は肯定はせずにワインをあおる。
太宰はタメ息をついてしまう。
太「……なんで、言ってくんないのさ。」
中「……言いたいこと言えなかったじゃないのか?……なんかアイツの会話からチラッと聞いただけだけど、寄り添って欲しかっただけらしい。」
太「……あぁ、成る程ねぇ…? 話を聞いて欲しかったのか、話題をそらされるんじゃなく。」
中「……まぁ、俺も大人げなかった。普通に好きなヤツから求められちまったら…止めたけどな。」
太「……君が…そういうヤツじゃないことぐらい判ってる。」
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晩酌後、太宰は疲れきったのか君が横になっている布団に潜り込み、抱き抱えたまま寝落ちした。
中也はそんな2人を見ながら窓から見える月を横目にワインを飲んでいる。
中「親子だな……」(お似合いだ……嫌気が差すくらいに)
(おまけシーンは、君の視点で。ベッドから寝惚けたまま目を開けると、窓辺で中也のワインを嗜んでるところを綺麗と思う。そして同時に、中也の背中が淋しく見えて抱き締めたくなった、母性愛って判る感じ。)
「……ん、中也……」
中「……? あぁ、起きちまったのか?」
「……ん……」(寝惚けたまま、両手を広げる。腰に太宰の腕が巻き付いてる。)
中「……」
中也はワインを一気飲みして、コップを置き、君の近くのベッド脇まで来て君の頭や頬を撫でる。
君は寝惚けたまま、両手を広げて中也を見上げる。
中也は息を吐いて、君の頭を抱き抱えるようにして全身を包み込んで抱きつく。
君は太宰からのバックハグ、中也からのフロントハグに安心てしまい、また深く意識が沈んだ。
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次の日、任務中の中也
中「……なるほど、判ったボスには俺から言っておく。」
大勢の構成員の前で的確な指示を仰ぐ。
向こうから見慣れた顔の2人組が現れる。
太「ちゅーやーーー!……」
「中也さーん!!!」
中「おい、?!ちょ、仕事……」
2人して中也に抱きつく。
中也越しにいがみ合ってる2人を撫でるしかなくなる、中也の図。
他の構成員は皆、えぇ?って困惑気味&悶絶
2026/3/4~3/5に思い付いたもの。
太が夢主をオシオキからの3pでも良かったが、書いているうちにライトになったた。
漫画にしてほしくてツイートまでした(https://x.com/i/status/2029135633172840672)。
英語バージョンもツイート済み(https://x.com/i/status/2029256193668182522)。




