【2話 ランカー】
次のステージからはまず根本的に命題が
変わる,司会も変わる,管理方法が
知から戦に成る2区間目だからだ。
「(この場所で俺は何をしたら良いんだ)」
「ルールは無用,最終的に生き残った者が
この先に進める,挑戦権はテメェらが掴め!
知など不要,知性を超えた理屈を見せラァ!」
司会は言う。
「やっとガァァァ!」
戦闘狂サイコキラーの知能犯や警察のあらゆる
網を掻い潜った脱獄犯,未解決事件その上
暗号やメッセージや証拠すらない完全犯罪を
簡単に遂行する高知能な犯罪者共は叫ぶ。
「(ここには大抵が殺人をなんとも思わない,高い実力と知性を兼ね備えたやつしか居ない訳やな)」
「この地獄から生還して極楽を目指すのは
誰ぁ!ゲームスタート!」
開始早々に鬼塚の脚力で地面が爆破する。
「(半不死同士の魂なんだ,死亡して死の概念を
捨てたモンスターや超再生の悪魔じゃあない,
過去に戻る何かしらロジックが発動する,
例えば死がトリガーに成る死に戻りでは
ない,魂純粋な魂だけなんだよ,物理的な形が
ない)」
色々考えた末に鬼塚はぶん殴ることを
決行した。
「フン!」
「うぶおぇ」
監視カメラに映らない様な奴らだが
鬼塚はわかって居た。
「犯人の特徴,仕草,犯行の癖,こいつは
高江町連続殺人事件の未解決の犯人,
こいつは倉田横丁金利を潰した
アノニマス,警察はこれだけ特徴をとらえた
人物像を特定出来ないで自殺に至らせて
無能にも程があるな」
鬼塚の異常過ぎる洞察力は違和感を超えて
確信しかない,対象を見抜いて居た。
秒速480mの速さで連撃をぶっ放す。
「これは弔いだ,死にやがれ」
エネルギーをぶち壊し概念的制御に近い
芸当を行い複数の魂共を一撃で屠る。
「その察知力,お見事!」
「天晴れ!」
クーデター成功率100%の謀略士のヤクザや
犯罪者共を飲み尽くす。
「根底には自身を止めてほしいと思って居たんだろう,人情を少しでもあったなら,,,いや,
残留思念に語っても意味はないか」
殴りながら複数人をまたまた蹂躙する。
だがしかし1人,倒れない奴がいた。
「貴様は?」
「我は英傑なり」
歴史上に置いて語られる強者,あいつは,
人類限界突破した存在であり進化の末端に
到達した存在だ。
ミオスタチン遺伝子の完全除去による超筋肥大を始め骨密度は宇宙飛行士の10倍以上,全身の神経伝達は限界値である120m/sに達し,反応速度,動体視力,聴覚,触覚,いずれも常人の数十倍という異常値を記録する。
肺活量は自由潜水の記録保持者を遥かに上回り,血中の酸素利用効率は軍用級,毒素耐性も致死レベルの化学物質すら無力化するレベルにまで進化している。
脳はIQ400超の演算機関として機能しながら,同時にEQ,AQ,精神耐性の全領域も頂点にあるため,心理操作,洗脳,狂気にすら屈しない。
皮膚の弾性と耐久性は鋭利な刃物すら拒絶し、環境順応性も高温,低温,重力,真空とあらゆる状況で生存可能。
戦闘においてはあらゆる武術,兵法を超越した最適解を瞬時に導き出し,近接,中距離,指揮,暗殺と全局面を単独で処理する。
その名も白田百脚蟲あらゆる状況に
最適化された人間戦闘兵器である。
「へぇ,何故そんな奴が?」
「我は今年に参加を決めて居た,ちょうどあの
大戦から1000年の月日のこの大会を」
そんな化け物を相手に鬼塚は怯まず立ち向かう。
「さぁやろうや坊や」
「掛かってきて下さいよ,英傑殿」
裏では。
「今年度は異例が多過ぎる,双子巣喰いに
なりかねんな,どうしたものか,二人優勝
は無理だが,なら勝った方にはその魂を
融合させよう,21gから42gでも84gでも
かわりゃせんでしょ」
表に戻る。
「強いな小僧,グフ」
血を吹き倒れる。
「はぁっはぁっあんたも強かった,1分
持ったんだからなぁ」
そうして鬼塚は次のステージに進んだ。