香港で飛行機に乗り遅れそうになった話
実話です。
笑い話にしないと生きていけないくらい大変な思いだったんです
飛行機に乗り遅れそうになった。
新幹線、中国の高鉄に乗り、座席に座り、高鉄の座席がフリーになっていると、Xにポストしようと思った。
その時、そうだ、飛行機のオンラインたチェックインもしようと、アプリを立ち上げた。
そこに見えた時間が17:55 。今、16:06だ、いやだ何これ。私の飛行機って19時ではなかったの? いや、日本に着くのは22:50くらいだったはず。なら飛行機は17時だよ。なんで間違えたの?そんな心の叫びを抑えて、どうする? 間に合う? 色んな事を考え始める。
私はカガミキョウコ。アラ還のガジェット好きな61歳。かれこれここ10年くらい、深圳に通っている。
そして、やっと深圳に行けるようになったので、昨日深圳にアライバルビザで入り、今日、日本に帰る事になっている。所謂、弾丸旅行中。
そう、今回は、深圳に入れるビザが当日、口岸で発行してくれると聞き、丁度、昨日今日開催される、MakerFair深圳の開催日に合わせて、深圳に来たんだ。
弾丸になった理由は、来週もMaker Fairが台北で行われるとあるので、台北にも行っちゃおうかな? と、サービス業なのでちょっと無理して、2週連続土日を取った。だからだ。
そんな事をつらつら思い出すよりも、飛行機に間に合うのかの方が大切。だって乗り遅れたら、もう一度チケット買わなくてはならない。そうなると、来週の台北行きもキャンセルだ。費用が嵩むからね。しかも、今私の口座には日本に帰るチケットを買う金もない。旦那に頼むの嫌。そんな思いがぐるぐると巡る。
そう、ちゃんとシュミレートしてみよう。
まず、この列車は、16:24に香港の西九龍駅に着く。そこから出国、香港入国、そして、エアポートエクスプレスに乗る予定。
大体17時には空港には着きたいと思い、移動してきたんた。しかし、思いの外、深圳北駅で高鉄の乗車券を買うのに時間がかかってしまったんだ。
香港空港ではLady Mのケーキと池記の雲呑麺を食べようと、そんなプランを立て、ちょっと早めに空港へ着くよう計画していたんだ。それなのに、何故!
いやそうではない、そんな事より、飛行機に間に合うのか? そっちの方が大事。ケーキも雲呑麺も、またいつか食べることはできるから。飛行機に乗り遅れないことの方が、今は大事。
うん、大丈夫だ。アプリでは搭乗時間が、17:25となっている。そう、ギリギリなら17:30に着けば飛行機に乗れる。なら、入管ゲートには搭乗時間までに着けばいい。そう思い、再度、時間計算をする。
16:24 西九龍駅
中国出国、香港入国大体10分
そこからエアポートエクスプレスの駅、九龍までは?5分?10分? あそこは長かった筈だ。10分と見る。
そこからエアポートエクスプレスで空港まで20分。
なら、空港には、17時ちょっと過ぎには着くはず。
搭乗時間には間に合う。さあ、香港の入国カードを今のうちに書いておこう。いつも余分にとっておいてある、香港の入国カードに記入して。もう使わない深圳通は財布にしまい。クレカとオクトパスカードを定期入れにいれる。準備はOK。
そうこうしている内に、列車は定時に西九龍駅に着く。エスカレーターで、出国ロビーに上がり、出国。幸い、外国人は少なくサクッと終わる。次は香港入国だ。越境が描かれてた、お馴染みの廊下を走る。コロコロ付きスーツケースでよかったと思う瞬間。入国審査場に着く。
パスポートを掲げ、どこと聞くと、カードを書けと係員に言われる。持っていると言えば、列に並んで待つように言われた。前の人が遅い。イラっとしながら待つ。空いたので窓口に立つ。自分はサクッと入国。
さあ今度はエアポートエクスプレスだ。と思ったら、改札だった。パスポートをかざすが出れない。係員が、ここと指したのは下の画面。焦らない焦らない。落ち着け。落ち着け。
ゲートが開き、外に出る。時間を見れば16:32。大丈夫。心を落ち着かせる呪文を唱える。
さあ次は、エアポートエクスプレスだ。
どこどこ。もう場所がわからない。観光局の人が立っていて聞けば、これに乗ってずっーと歩く!と言われて、エレベーターを待つ。
エレベーターから出て、歩いても歩いても目的地が見えないそこに抵港と文字が見える。下に降りる。そこは西九龍駅の改札口。しまったと思って、また係員に聞けば、奥のエレベーターを指差す。一番上よ。と言われて乗る。そこはエレメンツ。えっ! なんでココ? どこ空港? その辺の人に聞く。すると、
「あそこにインフォメーションがある」
と、そこで、エアポートエクスプレスはどこと聞くと、ずっーと向こうって、笑いながら、また、言われた。そうだエレメンツの向こうだ。そう思出だし向かう。今度は改札口がわからない。再び、駅員に聞く、向こうだと。エレベーターで下に降りて、改札を見つけ、オクトパスをピッとする。赤い文字が見える。
デポジットを引かれたんだと思い、出る時に不足払えばいいとその時は思い中に入る。
運良く列車が丁度来た。それに乗り込む。時刻は16:47。20分として17:20には着く。少しほっとする。財布から出した20元を握りしめ、空港駅を待つ.。17:15。間に合った。
列車から飛び降り、不足分を払おうとしても、改札がない。そう、そこはもう出発ロビーだった。
そんな香港の優しさを噛み締め、ロビーをつき走る。そう、香港のエアポートエクスプレスは、香港駅と九龍駅にしか改札がないんだ。あー、ちゃんとひかれたデポジット返しにくるよー。そう心に誓う。
イミグレに入る。
イミグレは機械でパスポートと搭乗券をピッってやるだけ。しかし、手荷物検査は案の定、混んでいる。仕方ない。係員に飛行機が飛んじゃうと、告げ、横入りさせてもらう。
水筒の水と、ポッケに入っていた硬貨にチェックが入り、水を捨ててもらう。コイン握りしめ、ボディーチェック。OKをもらう。
さあ出国審査。これも機械がピッってやるだけた。時間を見れば搭乗時間。さあ空港内の電車に乗ってゲートに行こう。201だ。
エスカレーター前の看板もそうなっている。うん。
電車の中にクルーがいた。ああ、間に合った。よかったとほっとする。電車を降りクルーの後を歩く。まあ、先に、行った方が良いかなと思い、ゲートに向かう。
アレ?なんかおかしい?誰もいないし、GHが慌ててない。係員に、ここは羽田? と聞けば、違う、台中だと。うわー、私のゲートどこ? ってもう日本語しか出てこない。調べてもらい、反対側の奥って聞いたのに、走っている時スマホの画面が変わり、便名になってしまった様だ。それをゲートだと勘違いして、下に降りてしまった。係員がここから飛ぶ飛行機ないと言う。
「上だよ」
と、その言葉で、もうパニック起こしてしまい、上に上がったが、ゲートがわからない。そこにいた免税店の店員さんに、私の飛行機どこ?って聞く始末。
一人の優しいお姉さんが調べてくれて、219だよって教えてもらい、ありがとうと言う。
走る走る。もう時間だ。はあはあ息切って、ゲートに向かえば、看板持った係員がonly one? と聞くYESと答えると不思議そんな顔。そして奥だから早く行ってと言われて、ゲートに向かう。係員にパスポートとチケットを見せ、sorry,sorryしか出てこない。
係員が、on problemと言ってくれて、ホッとし飛行機の中に入れた。
もう大丈夫。その時には何も考えられない状態で、荷物を棚に入れ席に座り、はあはあ息ついて、汗はダラダラ出てくる。そう、もう泣いて大丈夫だとよ、と、自分に言って見たが、涙も出なかった。
その後、最後の一人が乗り込みドアがロックされた。
ああ、空港で何もできなかった。今度はちゃんと、朝1番にオンラインチェックインしないと、心に決めた。
そもそも、香港の空港は、空港アプリ立ち上げると、ゲート番号から案内まで出してくれるんです。Wi-Fiも完備で。焦らず、ちゃんとスマホに入っているアプリ立ち上げれば、良かったと。
後、狡い事に、チェックインした乗客がイミグレ内、制限区域内にいる場合、航空会社は速やかに乗車させる対応をしないといけないと法律にあります。だから、空港内に入れれば飛行機には乗れます。置いて飛行機が飛び立つとペナルティなるんです。
そう言えばターミナルっていう映画で、空港内で生活している人の話がありましたね。アレはどうなんですかね。24時間空港なら食べる物も不自由しないけどね。
しかし、私はもうこんな思いしたくないと、海外に行くのを躊躇ってしまいました。
そう結局、台北へは行かずじまいでした。これは歳のせいなのか、単なる思い込みのせいなのか、よく分からないんですが、流石に、今回は、結構こたえています。
ご飯も一日三食しか食べれないし、飛行機の中では、エッグタルトとお茶しか取れませんでした。やっとお腹空いたなーって思ったのがホテルにてチェックインした後でした。午前2時。
荒療治に、台北へまた弾丸で向かえば良かったかもしれませんが、気力がない時、海外に行くのはリスクしかないので、辞めてしまいました。
皆さんは、ちゃんと飛行機に乗る2時間前には空後に着く事をお勧めします。
深圳へは、当日ビザが降りるので、是非行ってみて、感じて楽しんでね。
YouTubeで音読動画にしました。よかったら聞いて笑ってください。
https://youtu.be/zR0Tx1Bv1ss