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亡国の姫君リネットは偽りの生活を送る  作者: 茜カナコ


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14/20

14.新生ペアデ国

王宮の広間へは厩舎頭のミックが案内した。ウォルター王子の後について行くと、広間には兵士が並んでいた。ミックが言う。

「ウォルター王子のおなりだ」


 兵士たちが敬礼をする。

 ウォルター王子が前に行き、振り返る。いつの間にか、伝令のアドルフ、聖職者のユーリ、執事のアランがウォルター王子の両脇に控えていた。

「これからは私のもとで働いてもらうことになる。私が来たからには、いままでのような秩序のない行動は見逃すつもりはない」


 ウォルター王子がミックを呼び、何かを言った。

「ウォルター王子……それは……」

「ペアデ国民を安心させなければいけない。今週末の昼間、行うように」

「……分かりました」

 ミックが兵士の間を歩き、何人かの肩を叩いた。


「今、ミックに肩を叩かれたものは、今週末の昼に王宮前の広場でむち打ちの刑を行う」

「え?」

 兵士たちから驚きの声が漏れた。

「私が来る前に、随分勝手を行っていたという話を聞いた。私には、ペアデ国をきちんと治めるという姿勢を見せる必要がある。……殺しはしないが、罪には罰が必要だ」

 ウォルター王子はそう言って、兵士たちを一人ずつじっと見つめた。


「ミック、国を治めるにあたり、色々と話を聞かせてほしい」

「分かりました、ウォルター王子」

「皆の者は、各持ち場へ戻れ。今日は以上で解散とする」

 兵士たちは不機嫌な様子で広間を出て行った。


「それでは、執務室へご案内します」

 ミックはウォルター王子の前を歩いた。

「待ってくれ、ミック。リネに話がある」

「はい、なんでしょうか?」

 私はウォルター王子を見た。

「リネにはメイド長の仕事を頼みたい。引き受けてくれるか?」

「……分かりました」

 私の返答を聞き、ウォルター王子は笑顔で頷いた。


「リネを、彼女の部屋に案内してくれないか?」

「では、私がお連れいたしましょう」

 アランが私の前に歩み出た。

「こちらへ」

「はい」


 私はアランの後について、よく知る城の中を歩いた。


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