第七話...Wadingbird
話の名前は変更の可能性ありです
ゆらりゆらりと揺れる電車の中で一眠り……、目覚めると駅に到着。時刻は朝の九時になっており、彼等は今から自由行動に映る。
チームで動くので、幹部達は半分に分かれて紅、楓は司書の結衣と他チームに適度に混ざりに行く。
暗殺チームは名前的に公表出来ないため、何も知らない幼なじみと他のチームメンバーには説明している。
楓は煙草を咥え、一人行動する妹にお小遣いを手渡して皆が一時解散する。
「先ずは、戦闘チームの二人。炎地、狂花、まだ二人だけだが、よろしくな」
「ボス、俺たちは大丈夫だ」
「今はまだ少数精鋭だけど、有象無象も欲しいわね」
「だな。異形型が欲しい所だ。でも彼奴ら、大抵異形だから殺処分なんだよな」
異形型。強化系と変化系の真ん中に位置する能力者。特に見張る力はなく、モチーフの生物に全振りなので、蚊など実際に弱い生物の場合は特質との殴り合いでも勝てない。
最悪なのは遺伝能力が強く、ほぼ100%で子供にも能力が遺伝してしまう。
不死鳥や龍などの創造上の生物で在れば強く、純粋強化系の異力強化率を越え、変化系の力を100%以上引き出せるので、異形化の中でも月と鼈に分かれる。
能力には肉体強化の順番があり、強化、変化、具現化、放出、操作の順番で消費する異力量が変わって来る。例外的に強く、特殊な分類を特質系と呼ぶ。
能力の真ん中、例えば強化と変化ならば両方を極める事ができる特殊型。
でも肉体強化の制度は落ちる。強化からの順番は強化率だけでなく、数も表している。
炎地は肉体強化と変化の間に位置する能力者であり、異力を炎に変化出来、炎を出している時は肉体強化が施される能力者である。
狂花は感情を奪い、弾丸にして放つ事が出来る特殊な変化や具現化、放出と操作の四種の力の能力なので、特質系寄りもレアだと言うモノもいる。
「結衣さんの服、可愛いですね」
「ありがとう」
「何処に行くのです、ボス」
「温泉は夜に満喫するからな、九州って何があるんだ?」
「このは熊本県、熊本城やグーリングランド、阿蘇ファームランドや熊本市動物園があります。何処も素晴らしい場所です」( *¯ ꒳¯*)ドヤァ
「ウーン。動物園は臭ぇイメージあるし、城は面白みがない。食べ歩き行こう」
「行こう行こう!」(๑•̀ㅂ•́)و✧
「ここらに私の祖母の家が在ります。そこに行きましょう、店をやっているので必ずボスのお口にあると思います!」(ノ`・ω・´)ノ
炎地の祖母の家に向かうまでに食べ歩きを行い、ビニール袋に食べ歩いた御飯のゴミを詰め込み、見るからに老舗の団子屋さんの玄関を開ける。
古びた外見とは違い、東京の店と変わりないほど綺麗な店内が広がっていた。
炎地が老婆に耳打ちすると、老婆はウンウンと頷き、キッチンの方へと足を運んで行く。
待ち時間には袋に入れてあったコンビニで買ったチーズがタップリ入ったナンを口に入れ、モゴモゴと口を動かしスマホを弄る。
「いい所でしょ?!」
「うん、温泉以外知らなかったから丁度良かった。いい場所だ」
「そうだね。九州何て初めてだったから、迷わない様に何度も来てる人がいて良かった」
「何回か来てるけど、まさか熊本に親戚が居るなんて。それより、最初は本当に私達で良かったんですか?友達と遊べば良かったのに」
「これは親睦会だ。信頼度がカンストしてる奴のを上げても意味ないし」
楓は運ばれて来たみたらし団子を食べきった頃には一番近いカラオケ屋をマップで確認し、位置と距離を調べ始めていた。
どこに行っても日課は変わらず、既に電車内で食事を終えるとカラオケに使おうと思っていた。歌を歌うとお腹が空き、カラオケ屋の御飯は少ない割に高い為に頼む気持ちになれない。
そもそも熊本まで来て、カラオケ屋の御飯を食べる何てもったいないからと言う理由が九割をしている。
三人に学生証を持っているかを確認して、代金を払ってカラオケ屋に向かう。学生証の確認は50%OFFだから。
カラオケに行ったあとに他チームに連絡を試みる前に、携帯が震える。名前を確認すると、そこにはヴァイスの名前があった。
電話を取ると妹が「何か危険な気がする」と言っているらしいのだ。彼女は危機感知の能力を保有するので、それを人に伝える事をすると原因はセリィだと思わてしまい、伝える事はない。
「はぁぁ?何だ?巨大地震でも起こるのか?阿蘇山大噴火か?!」
「まずは落ち着いてよ、楓」
「ああ、そうだな」
「ぼッボス、アソコに」
「いっ......銀杏?」
テレビ中継で放送される縛られ、猿轡を付けた妹が黒いスーツの男達がAKを携えて此方を振り向き、ボスらしき老人が二度咳払いをすると、重い口を開いた。
その言葉は、日本中を震撼させる。いや、異能者が一番驚愕しと思う。
「我らは名も無きテロリスト。超能力、通称異能を持つ者たちだ」
老人は指先から稲妻を発生させ、超能力を見せると周囲がざわつき始め、様々な意見が飛び交うと男はこの状況を予測済みと言わんばかりにニヤついた。
両手を広げ高笑いを終えると、指を弾き「否定するかは好きにすると良いが!我々はテロリストッ!今から九州から北海道まで蹂躙を始めるっ!!」マイク音量全開でキーンと音が響き、音が少し割れる。
直後に爆発音が支配し、混乱が始まる。
状況を把握し、スマホを片手に放送局に向かう瞬間にも電話が掛かり、知らない電話番号でありながら取り、少々焦りながらもう一つのスマホで紫音にメールを送る。
「もしもし?今、急いでるんだが」
「バンドやってた人ですか?」
「ああ?!ファンだか知らねぇがよ!テレビ中継見てなかったのか!?」
「分かってます!分かった状況を伝えます。奴らの目的は自分達の仲間集めなんですよ!!だから奴らは東京の地下にある刑務所を襲う事です!!!」
「確実性も確証も全くないが!今は親頼してやる!!」
──ッ!?建物が崩れる音?ゲームセンターの中からか?俺が行くか、相手の能力はのレベルは知って起きたい
「狂花と炎地はそこらで雑魚暴れてる雑魚を殲滅しろ!結衣はメンバー全員に安全な場所を作り、治療所を開け!」
「紅は!?」
「俺は手当り次第殺す!彼奴らには俺が連絡する!......兄貴にも連絡をっ」
紅の中での計画、弱肉強食の魔王は突然現れ、超能力を操るから恐怖心をそそられるのであって、現在から魔王政治を行っても異能者が暴れ、魔王だとのたうち回っているのに過ぎない。
この戦いで恐怖心を与えなければ、紅が求める魔王にはなれない。
──先ず、海外の戦力を奪って能力がなければ戦場に居られない。そんな俺が求めるファンタジーの世界。なら、あの能力が居るかどうかの賭け!居てくれ!!
「兄貴、欅を護ってくれ!いま、最高にヤバい」
「お前が考えてる事は解ってる。今、しようとしてる事もな」
「ははっ......アンタの能力、今借りたいよ...」
「貸しても良いが、コレは俺じゃなきゃ使えない」
「......分かってる。今は妄想が進んで、現実との落差との温度差に、ライブ映像で熱くなった心と現実の静かで風を引くような気分だ」そう言い終わると電話を結衣に投げ捨て、イアホンケースから二つのイアホンで両耳を塞ぐ。
イアホンを三回叩き、音声操作モードに切り替えアプリのグループ電話に切り替える。
既に集まって居た暗殺チームに「出来るだけ、派手に殺せ!」すると直ぐに音楽を流し、焦った自分の精神を落ち着かせる。
自動扉を回し蹴りで砕き、クルリと体制を整えて踵が地面に付着と同時に駆け、階段は手摺を滑る事で異能者への最短ルートを進む。
実力的に発見と同時に脊髄や脳を破壊、即座に殺す事が可能。
だが、実力が分からない為に他チームに戦闘を命令出来ない。ここで幹部以外を失う訳にはいかない。
青いパーカーを着た桃色髪の少女が黒く、墨に描かれた龍のような生き物を操り、室内の少年少女を襲う。
「ナルホド、色を式神にする能力か。アレ、異力と違うから少し使えないんだよなぁ。ゴミっ」
「あれ?変な仮面。まさかまさか、ボス来ちゃった☆」
「ふ〜......瞬殺すれば良かった。外れだな」
肉体強化の能力を使用すると赤いラインが入り、左目元にパリッと音を立て割れる。
肺いっぱいに酸素を入れ、蹴りの衝撃で柵を粉々に粉砕と同時に空間を引っ張る能力である移動空間を応用して身体を引き寄せる事でスピードを上げて鼻を手首をぶつけて瞬殺する。
はずが長刀が紅に引き付けられるように両替機に隠れた黒スーツが居合い、危険と感じた紅は頭から身体を引き寄せ、自身の体を回転して回避する。
思わずニヤついた紅は着地すると首を掻き、頬から流れる血液を親指を弾いて頭を抱える。
クレーンゲームの上に着地し、服触る事でストリート系パーカーにファスナーが付いた服へと着替える。
──珍しく......特殊型に出会ったな。欲しい。
「おい、メイ!」
「ごめんごめん、油断してたっ〜!」
「強いな。俺の超スピードに追い付いて来れる......先読みかな」
──恐ろしく速い。......違うな。強過ぎる、ボスか。ここは時間稼ぎに全力を注ぐ!!殺す気で......ッ!!
「何だ?水、、、」
黒スーツの足元から流れる水から這い出る刀が現れ、刀身に浸る部位から波紋が水面を流れる。
白い息を吐く男は左目の眼帯に触れると、桃色に輝く右目に稲妻が走る。
紅達Villainsideが知らない力、霊力と魔力が存在する。
霊力を操る事で使用出来る結界術に異能基盤と言う魂が持つ力の源、それを結界術を自身の身体だと過程して能力を発動する事で発揮する異能結界。
異能基盤は自身の心の形で形状を変える。これは異能は心の鏡を意味し、結界の中では術者自身の深層世界を構築する。
この中では限界がある異能の力を、想像が及ぶ異能の力を最大級使用出来、大きなデメリットを一時的ではあるが無効化する事が出来る。重すぎるモノは多少軽いモノになる。
「能力...じゃっねぇ......のか?」
「教えあげようか?」
「必要ない。どうせ時間だろ?まぁ?聞いてやらん事も無いが」(気になるし)
「異能とは違う、稀に持ってる力がある。それは霊力」
「結界術......ふむふむ、もういいぞ。後は実験で理解するよ」
「え〜持っと説明する事あるのに」
「お前と戦闘時に見せて貰うよ」
ケントは思い出す。ボスの話し────白髪を掻き揚げ、煙草を咥えて新聞紙に赤ペンで印をつけながら配った紙の説明を二百名以上の部下に説明する。
どんな能力が低く、銃を攻撃ユニットにしている部下にも説明をすることで皆が情報を共有、突然の事態にも皆が知っている事で対処可能になる。
「俺は東京にはいかない。一番大事なのは東京の仲間救出だが、それはハチに行ってもらう。Villainsideと言う新たなテロ組織、あのメッセージはフェイクだ」
「何故嘘だと?」
「私はあの事件の場に居た。そしてあの子の過去を見た。彼が目指すのは、この世界の平和だ。平和は更なる悲劇に繋がるから、あの子は魔王がいるファンタジーの世界を理想とした。あの世界は全人類が手を取り合う」
「どうするんです?」
「それは決まっているだろう?その理想を殺す。私が望む、異能者が無能力者を遊びの様に殺し回る世界を平和と呼ぶ世界の為に、私自身が殺す!」
主人公は強いのでその分強い相手と戦闘するので、難しい