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Villainside  作者: 夏井タクト
舞台造り編
6/9

第六話...Do scrap

キャラシ2はメインヒロインの結衣です。今年最後だと思います、良いお年をよいお年を((ヾ(❛ᴗ❛๑ )⸝⸃⸃Ω➳✩⡱

 スマホのアラーム音で薄い意識が覚醒し、無意識に音を切って顔を枕に埋めてもう一度意識を手放す。

 それから一時間経った頃、扉をドンドンと叩いたと思えば鍵を差し込む音が聴こえたと思えば大きな声量で呼び掛け、大きく体を揺する髪が黄色混じりの女の子。



「楓兄にぃ!起きて!皆と旅行だよ!!」

「うーん......銀杏(いちょう)、せめてあと五時間は眠らせてくれ......」



 眠そうにクマがある目元を擦り、あくびして体を伸ばす紅の腹に強烈な一撃が入る。無意識に強化された肉体の拳が完全に無防備の紅に直撃した瞬間、呻き声に似た声を発して悶絶する。

 銀杏はVillainsideの存在は知らず、あくまで単なる能力がある程度使えるか弱い女の子なのだが、朝が弱い紅は一人で起きれないので起こしてもらう約束をした。



 条件は一緒に旅行に連れて行く事で、皆にも妹を連れて行く事を予め伝えている。宣戦布告から一ヶ月、幹部候補を探しながら異能者達を集めてチームを作らせていた。

 流石に暗殺チームを公表する訳にはゆがず、幹部以外には教えてはいない。



 幹部になる霽月(せいづき)弧鬼(こんき)、紅は彼女とは余り関わる事が時間的に不可能なのだ。

 それは彼女は大学生であり、紅は同じ大学だった向日麗に頼む事に寄って彼女とコンタクトを取っていた。



「わっ...分かった......から、人を不意打ち気味殴るな」(おま言う)

「分かったなら良し良し!」

「お前には敵わん」

「お母さんが待ってるよ」

「朝五時だと言うのに、ご苦労なこった......。服着替えるからあっち行け」

ビール腹(贅肉)ついてるから?」

「は!?バキバキだが!!?」



 黒いティシャツを着て、ジョガーパンツにベルトチェーン、チェスターコートを片手に部屋を出る。

 一階に降り、歯磨き等を終えてからリビングに向かう。ちょうど弁当を作っている母の後ろ姿を一目みて、紅はテーブルにある朝食に手を付ける。



「先ずはおはようでしょ?息子よ」

「おはよう。母さん」

「それで良し!女の子を囲んだハーレムで、温泉旅行とは隅に置けない。本当に誰に似たんだろうかね?この女タラシ!」

「母さんじゃね?(遠い目)」

「いや、それはパパだ。私は男を誑かして遊んでない」

「俺もだよ」

「私もだよ!?事務所(内の子)に手を出したら炎上しちまう!」



 母、炎天(えんてん)(こう)の家系図的には叔母であり、小学二年生の頃に引き取った。名前を緋月紅葉(もみじ)、緋月(くぬき)と付き合う前は国民的アイドルだった。

 そのため授業参観に来た日には大騒ぎになる。



 本人は過古は過古と割り切っているので、プライドもなく、自分の事をただの一般人と認識している。

 緋月椚はアイドル事務所のマネージャーをしており、彼の洞察力は高い為に若い頃には既に自分の事務所があるほど優秀な人間。



 紅が荒れていた半年間の時期に良く出張(ドライブ)に連れて行き、自分が好きなロックバンドや小説等を教えていた。

 最初は名前も苗字も代わり、独りで暮らしていた生活から四人家族へと急激に変わった環境になれず、ストレスを貯めていた紅が緋月家に馴染んだのはこの人の功績が高い。



 紅は父親から能力が使えなくなった日から「足でまとい」だと母と喧嘩するのを見ていて、最終的には両親に捨てられ半年間を一人で暮らす事になった。

 頼りにしていた恩師は引っ越す前に事故死し、紅に深い影を落とした。



「姉貴は......まだ寝てるか」

「起こそうか?」

「やめてくれ」



 出発の時間となり、幹部達(みな)との集合場所へと向かう。



 皆が固まっているのを見ると、銀杏は大きく手を振って駆け出し始める。紅はイアホンのスイッチを切り、両手をポケットに隠す。

 学園風シャツにギャザー飾り、サロッペトスカートに身を包んだ結衣が紅の前でクルリと回り「似合う?」と頬を赤らめる。紅は「似合ってるよ」と返すと、結衣は小さく拳を握った。



 緑と水色のオットアイ、白い髪に二つの狐耳がピクピクと動き、パーカーに上着を崩した着方をしていた霽月が頭を下げた。



「始めましてかな?俺の所に来てくれて嬉しいよ」

「あの一件から爆発的に私達の仲間が増えている。君は顔も良い、何か人を惹き付ける才能、カリスマ性があるのかな?」

「まぁ、今回は全てを忘れて親睦を深めましょうか。素直に楓と呼んでくださいよ」

「私も今日は楽しみませて貰うよ。でも、楓君にはちょっとムカついている。何で私を誘ってくれなかったんだい?」

「レベルが高い人がいると、すぐ終わってしまうでしょ?いや、彼奴は俺が狩りたかった」

「楓兄ぃ?コレは何の集まりなの?」

「オンラインゲームのギルドオフ会だが?」



 雑談の中に実際の戦略を含ませながら、スマホで音ゲーを親指でしながら集まったチーム達を連れ、予約していた温泉旅館に行く為に新幹線を乗り行く。

 駅にゆく道路に三チーム、幹部八人、司書を一人、ボス一人で外国旅行客寄り全然多い。



 ここで少しVillainside幹部を解説しよう。

 Villainsideは幹部は医者、参謀、相談役、支援者、偵察役、Bgm担当、書記、会計の八人が幹部になっている。



「待った、何故(剩月)がいるんだい?」

「私も誘って貰ったの」(Villainside)

「能力強いしな」

「楓兄ぃ?ベースは?」

「ガキの頃の様にダンボールに入れてやろうか?」

「ベース?何時もはギターだよね?」

「ウゲッ」



 彼が能力をで弾ける楽器はギターのみ。この能力の持ち主は椚の出張先で出会ったバンドマンから貰った能力である。

 余命半年の命だった彼、花澤(はなざわ)(るい)は能力が見える楓に能力に渡し、能力が消えないかは賭けであったが成功した。彼が死ぬ間際の言葉は奏への協力をさせふる切っ掛けになった。



 ベースの腕は彼自身のもので、ギターの時とでは本人は気にしているが、余り差はないが、人に聴かれるのを極端に嫌う。

 ので、人気のない喫茶店で練習している。彼のベースを聴けるのは店長さんと妹のみ。妹だけの理由は防音能力を持つ楓の部屋に入ってくるのはカラオケ代わりにしている妹だけ。



「持ってくる訳ないだろ」

「上手なのに」

「嫌だ」

「どの位上手なん?」

「YouTubeの動画が合計で一億再生を......あっやべ」

「は?は?聴いてないけど?銀杏?......通りで最近金使いが荒い訳だよ...」

「呆れられてるやん......。コメントは?」

「確か」



「楽譜みてませんが、耳コピだったりします?」「ボカロもこの人が歌うとロックバンドポイですね」「背後でも分かる、絶対イケメンだ」「このヤニカス、一日何時間練習してるんだろう?」と言った数々のコメントが投稿されている。

 銀杏のアカウント名は初めはここまで伸びるとは思っておらず、ヤニカスと言った名前にしているので、殆どにコメントを返しているが、楓の年齢を訪ねられと無視をするので視聴者の中では未成年喫煙説がまことしやかに囁やかれている。



 動画内で喫煙しながら学校の課題の話をしたり、18歳の成人式を語りながら動画を見ているなど、ほぼ確定と言わてたり......。

 当初は銀杏のお小遣いが少し増える所だったが、有名人の目に留まり登録者が30万にまで成長した。



「どんなの返してるの?」

「紹介した奴のはね〜......はい、兄は独学なので楽譜も読めませんし、Fコードも知りません」

「俺はFコードで躓いて、諦めたわ。アレ難しいんよな」

「意味がわからん。どうやれば音が出るかを覚えて、そのまま耳で聴いたのを演奏すれば良い」

「ちょっとムカつくわ。家のボス」

「あとは、はい、超分かります。本人曰く、他の歌い方が無理だそうです。次ははい、顔《《だけ》》は良いです。一時期は最低でも八時間程度やってました」

「俺のプライバシーを返せ。あと、顔以外も良いとこあるだろ?」



 銀杏は楓の良い場所を記憶の奥底から手繰り寄せ、頭を傾ける。彼女の記憶から楓の記憶を鮮明に思い出す──「将来?ヒモにやりたい」小学六年生、ベースを片手に日本酒の酒瓶を持ち、頭を捻っていた。



 来年中学生と言う事もあり、この時の(かえで)は将来の事を良く親戚等に訪ねられる事が増えていた。

 能力を盗む、能力者本人も能力を必ずしも自覚している訳ではないので、無数の能力で生活は困る事はない。──但し、能力者本人が駄目男なだけで全て台無しになる。



「楓お兄ちゃん?今、小六だよ?普通なら中学生にワクワクするんじゃない?」

「知ってるかね?銀杏君。頭が良いと鬱になるのだよ」

「それは普通に楓お兄ちゃんが鬱病なんじゃない?」

「それは違う。俺は資料を見ながら幸せになっても先は滅亡に......なら、ゲームの様に魔王みたいのが居れば良くね?そうだ!魔王になろう」

「ウンウン、ソウダネ」



 ──違うよね?私。ちょっと考え直そう、私に言った言葉からでしょ、普通。




「妹よ、待つ人間寄り待たせる人間になるんだ。気が楽だし」

「これ以上クズにならない事を祈ってるよ」



「妹よ、価値は人が決めるんだ。捨てられたモノはダイヤモンドでもゴミだ」

「捨てられた人が言われると重いね」



「妹よ、宝くじは無駄使いではないんだ。買わないと可能性はゼロなんだよ」

「いや、お兄ちゃん運悪いじゃん。絶対無理だよ」



「妹よ、競馬はお馬さんの大切な運動会なんだ。今日は絶対に行かなきゃ行けなんだ。お金をっ......見にくいって約束したし、ナ〇ヤマフェスタが待ってるんだ。だからこの手を離してはくれないか?」

「今日は日曜日、遊園地だよ」

「終わったら新台を打ちに......」



 駄目だ。利益を得る情報を欲しえてくれた記憶が無いや。



「ないね」

「この兄妹お互いにネジ飛んでるで、向日麗」

「似た元義兄妹でしょ?」

「まぁ、両方共にダメ人間ですからね」

「私はパチカスのお兄ちゃんとは違うよ」

「なら、学校行こうね」



月宮結衣...つきみやゆい

年齢18歳

種族人間...身長151cm...体重37kg

誕生日5月18日初恋、憧れ、純潔

趣味...映画鑑賞(犬系すぐ泣く)、音楽鑑賞(バラード系)

得意事...データ整理、お菓子作り

隠し事...好きな人

好きな物...犬系全般、スイーツ

苦手な物...魚卵系

利き手...右

血液型...A型

座右の銘...好きな人が進むのが生きる道

旅行に行くなら...イギリス

最近ハマっている事...

好きな映画...約束の犬

好きな音楽...レオ、Smiling Dowu

好きな本...そして誰も居なくなった

日課...一日二冊は本を読む

悩み...紅か楓で呼び方を悩む

癖...ハンドルを持つゲームでは体も動く

作者的に...恋愛は僕次第だね。名前は僕もそう

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