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Villainside  作者: 夏井タクト
舞台造り編
4/9

第四話...Proof

今回の戦闘は僕が好きなマンガのオマージュが大量に含まれたりする

 ──経験上......殺す為に使用する能力数、新記録だ。死ぬ前に誇りに思えよ。

 ──思考回路も異力で強化出来る事は解ってる。だから彼奴は元々の空間把握能力と頭の回転が速い。モンスターマシーンの様に、思考の回転数が爆速!!!



 世界停止(ザ・ワールド)を界人は発動、マスケット銃を放つ度に取り替えながら着弾を演算しながら屋根に登り、駆けながらガムを口に入れる。

 黄櫨(はぜのき)界人の世界停止(ザ・ワールド)は消費する異力量は大きく、本来ならば一日に数回しか発動する事は出来ない。



 制約と言う能力を制限する事で能力を強化する技術で時止めの数を増やし、一日に数百回程度使用出来る様になっている。

 異力量──仮に界人の力量をゲームのマジックポイント(MP)と例えると彼の異力量は1500以上。時止めに使用する異力量は5ポイント。



 仮に使用出来るのが三百回過程するなら、コレだけならチートであり、制限が重くなければ使用する事が出来ない。

 彼は本来回復する異力量(MP)はなく、0時が回った瞬間に完全回復する制約と、精神を削る制約、体力消費の制約、発動時のインターバルの延長、時止め最中には他者には鑑賞出来ない五つの重い制約の上に成り立っている。



 インターバルは元々は0.5から1秒に延び、使いずらくなってしまったが一日に数回しか使えない能力に限っては仕方ない。



 紅の瞳にはちゃんと制約が見えるが解らない事もある。それは無意識下で制限している制約は見えない。

 能力は術者の写鏡のような存在であり、例えるなら死体は肉塊であるか、人であるかの考え方、宗教で能力が変化してしまう。

 その考え方で生まれる制約を、彼は見る事が出来ない。



 それ故に、能力の変化を見定めなければ奪った時に面倒な実験を行う必要性に迫られる。



 ──マスカット銃には致命的な近接、ガンカタがで出来ない。そのための刀だが......彼奴に近接戦で勝ち目は0に均しい。



「来い!泥から這い出る死屍(イットイット)



 ──矢張り......頭脳系じゃあねぇかぁ......クソッが!



 宙に跳ぶ界人の影から泥水が突如湧き出し、肉が一部腐り、激臭を放つ白骨化した指や右肘の190cm以上の男が泥水から上半身のみ現れ、左足に手を伸ばす──も、時を止め瞬時に伸ばされた手と頭部に向け、四発放つ。



 ──具現化系の能力か。自動操縦型か?ならダメージは期待出来ねぇ。操縦型なら細かく操作したいはず、能力の制約でダメージをフィードバックさせるのは経験上皆が踏む当然行為。どっちだ?!



 ギョロギョロと眼が動き、寸止めで動き出した時から素早くイットイットは体の一部を液体化させ、回避する。

 イットイットは「チッ!」と舌打ちをし、術者である紅は微笑む。この二人の表情から内心毒を吐いた。



 二つの体を同時に操る──それは想像以上に難しく、右利きならば左手を右腕の様に自由に操る事は出来ず、ある程度の訓練が必要。小指を動かせば薬指が吊られるように、具現化した肉体が難しい動きをすれば肉体も同時に動く。

 動かす殆どは大まかに言えば足、腕の二種類。表情筋といった操作が難しいものを練習するのは考えずらく、殆ど意味が無いと言っても良い。



 ──そんな高度な操作を一瞬の間に見せる意味はない。無意識に出すほどなら凄いと言っても良いが、今のなら自動操縦に傾くな。ダメージ引き受けで何らかの能力を与えているのか?なら......!



『スマネェ!ノガシタ、ボス』



 ──矢張りだ。自動操縦型だぜ、コレは!なら複雑な高度を取れない、だが!恐らく具現化人形に意思を与え、能力を与えている。実質二人、それも頭がキレる彼奴が生みの親だ。なら実質二人だ。長髪前髪斜め切り野郎は俺達二人の戦いに着いてコレてないのを見て論外!あの透過女は能力が厄介だが、実力は今はないが、今回ばかりは切り札の線で警戒で良い!



「問題ねぇ!サンキュな」



 突如吹き飛ぶ自分の体の違和感に界人は一瞬、パニックに陥るが背に蹴りを喰らったと判断し、分身か瞬間移動の2パターンの仮説を立て、背後を覗くと誰も居らず、今さっき笑った紅がその場に居ない。

 瞬間移動は便利だが、時止め並に異力を消費する。ポンポンと瞬間移動するには紅にのみ可能な荒業or界人と同様の小さな制約複数個で可能にするか、大きな制約で可能にしているか。



 イットイットに向かい落下途中の界人に拳のラッシュを繰り出すイットイット、それを好機と停止世界(ザ・ワールド)を発動、灰色に染まった世界で体制を立て直し、イットイットの顔面を蹴って壁面へと移動する。

 数回壁を蹴って欠かさず計算しながらマスケット銃を放ちながら、大通りに出た所て時止めを解除する。



 疲労する精神と体力消費、これは時を止めた際に動く筈だった分の時(一秒刻み)で消費が変わる。



 ──時を止めても具現化系人形に捕まって仕舞えば詰み、って事は奴の目的は俺の精神を削る長期戦。勘含めて非常に......厄介(強い)。だがっ!



 界人が強いと紅を判断したのは弾いた弾丸の弾道計算は民間人に一発も当てず、泥から這い出る死屍(イットイット)を拘束の為に使い、メインの攻撃に使っておらず、剣を創り出した持ち前の身体能力による。

 含めて界人が導き出した答えは此処で紅を殺害するため、民間人を含めて攻撃する事。

 紅は守る動作を一度している、なら二度目の可能性は限りなく高い。その隙をねらい、時止めの一番の利点、確実に相手を殺せるを場面を作る。



 ──ダメージを与えてから紅が姿を見せていない、姿を出させる事も目的に含まれるが、このチャンスを逃してしまえば必ずと言ってもいいほど、殺される可能性が高い。此方も逃がしてはならない!姿を現せ!!



 停止した世界で照準を定め、弾丸を放った途端直ぐに並べたマスケット銃を放つを繰り返して一般人達の頭部寸前に止まる。



 ──コレで姿を現さなかったら......この命は諦めだな。



「時は動き始める」



 予想とは違い弾丸は壁へと着弾し、動揺して界人は世界停止(ザ・ワールド)を発動させ、周囲を見渡すと自分が放った方向ではなく、《《逆方向》》に弾丸は放たれていた。

 この状況を創り出した相手は人目で解った。



 悕霉が刀の頭から伸びる鎖の穴に指を入れ、クルクルと回している姿に三発放って解除するも同じく背後に弾痕を残す。

 疑問を抱えて再度能力を発動、自分の背後に一発放って解除するも今度も悕霉には直撃せず、又もや反対方向に当たる。



「行動を固定......違うな、、」

「ちゃうわ、アホ。お前の全てを反対するんや。お前は──」



 界人は悕霉の言う事を聴き流し、思考を回して時を止めて四方八方に弾丸を放つ。全てが逆ならば全方向に放てば良い。単調だが、効果的。



 ──此奴の話を考察する事に意味はない。多分全てに置いて逆にできる、なら此奴の意味は意図的だから本当と嘘が混雑する話を真剣に考察するのは馬鹿だ。あの中性的野郎は音が聴こえねぇから警戒が外せねぇ。



 解除された弾丸は全弾通り抜け、軽い悲鳴程度で終わる。またもや動揺するが今度は頭の隅にあった《《透過》》の能力だと過程してたものが間違いだと思い、副次的効果だと判断する。

 文月読観の能力は結果を飛ばす能力であり、消費量が大きが読観は瞬間回復量が異常に速く連発可能。でも数回消費した後には回復量が一般同様になる。



「私達三人、相性良いね」

「そうやな。お前、俺達を忘れてたな」



 ──彼奴は何処だ?何処に潜みやがった!あと二分居ないに方を付ける。でなければ俺の精神が持たない。そしてあの女、あの一撃もそうだが、時止め解除からのタイミングを完全に掴みやがったな。この戦いを仕向けたボスは確実に俺の能力を対策してこの人選を選んでるな。まぁ、彼奴だろうが。



「俺らもボスに殺せと言われてへんから、このまま着いてけえへんか?」

「......各所がないな。お前の言葉も、その女の言葉も。能力を解除して貰わない限り、見ている全ても信じられやしない」

「まっそうやろうな〜」



 ──俺と会話する必要はない。(彼奴)泥から這い出る死屍(イットイット)の能力を使うのに時間が掛かるのか?それとも、出すのに時間が掛かるのかだ。射程距離が比較的に短けぇのか、その全てか。解らない......は?



 突然吐血し、膝を着く界人に悕霉がホッしたかの様に息を吐いた。普段なら仮説を複数個立てる界人であるが、彼の頭は解らないで埋まり、目に映る景色さえ脳が理解を拒む。

 このまま行けば脳機能が完全にウイルスに蝕まれ、生命機関が停止する。だが、紅は100%勝つ宣言通り殺す準備を整えている。



 泥から這い出る死屍(イットイット)に打ち上げて貰った宙で反転、能力を借りた獗裏(たけうち)影迓(ようが)の刀で首を切断する。

 直後に噴水の様に噴き出す鮮血、死体は泥から這い出る死屍(イットイット)の泥水に収納させる様に命令する。



「あの場所でおい会おう」

『了解ダ』

「良し、逃げよう」

「脱出経路は用意してある。そこで隠していた事を話す」

「まぁ、何か想像ついとるけど」

「私も」

「結末は予想どおりだが、新品セーフティジュースを勝って来るんじゃなかったな。黒で良かった」



某ハンターマンガの団長VSピエロは何百回読み返す位好きな話し、34巻も最高だわ。先生の腰が突然回復しないかな?

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