とは言いつつはるみは私が必要なのだ。
とは言いつつはるみは私が必要なのだ。はるみの漢字は知らないが。はるみは夢のパートナーだ。雨月物語のような美女とは言い難いが。夢を見ないこともある。頭がすっきりしない。頭の中に重りがある。とても不快。
逆に見ても会わないこともある。私は待っているが彼女は来ない。それとも彼女はどこか別の所で待っているのに私が彼女に会えないのかも知れない。大体は私のアパートで会う。アパートで待っている時が多いからね。先に私が待っている事もあるが、はるみが買い物から帰って来るとか、コインランドリーで洗濯していたとか、色んなパターンがある。一人用のアパートなので、実は彼女と同棲している事がばれるとやばい。二人してヒソヒソしつつ暮らしている。なので、スリル感が味わえる夢の生活。お互いに過去の事とか、今の仕事は何とか、互いに詮索しない取り決めだ。はるみがどこで何している女性か知らない。と言うか、どうでも良い。私もはるみも。二人愛し合っていれば。
なのではっきり言ってはるみがどこの誰か知らない。けど彼女の事を愛しているしアパートで額寄せ合って暮らしている。私は二重生活者である。私は今が幸せなのだ。ただ、X牧師は何もかも悪霊が見せているショーだと。
2021年12月11日
夢見る男