ヤンデレ魔王と不死身の勇者 ~彼女の愛が重すぎて毎回死んでますが何か?~
2019.4
勇者:コットン
Lv: 3
STR:4
INT:6
VIT:4
AGL:3
LUK:2
スキル:『不死身』
……鑑定所での結果を眺めながら、僕は途方に暮れていた。
余りにも低すぎるステータスで勇者を名乗る事はおこがましいと思いつつ、今まで頑張ってきたがそろそろ限界だ。
唯一と言って良い特技『不死身対質』のお陰で、雑魚の僕でも未だに元気で生きている。しかしそれも疲れてきた。
噂では魔王は強大な魔力で全てを無に帰すらしい……。よし、死ぬに持って来いの場所だな。
僕は魔王の居る城まで行くことにした…………。
―――グチャッ
筋肉ダルマの様な魔物に出会い頭呆気なく殺される僕。
(……よし、行った…………)
魔物が去ったことを確認して復活をする。
これを繰り返して、僕は何とか魔王の居る城へと辿り着いたのだ。
―――コンコンコン
「はぁ~い♪」
魔王の部屋の扉をノックすると中から可愛らしくい声が聞こえてきた。まさか魔王が女性だったとは!
「し、失礼……しますね……」
僕は覗き込む様に扉を開けると、中には1人の少女が立っている。
腰まで届く長いエメラルドグリーンの髪。容姿は幼くとても魔王には見えないが、その体から溢れ出る尋常じゃない魔力が魔王そのもので在る事を物語っていた……。
「なんじゃお主は?」
開いた口からチラリと見える八重歯が幼さをより引き立てる。
「ど、どうも……。一応勇者です」
僕は照れながら頭を軽く下げた。
「お主のようなクソ雑魚ナメクジが勇者で在るはずがなかろう。戯けが……帰れ帰れ」
あ、はい。一発で弱いのバレてますね……。
「それとも何か? 吾輩のファンか? 婚約希望者か?」
……ん? 何か話の風向きが変わったぞ?
魔王の顔色が変わり目つきが鋭くなると、瞳は光を失い八重歯を恐ろしげに見せながら笑った。
僕は直感的に『あ、この人危ないな』と思い逃げることにした。何のために来たのかは、もう忘れた。
「はは、また遊びに来ます……」
後ろに一歩下がると、魔王の顔が一段と険しくなった!
「吾輩の事は遊びだったと言うのか!!」
うわぁ……訳が分からないけど兎に角怖い。
僕は思わず逃げ出した!
「逃がさん! 吾輩の愛を受け取れ!!」
後ろから強烈な魔力を感じた僕は思わず振り返る。すると、そこには人一人を殺すには十分過ぎる程の火球があった―――!!
ヤンデレ魔王を書きたかったけど、筆が進まずボツ作品になりました




