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光あるものはいつか消えるが君には消えないでと言いたい
2019.7
夏の匂い企画用作品。
気合が足りずボツ
「熱が出て苦しい……」
「オーケーオーケー。とりあえず寝てろ、な」
体温計が示す温度は38.9℃と高く、布団は汗を含み湿っており、水枕と冷却シートだけが妹の体を冷やしてくれている。
「お兄ちゃん……今日のお祭り……」
「HAHAHA! 無理DA♪」
とてもじゃないが、この熱で外に行けるわけがない。残念ながらマイシスターには我慢して頂こう……。
「じゃあ……お兄ちゃんもお留守番……しよ?」
「HAHAHA! やだYO♪」
俺は渾身のスマイル(無料)で妹を元気付ける。
「お兄ちゃんのアホ……ボケ……タココラのスーパーストロングマシン……」
「くくく……しっかり養生するが良い。あばよ!」
俺は妹の部屋を出て母親の元へと向かった。
「母ちゃん!!」
「NO!!!!」
オタマで頭を殴りつける母親に思わず涙が出そうになる。
「まだ何も言ってないし!!」
「お前さんがせがむ時は金か食い物か欲しい物の時だけだからな! とりあえず殴ればOK!」
俺はフライパンを振りかぶる母親から逃げ出し、自分のベッドへと寝転んだ。ベッドの下に置いてあるバッグを手繰り寄せ、財布を取り出し残金をチェック…………チェックOK、1200円!
「……しけてんな」




