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理科室にて
2019.6
何故書いたのかは分からない
その日、放課後の理科室で塩酸と苛性ソーダは激しく熱を帯びていた。
二人はいつもの様に触れ合うなり混ざり合い、溶け合う様に熱を発しては激しい反応を見せている。メスシリンダーを手に取り激しく注いでは、濡れたその中に比重計をぶち込む。一度では飽き足らず何回も上下させ、落ち着き無く比重を計り取っている!
「ああっ! いくつだ!?」
「1.……354よ!」
比重計を一度抜くと、今度は温度計を差し込んでは中を激しくかき回す。メスシリンダーの中を激しい渦が巻き上がる!
「ダメだろ! 比重は20℃で計らないと……」
「ああっ! ごめんなさいっ……!!」
再度比重計をねじ込まれたメスシリンダーは液が口から溢れ出し、床へと滴った……。
「これでいいのかっ……!?」
「ダメっ! 奥まで入っちゃっ……た!」
比重計の幅を大きく超えた比重計はメスシリンダーの中へと沈んでしまった。取り出そうとガラス棒を中へと入れ、奥まで搔き回す!
「そんなに乱暴にしたら……!!」
比重計を取り出し、メスシリンダーの液をヌッチェに入れる。アスピレーターで激しく吸引すると、ジュボボボと水音と共に濾過された液が吸引瓶へと濾過される。




