最後の夜
明日天気になあれ!
12年前、一人暮らしを始めた。
去年は、彼と餃子の王将に生まれて初めて行った!
Facebookに書いてあった。
一年後まさか生まれて初めての引っ越しが待っているなんて。
明日も、仕事はあるしきっといつも通りの普通の日だ。
でも、ダンボールに荷物を積み込みながら思うのはこの部屋で
過ごせる夜はもうこないんだということ。
私いい子じゃなかった。荒れた時もあった。泣いた夜は天井をじっと観て、いつか見返してやるって思ったものだった。
辛いことがあった日も、彼に抱きしめられた日も全部この部屋と私が覚えているよ。
あと2時間程で夜が開けてしまう。
さよなら私のほろ苦い日々。
最後まで私を守ってくれて感謝しています。
夜が開ければ、現実が待っているから今は余韻に浸らせて。
感傷に浸ってしまいました。