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70.教会の動きが不穏なのじゃ


 父上、母上。ちょっと報告したいことがあるのじゃ。


 今朝、プラルがしょんぼりして帰ってきおって、「教会が閉まってた」と言うのじゃ。プラルの家はパスティール信者での、「勇者教会」に統一されてからも日曜日には礼拝に行くのじゃが、中央大聖堂が閉鎖されており立ち入り禁止じゃ。


 プラルは熱心な信者と言うわけではないのだがの、あそこのステンドグラスや絵画が好きでそれを見に行くのを楽しみにしておるのじゃ。

 田舎の村出身なのでの、王都で大聖堂を観られるのがとても嬉しいと言っておるおなごなのじゃ。


 日曜日の礼拝に信者を締め出しておるというのは尋常ならざることじゃの。

 様子を見に行ったらの、立派な僧服を着た高位の神官らしいものが多数出入りしておる。

 もしやと思って魔石せんさあを取り出してみるとの、針が振り切れたのじゃ。

 あれはなにか企んでおるぞ。


 ホロウにも声をかけておいたがの。

 一応知っておいてほしいの。


   1030年2月2日 ちょっと不安な、ナーリンより。


 


次回「1030年2月3日未明の手帳の切れ端」

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