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51.二年生の夏休みの予定じゃ


 父上様、母上様。

 期末テストが終わったのじゃ!

 数学、理科はトップを維持しておる。

 文系はあいかわらずじゃ。少し良くなったがの。

 そのうち成績表が届くじゃろ。


 今年の夏休みはの、帰るのがちと遅くなるぞ。

 ドラゴンは使わずに、荷物を背負うての、乗合馬車に乗ったり歩いたりして一人でキャンプしたりしながら田舎町を巡って帰るつもりなのじゃ。


 送召喚で転移するには行ったことがある場所でないとダメじゃ。

 行ける場所を増やしておくというのも大きな計画の一つじゃがの、それ以上にやってみたいことがいろいろなのじゃ。

 王都だけでは視野が狭くなる。この国の普通の国民の生活も知らねばならぬし、こんな旅ができるのも学生のうちだけじゃ。何事も経験じゃ。

 ハンターギルドでバイトしておったので旅資金はあるし、どこにおっても送召喚で手紙を直接魔王城に送れるからの。心配はいらん。

 クラスの友達にも秘密の旅なのじゃ。

 国境に着いたら、そこから送召喚で一気に魔王城に帰るからの。

 それぐらいの距離なら、たぶん今なら転移できるのじゃ。


「若いうちの苦労は買ってでもせよ」とか「かわいい子には旅をさせよ」とかの言葉もある。どうか許してほしいのじゃ。



   1029年7月30日 ナーリンより。



次回「ノルワールよりの手紙じゃ」

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