表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/106

46.身体検査じゃ


 ……身体検査があったのじゃ。


 ……何一つ変わっておらん。



 身体検査というのはの、年に一度やるんじゃ。国民の子供らがちゃんと成長しとるか検査するのでの。身長、体重、胸囲、肺活量、視力、歯並び、病気の有無を見るのじゃ。わしの視力は2じゃ。2までしかないのじゃ。2以上があったら大変なことになっただろうがの。

 貴族の子らもおるのでな、検査は順番に個室でやるのだがの。だからわしの背中に羽があっても別に騒ぎにはならんがの。医者も先生も知らされてはおるからの。


 去年もやったのじゃが、「魔族を診るのは初めてですが、人間とほんと何も変わりませんね羽以外は。それにしても魔族は栄養状態がよくないのですかね。成長が遅れていませんか?」と医者にじろじろ見られて不愉快だったので書かなかったのじゃ。今年も全くおんなじじゃ。


 あのクソ医者ぶち殺してやろうかの。

 友好とかどうでもいいわの。


   1029年5月18日 ナーリンより。



次回「体育祭じゃ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ