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33.薄い本じゃ


 父上様、母上様。

 手紙! 無事届いたそうじゃのう!

 うまくいったのう!


 今まで手紙のやり取り、最短でドラゴン便で片道三日はかかっておったからの、これで瞬時に送れるようになったわけで、これからはこちらで父上、母上の手を借りたいような大事件が起こってもすぐに連絡できるのう。

 でも父上なら、「フラグ立てんな!」というところかの?


 母上、これでわしからたくさん手紙が届くと思ったらおおまちがいじゃぞ。

 書く手間はおんなじじゃ。なんでそう期待するんじゃ。


 前に小難しくない、なんか笑えるような面白い本は無いかという話をしとったがの、ほれ文化祭の演劇部がやっとった勇者をボコボコにする喜劇、原作があったのじゃ。

「俺の異世界ハーレムをなぜか女神が邪魔をする」というタイトルの長い滑稽本での、勇者サブローが魔王を倒すのはそっちのけでおなごばかりの勇者パーティー作るために悪戦苦闘する話じゃ。

 作者はエルテスとかいう女流作家じゃ。

 薄い本じゃが、おもしろいぞ。一緒に送るわ。


   1029年1月16日 ナーリンより。



なにやってんすかエルテス様……。


次回「情報っぽい話なのじゃ」

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