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幻想(ファンタジー)の欠片~今日の授業を始めます~  作者: 月灯銀雪
ささやかなる幻想(ファンタジー)
44/53

【豊饒祭終了式典】学校長(?)挨拶




 拙き作品に 最後までお付き合いくださいまして、まことにありがとうございますm(_ _)m


 エピローグです。






 初等科、高等科、そして 豊饒祭の運営に助力してくれた研究員、研究助手の皆さん 4日間お疲れ様でした。万事恙無く……とは参りませんでしたが、皆さんが無事にこの時を迎えることができ、大変に安堵しています。



 高等科と成人した方々は、この後の後夜祭がありますが、初等科の皆さんは くれぐれも、くれぐれも夜間に出歩く事無く 寮へと戻ってゆっくりと休んでください。



 それから……




~*~*~*~




 ウォルセンが色々と持ってきてくれた模擬店の軽食やお菓子を食べて、一息ついた後。騒ぎを聞きつけ 慌てて駆けつけて来てくれたティタリアに心配されながらも参加した豊饒祭の終了式典。なんだか、豊饒祭初日の開催式典で見た姿よりも ふさふさと豊かな髭が萎びて かなり煤けた様子の校長先生(?)が、こちらを チラチラと見ながら話している。




「随分と心労を掛けちゃったみたいだね」



 不思議に思っていたら、隣で話を聞いているウォルセンが前を向きながら小声で話しかけてきた。



「ん?」



「ほら。アーシャがすぐに治してくれたけど、僕、結構な怪我をしちゃった訳じゃない。これでも一応 皇族だからさ、校長としては……ね」



(なるほど。確かに 学校行事の最中に皇子様が怪我しちゃったら、たとえ無事でも気が気じゃないよね)



 下手をしたら 物理的にクビになることもあるのかもしれない。夏休み中にこっそり詠唱練習(イメトレ)をして、一昨日にも救護班の手伝い中に間近でお手本を見れた回復魔法が、なんとか成功して良かった……詠唱する余裕は無かったけど。この補助のペンダントが無かったら危なかったかもしれない と思いながら左手で胸元に触れる。ブラウス越しに感じる魔力晶の硬い確かな感触にちょっと安心する。



(ん? というか、この魔力晶もウォルセンのお蔭で手に入れて、魔物から庇うつもりで逆に庇われて、魔法で治したら倒れて 食べ物を買いに行かせちゃって……)



 さぁーっと血の気が引いてゆく。どうしよう。良いところが無いというか、お世話になるばかりだったり、行動したその後に尽く相殺されて、逆に迷惑ばかりを掛けている気がする。




 保健の先生たちに 無茶を怒られながらも「よくやった」って褒められたり、様子を見に来たヒュー先生に「無茶しやがって」って 頭をわしゃわしゃされたり、席を外して落ち着いたらしいウォルセンに 改めてお礼を言われたり、先ほど会ったウォルセンの侍従さんを名乗る生真面目そうなおじ様にも丁寧にお礼を言われたり……なんだか豪華な品物を押し付けられそうになって ビビりながら丁重にお引き取り願ったりしてたから気づかなかったけど、私はクビになるべきなのだろうか? 背中に変な汗が出てきた。



「アーシャ? 何か勘違いしているみたいだけど、大丈夫だからね」



 私の焦りに気づいたのか こちらを向いたウォルセンは、医務棟から ()()()()()()()()でいる私の右手を ほんの少しだけ力を込めて握って、にこっと天使の笑顔を浮かべた。






~*~*~*~






 後になって。驚かせるつもりで魔物を召喚したら難しい空間属性の魔法ゆえに制御を失ってしまったという取り巻きの首根っこを捕まえて 自ら謝りに来た兄殿下にウォルセンが驚いていたり、初等科の1年生で高学年レベルの光魔法を使った私が 癒しの妖精とか呼ばれて(恥かしい……) ちょっとだけ話題になったりもした。




 こうして 私の飛び込んだ 幻 想(ファンタジー)な学校生活は、時に世界を救……ったりはしないけど、これからも“小さな事件(私には大事件)”に見舞われながら続いてゆくのである。









 いかがでしたでしょうか?

 この物語は、幻 想(ファンタジー)を追い求めた凡庸な主人公が 少しずつ成長(魔法的に)し、ささやかな才能の欠片を見せる……。というものでした。

 裏タイトルは【殿下覚醒の章】として書いていたのですけどねw


 殿下が主人公を捕まえられるかどうかについては、ジャンル:恋愛 として別の作品にしないといけないので、機会があったら……ということで。




[ぎりぎりまで名前が定まらなかった人]


《兄殿下》レヴィン・グレイベル・ムラタ・ハイランディア 金髪・碧眼


 甘くてキラキラした女の子向け恋物語で王子様役に抜擢されそうな見た目の第3皇子。しかし、弟と関わる時には不機嫌になる。

 ……それもその筈で、第2妃である母が繊細な質で、男子に恵まれるも3番目だったり 庶民に寵を独占されたりして 心を病んで臥せりがちとなってしまった。幼い時分に両親の愛に飢えた彼は、弟に嫌味を言いたくなる病に罹患した。15話でチラッと出てきた「煩いの」は、彼のことを示している。けれど、彼自身が嫌がらせの指示を出すことは一切無く、果実水投下の折には制止しようと微妙に片手を上げていたという、根っこの部分で良い子なのである。……周りが勝手に 心を察したつもりで行動するだけで。


 後になって 召喚獣での襲撃の話を聞き、危険な事をした取り巻きに激怒した。




 次は、おまけ的な閑話です(*´∀`)r


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こぼれ話や番外なお話→ 欠片の一粒~小話をします~
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