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幻想(ファンタジー)の欠片~今日の授業を始めます~  作者: 月灯銀雪
ささやかなる幻想(ファンタジー)
19/53

17【始業前】大型犬と小型犬




 拙作へお立ち寄りいただき、ありがとうございますm(_ _)m



 授業以外が続いております(´;ω;`)







 私がこの学校に入学して もう1月。授業にもだいぶ慣れたし、幻想(ファンタジー)な種族の人も結構見つけた。月替わりで2クラスずつ受ける基礎訓練も今日から2組と一緒で、その2組にも1人……



「よ、アーシャ。やっと一緒の授業だな」



 聞き覚えのある声に振り向けば、そこにはダークグレーのもふもふ様。じゃなくて、2組にいる幻想な種族、狼系獣人族のフェインが小走りで近づいてきた。



「ん。……また怪我してない?」



「バッカ、そういつも しくじる かよ」



 そう言う彼は、ちょっと目を泳がせている。それもそのはず、私が学校内の人工林へ薬草採取に行く折に、度々 擦り傷や切り傷だらけで木陰に座っているのだ。



「ん。使って」



 相変わらずそうなので、調薬魔法の練習で有り余っている コルフルイの魔法軟膏の小壺を1つ、手提げバッグから取り出して渡してあげる。



「あ、いや……その、いつも悪いな」



「沢山あるから。構わない」



 むしろ間近で もふもふ を鑑賞させていただいてます。ありがとうございます。前世の作り物(コスプレ)の もふもふ はそんなに興味が無かったけど、リアルに揺れる尻尾様やお耳様は別格でした。



「そっか、ありがとな。……にしても、アーシャ。お前 何かつけてるか? 良い匂いがするんだけど」



「ん? 匂い?」



「ああ。なんか、俺が住んでた草原を思い出すような 懐かしい感じの。あ〜なんか落ち着く」



 薬草の香りだろうか? もしかしたら、昨日 薬液の抽出魔法を練習するついでに作ったローズオイル入りの石鹸の香りが残っているのかもしれない。

 私が俯いて物思いに耽る間、フェインがちょっと屈んで顔を近づけていたらしく、顔を上げたら 思いがけない近さで目が合った。




 少し驚いて 目を瞬いた時。




「ねえ、君。女の子相手にちょっと近づき過ぎじゃないかなぁ?」



 いつもより、心なしか低い声が 後ろから近づいてきた。



「あ? なんだアンタ。別に話してただけなんだからいいだろ」



「はぁ。これだから躾のなっていない大型犬は困るんだよね。いつ噛みつくか わからないのに、放し飼いなんて危なくて仕方がない」



「あ゛ぁ? 小型犬が キャンキャン煩いな」



「ふぅ〜ん、小型犬。ねえ、知ってる? 女の子が好むのって、厳つい大型犬より可愛らしい小型犬みたいだよね~」



(あうわわわわ、これはマズイ。非常にマズイ)



 私は、猫派かも……なんてボケてみる場合ではなさそうだ。いつも にこにこしていて、可愛いウォルセンが毒を吐いている。普段なら態度の悪いお貴族様も、笑顔でさらっと流しているのに。


 これでも彼は皇子殿下である、こちらも臨戦態勢っぽいフェインとケンカをして、万が一にでも怪我をしたら色んな意味で大変だ。ウォルセンには取っ組み合いをしているイメージとか、全然 湧かないけど。



(どど、とうしたら……あ!)



「先生が来た! 授業!!」



 言うが早いか、繋ぎ馴れたウォルセンの手を引いてグラウンドの方へ走り出す。この時の2人が、どんな顔をしていたのか 前を向く私には見えていなかった。






 殿下、殿下、ちょっぴりアーシャさんの前で黒さが出ておいでですよ∥壁∥;´ ロ`)n




 最後の二人の顔はこんな感じ。


(大`3´)__(((^v^*小)v(ア;゛ω゛)q

 チッ   にこっ(黒)  


 伏線でも何でもなく、あとがきでバラすスタイル!




 良い匂いらしい主人公の香りは、晩春~初夏の草葉のような青っぽさに、花や蜜の甘やかさがほんのり混じる 花咲く草原のような爽やかさをイメージ。人によっては草臭い?

 


[やっと出てきたよこの人 な設定]


《狼系獣人族》レアン・フェイン 暗灰銀の髪 ・金目


 ライバル登場? 名前の由来は、中国語で 狼・風と銀の繋げたもの=姓・名 という感じ。“狼族の銀の風”さん。響きとしては、レアンを名にしたかった |||orz 獣人は発育が良いので、同年代と比べると すらりと背が高い。初等科最高学年にいる 獣人族としては珍しく秀才な兄を慕って後追い入学。学科はちょっと(?)苦手だけど、魔法的資質は高い。

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こぼれ話や番外なお話→ 欠片の一粒~小話をします~
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