12【基礎魔法学】 呪文の詠唱
拙作にお立ち寄りいただき、ありがとうございます(*^人^*)
や、やっと、呪文を……
皆さん、こんにちは。
今日は、呪文の詠唱について学んでゆきましょう。
皆さんは 呪文を詠唱することについて、どのように捉えていますか?
韻を踏んだ言葉を連ねた詠唱は格好いい?
難しい言葉が並んでいて難しそう?
長ったらしくて煩わしい?
え、ロマン?……ええ、そうね。そのように捉える人もいるでしょう。
このように 色々な捉え方がありますが、呪文詠唱の本質は魔法を形作ることにあります。
韻を踏んだ言葉で世界の法に語りかけ
難解な理論に基づいて現象を構築し
言葉を連ねることで威力や範囲を指定し
一欠片のロマンを乗せる
概ね このようなものでしょう。
かといって、言葉を難しくすれば良いものでもなく、長いほどに威力を増すというものでもありません。
魔法を使う人が 詠唱派・無詠唱派と別れるように、詠唱することによってイメージを膨らませることで魔法を現象化させる人と、無詠唱で集中することによって魔法を現象化させる人が居るのです。
どちらにも一長一短があるので、自分のやりやすい方法で魔法を行使するのが最良でしょう。
どこぞの研究馬……魔術師様は、詠唱はロマンだと言って意味の分からない詠唱の魔法で山の一部を削りましたが、危険ですので 皆さんは魔法の行使に馴れるまでは、奇抜な詠唱を創作するようなことはしないでください。お願いします。
それでは、同じ10級の魔法陣で無詠唱と1節の詠唱の違いを 実際に体験してみましょう(*゜ω^)☆
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ミネリア先生は件の魔術師様に、なにか恨みでもあるのだろうか? なにやら、言葉の端々に悪意を感じる。でも、そんな事より。
(よし、私はいつかきっと“ちゅ~に”な呪文を詠唱してみせる!)
なんて思ってみても、まだ1年生は魔力の出力を安定させて確実に魔法を発現させる練習をしているレベルだから道のりは遠いのだけど。切ない。
(あと、今日はミネリア先生にアレをあげるんだ)
時々、先生からの視線は感じていたのだ。……今はウォルセンがニコニコ見ているけど。その愛想を少し分けてください、じゃなくて。先生の持ち物を見る限り きっと好みは外してないと思うのだけど、どうだろうか?
順番に魔法を使ってゆくクラスメイトたちを眺めながら、私は用意したアレを先生に渡すタイミングを図っていた。
……ありゃ? 呪文は???
魔法師のタマゴたちにいきなり仰々しい呪文詠唱はさせられませんでした(´;ω;`)
そして、主人公の用意した“アレ”とは?
殿下の視点で お届け致しますm(_ _)m
[本編の活用が絶望的な設定]
《件の魔術師様》名前未定 髪・目の色未定
ミネリア先生とは逆に、真面目だったのに卒業後、自分の求めるままにロマン(魔術)を追求(研究)し始めてから はっちゃけてしまったという、紙一重の向こう側へ旅立った天才。ミネリア先生の黒歴史の元。初等科を卒業し、魔術師などの専門職を目指す高等科へ進学しないと会えません。(なら何故 設定作ったし)




