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主人公が最強能力者とは限らない   作者: 熊華ヶ
第1章
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第1章 第2話 オライオンside ~人造人間「紫電」(後)~

お待たせいたしました。今回は後編になります。まだ前編をお読みになられていない方は先に前編を読むことをオススメいたします。

「惑星…オライオン…だと…?」

 俺はこの場合一番聞きたくなかった一言を聞いてかなり落胆した。もしかしたらとは思っていた。ここの空気は地球の空気とは少し違う感じがしたからだ。

「そう。オライオン。というかそんな事誰もが知ってるわよ?」

 誰もが知ってるか…。

 オライオン…何処かで聞いて事が有るような…。  というか今さら言うのも何だが、お前らのそれどうなってんだよ。いや、何でもこいつらには通常の人間には生えている訳がない一本の金色の尻尾が生えているのだ。最初は俺も何かのコスプレかと思ったが、ここが違う惑星ということと、尻尾が横へ縦へと揺れ動いているのを見て、何故か納得しざるを得なかった。

(というかそろそろ降りるか。)

 俺は寝かせてあった寝台から降りようとすると、

「あ、あ、ちょ、ちょっと待って∥」

 女性職員の一人が顔を紅潮させながら部屋から出ていった。他の職員を見てみると男の職員以外は全員顔を赤らめていた。

「…何かあったのか?」 

 すると、

「下見てみ」

 そう言われ俺は下を見て見ると。

(…ッ‼俺全裸じゃねぇかぁッ‼)

「お、おい‼何で俺全裸なんだよ!?」

「い、いやぁ。手術直後だったものでして…」

「いや、何かあったろ!?」

「いや、あったんだけど手術に使ってちゃって…」

「どのタイミングで手術に使ったんだよ!?」

そんな事を喋っていると。

「き、着るもの持ってきたからこれ着てて下さい!」

「うぉぁッ‼」

 強引に更衣室に連れ込まれ、同時に渡された服を見て見ると、なんとも高級漂う服だった。

 上着は黒い和服。そして内着は灰色の和服。簡単に言えば陰陽師等が着用している和服である。 俺も何度か見たことは有るが、まさか着る事になろうとは。いやぁこれ一度着てみたかったんだよなぁ。

 …というかまぁ、これの着方が分からんのだが。



~何とか自力で着る事に成功したものの、これ重てぇなぁ…。

「どう?着れた?」

 着物を持ってきてくれた女性職員が暖簾のれん越しに俺に話かける。

「あぁ、問題ない。きつくも無いしブカブカでもない。」

 それを確認してか少し安堵のため息が聞こえた。

「じゃあ出るぞ。」

「えぇ。」

 俺が更衣室から出てくると職員からは感嘆の声が聞こえた。

 …さて、ここからだ。まずは…。

「とりあえず、お前らのリーダー…つまり一番偉い奴に会わせてくれねぇか?」

「んー…。会わせては貰えるかもしれないかもだけど、最近マホロバ様お忙しいから分からないわね。」

「あ、榛名先生!」

 何だか他の奴とは全く違う雰囲気のやつがきたな。「榛名ハルナ 菊江キクエ」。背も女性にしては高く、さっき教えてもらった俺の身長は180cmらしいのだが、この女性は170cmを越える高身長だ。腰も括れていて腕や脚も適度に細く、胸も身体に合ったサイズとなっていてまさに女性の理想的な体型ともいえるだろう。そして何より、北、西、東に分かれた科学・生物・物理の研究所の総合責任者なのだという。

「ん?私の事が気になるかい?」

「あぁ、はい。」

 何だか目上の人には無理にでも敬語を使わないといけないような…。

「ほぉ…もう言葉を使えるのね…。ねぇ。この子が覚醒してから何日経過した?」

「は、はい。覚醒から約…1時間です。」

その報告を聞いた女性は驚きを隠せないようだった。

「1時間!?嘘でしょ!?私の造った人造人間でも最低1年はかかったのに!?」

相当驚きだったようだ…ん?

「人造…人間…?」

「そう。人造人間!ってそんな事も聞いてなっかたの?」

「え?まさかこいつ自覚していなかったのか?」

人造人間って確かヱヴァンゲリ◯ンとかに出てくるあれの事か?

「あ、そうそう。それでね。。さっきの話は後にするとして、実はとある本を読んでいるとね、その子にピッタリのいい名前が見つかったのよ。」

「へぇー。ちなみに何て名前ですか?」


俺の悪夢はいつから始まったろうか。


「ん、えっとね。」


俺の物語は何処から狂い始めたろうか。


「〈紫電〉っていう名前だよ。」


それはきっとここからなのだろう。

今回も最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

次回予告

第1章 第3話 オライオンside

~Type〈T〉=変形機構搭載型地上戦闘用Head

アイ~

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