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主人公が最強能力者とは限らない   作者: 熊華ヶ
第1章
4/11

第1部 第1_2話 地球side ~知らないモノには注意しろ(前)~

引き続き御視聴誠にありがとうございます。

それでは本編です。どうぞ。

                    ※

 生徒指導の佐藤先生から約1時間指導(暴)を受け、その後原稿用紙10ページ程反省文を書かされて、俺は三時間目から授業を受けれるようになった。授業開始10分前に教室に着き、教室のドアを開け、俺は自分の席へ向かう。

 俺の席は教室の角、具体的に言えば窓際の一番後ろである。俺が席に着こうとしたら、

「あ、晃輔君。おはよう♪」

「ん···?あぁ、妙か。おはよう···。」

 隣の女子に話しかけられた。彼女の名前は「黒江クロエ妙子タエコ」。彼女は俺の幼なじみで、引っ越す前まで隣に住んでいた。その時はもう会えないのかと、少し寂しい感じもしたが、偶然にも進学先の高校が同じだったため、その感じが真の効果を発揮することはなかった。そして、俺の「唯一」の友達である。

 彼女はルックスが非常によく、頭脳明晰、おまけに運動神経までいいという完璧完全な美少女である。しかし、学校の裏社会では[妙ちゃん親衛隊]なるものが建設されていて、下手に彼女に手を伸ばそうものなら、その親衛隊によって学校に居られなくするらしい。恐ろしや恐ろしや。

「何だかお疲れな感じ?あ、そういえば今日学校来るの遅かったけど、何か関係あったりする?」

 俺は大きな溜め息を吐く。

「あぁ、関係大有りだ。」

 更に大きな溜め息を吐く。

「···お前、朝からあの生徒指導の先生に1時間こっぴどく叱られた上に原稿用紙10枚分の反省文を書かされた事って、ある?無かったら想像してみ(ゲス顔)。」

「ははは···遠慮するわ···」

 妙は苦笑いする。

     [キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン]

「ん、もう授業開始か。そういや妙、三時間目の教科って何だっけ?」

「え?数学だけど?」

 運悪く、この日の三時間目の授業の先生は今朝俺に一時間近く暴k···指導をした佐藤先生だった。


                   ※

 

     [キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン]

 下校時間を告げるチャイムが校内に響き渡り、帰りの会を行う為に静かになった教室は再び賑わい始める。普通ならここで「おい!早く部活行こうぜ!」とか、「次の試合の事なんだけど···」とか、「サッカーやろうぜ!お前ボーry」等々、声を掛けて仲間と一緒に部活に行くだろう。しかし俺はそんな声を掛ける奴はいない。

 ···え?「何故居ないか?」···そんなの分かりきった事だろう。俺が [帰宅部] だからだ。もう一度言おう。[帰宅部] だからだ。(大事なことなので二度ry) 

 そんな訳で、俺は皆より早く帰れる。俺は持ち帰るべき物だけ学生鞄に詰め込み、駅に向かうため一先ずバス停に寄った。そこで思いも寄らない人物に会う。

「ありゃ、妙?お前部活はどうした?」 

 そこに居たのは妙だった。一体何をしているのだろうか。

「あ、晃輔君。実は今日部活休みでね、今から帰るところなんだ。」

 あぁ、そういうことか。

「でね?実は···その···」

 ? どうしたのだろうか。少しずつ顔が紅潮していっている。熱でもあるのだろうか。

「何だ?」

「今日···あの···、」

 何故か妙はモジモジして中々言い切らない。どうしたのろうか。らしくない。

「何だ?言いたい事があるなら早く言えよ。」

「う、うん。あの···、」

「···」

「今日···晃輔君の···さ。家にお邪魔しても···いいかな。あ、ダメだったらいいんだよ?」

 成る程。家に来たいのか。それは構わないが、何でコイツは言い切ってなおモジモジしてるんだ?

「あぁ、そんなことか。別にいいとは思うけど。」

「ほ、ホント!?ありがと♪」(ニコッ♪)

            ビクッ

 何故だろう。昔から妙のこの笑顔はどうにも苦手だ。何故か鳥肌が全身に立ってしまうのだ。

「あ!バス、来たよ。」

「あ、あぁ。そうだな。」

「···?どうかした?」

「いや、何でもない。気にすんな。」

 落ち着け、俺!さっきからどうした!ただ友達の女の子を家まで連れていくだけじゃないか。何の不安要素がある?···まぁ部屋が散らかってるっていう不安面はあるが。


                    ※

 

 バスで駅まで行き、電車に乗り換え、あれから随分時間がたった今。俺の住んでいる田舎町に到着した。

「うわぁ~。THE☆田舎って感じの町だねぇ。」

「てめぇ、そりゃ馬鹿にしてんのか?」

 つい反射的に怒ってしまった。僅か2年しか住んでいないにも関わらず、[故郷愛]らしきものが芽生えているのを俺は感じた。

「それで、晃輔君の家ってどこ?」

 あぁ、そういや妙をここまで連れてきた理由はそれだったな。危うく忘れるとこだった。

「あぁ、こっちだ。」

 俺は家へ歩を進めた。


                    ※


 妙とあれこれ話をしながら歩いていると、叔母の家が見えてきた。

「ほら。あれが新しい俺の家···というか、ばあちゃん家だ。」

「へぇ、あれが。結構大きいねぇ。」 

「そうか?標準サイズだと思うんだが。」


「ただいま~。」

 家に着き玄関を開けるとそこにはばあちゃんが居た。

「お帰り、晃ちゃん。ん?そのかわいい子は誰だい?」

「あ、私は晃輔君のクラスメイトの、黒江妙子と申します。」

「まぁ!晃ちゃんのお友達かい。そりゃまぁ、あんな遠い所からわざわざ。ありがとうねぇ。ささ、とりあえず上がってね。」

 ばあちゃん、何か俺の友達って聞いた瞬間随分と嬉しそうだったな。俺周りからどんだけ友達居ないと思われてんだ?何か···泣きそう···。

「お、お邪魔します。」

 ほら見ろ。妙少し戸惑ってんじゃねぇか。すると。

「ただいま~。」 

 どうやら鮮美が帰ってきたようだ。 

「あ、鮮美ちゃん!お久しぶりね!元気してた?」

「あ、あれ!?妙ちゃん!?ど、どうして家に居るの?」

「多分、遊びに来たんだと思うが。違うか?」

 妙は2年振りに鮮美に会った嬉しさで、放心状態になっていた。もう一声かけると。

「ふぇっ!?あ、あぁそうよ?」

 突然妙がすっとんきょうな声を出し、それが3人のツボに入ったのか、久しぶりに3人揃って大声で笑った。

御視聴誠にありがとうございました。

次回 [第1部 第1_2話 地球side ~知らないモノには注意しろ(後)~

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