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主人公が最強能力者とは限らない   作者: 熊華ヶ
第1章
10/11

この回は無視して下さい。誠に申し訳ございません。

お待たせしました。伝え遅れましたが、皮肉にも私の語意力の無さを利用することで、文を解りやすくする事に成功しました。




訓練兵の調査書を眺めながら男は、

「…この娘は何処の者だ。」

と問う。

「はい。セレッサ=クルーウ、17才。出身は現在貧困問題が後を絶たない東地区09番通りです。」

「東地区09番通り?そこは確か、逆神討伐戦争で…。」



「そこまでッ!」

ハスキーな女性の声がグラウンドに響き渡る。

「勝者、セレッサ=クルーウ。」

「…こんなものか。」

汎用型地上戦闘用人形兵器、開発者が適当に付けた(?)名は「Headヘッド」だそうだ。何でも、「頭部の見た目が印象的だった。」ということらしい。確かに、頭部はほぼ巨大な「目」で占めていた。球型駆動式中型モノアイセンサー。これを私達はその特徴的な見た目から、「目」と呼んでいる。

「あ、あの。お疲れ様でした、セレッサ姉様!」

「…あぁ、お疲れ…。」

「キャー私シャベッテモラエタワ!」

「エー!イイナー!」

先程の相手が喋りかけてきた。…私に喋り掛ける暇が有るのなら先程の戦闘データを確認し、次回の模擬戦までに自らの欠点を修正すべきだと思うのだが…。まぁ、自分の考えを押し付ける気は毛頭ないのだが。

「おい。クルーウ訓練兵。少し話がある。15:00に会議室に来るように。」

「はッ、了解いたしました。」

教官からお呼びだし?しかも「会議室」か…。

以前から会議室に呼ばれた成績優秀者のみが半年以内に姿を消すというか事件が多発している。まさか私もその中に入ることになるとは…。友達を沢山作っておくべきだったか。もう少し人に愛想よくしておくべきだったか。…まぁそんなものどうせ判断を鈍らせるだけだ。

私はその事で正常な判断が出来ず、友人を庇って「敵」に殺された奴を見た事が有る。何とも無様であった。私の事はいいから逃げて…だ?

ハッ。まるで自ら死を望んでいるかの様ではないか。行動原理が理解出来ない。

そんなクソつまらん事よりも会議室だ。

「人食い会議室」か…。そんな洒落をたれ込み、私は2時間後に控えた予定を何故か心待ちにしていた。

グ~

「そういやもう1時か。腹減ったな…。」



「15:00。セレッサ=クルーウ、到着致しました。」

2時間後の3時になり、私は会議室の扉の前に仁王立ちしていた。死ぬ覚悟はもうしてある。さぁ、何でもかかってくるがいい。

「15:00、セレッサ=クルーウ訓練兵。照合。…入室許可は既に出ております。どうぞ、お入り下さい。」

機械音声が私に話掛けてきた。この声は聞き続けると人を眠らせるそうだ。特に国語の教科書の朗読とか。

「セレッサ=クルーウ訓練兵、ご苦労。」

「そ、総統閣下!?」

入った瞬間に驚きが私の中にまるで大経口砲から大型の砲弾が超高速で撃ち込まれた様な衝撃に見舞われた。私は急いで敬礼し直し、

「そ、総統閣下!この日の元でこの間近にお見えになれるとは感動の極みであります!」

つーかここ屋内じゃねぇか!

「ハハハ。元気な事だ。」

この方、18代アフレイド帝国国王及びアフレイド帝国軍主席グライシス=D=アフレイド様は、何を隠そう、非常に温厚なお方で敵を捕虜にしてもまるで自分の家族のように接するという。言ってはなんだが最初は「コイツは私達の上に立つ存在では無い」と思っていた。しかし後々にそのようなカスの様な考えは塵となって風に乗って何処かに吹き飛んで行った。

「さて、本題に入ります。」

私の訓練担当か。あんた結構上の地位に居たんだなオイ。

「貴女をここに呼んだのは、実は貴女に頼みたい事が有るからです。」

総統閣下が目の前にいらっしゃるからか、いつもの汚い言葉使いが飛ばないな。

「頼みたい事…とは…。」

「この機体のテストパイロットです。」

テストパイロット。それはその時の成績最優秀の訓練兵、もしくは撃破数の1番多い正規兵が選ばれるようになっている。今回は前者が当てはまる。

光板テレビに機体の設計図が写し出された。んと、何々。

「変形機構搭載型地上戦闘用Head…。〈アイ〉。」

ご愛読誠にありがとうございます。

次回予告

第1章 第1話 オライオンside

~変形機構搭載型地上戦闘用Head

〈アイ〉(後)~

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