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世界には、魔力が満ちている。
魔力は大気に漂う、力の奔流。それはあらゆる"生物"の内にも流れ、無論、人間も例外ではない。
生物が持つ魔力の多さは千差万別。その身に余る強大な力を持つ者もいれば、あまりにも矮小な者もいる。
生物は、その魔力を自らの力としている。それを繁殖に活かす種もあれば、狩りに活かす種族もいる。
だが、人間は魔力を活かすことの出来ない種族。故に矮小な種族であり、古より他の種族や"魔獣"に淘汰されてきた。
そんな歴史の果て、人間の持つ知恵と言葉、技術により生み出されたのが、科学と"魔法"だ。
自らの内にある魔力を、構築した術式に流すことで発現するそれは、およそ人の範疇を超えた力を齎す。だが、強大な魔法を使えばそれだけ、己の魔力を消費する。魔力は時間や休息、食事などで回復するが一度に大量に使えば、最悪死に至る。
それでも、唯一無二の力を得た人間は、もう1つの武器たる科学も余すことなく、たちまち世界の頂点に立つ存在となった。
そしてそれが、ある日、世界を惨禍に包んだ。
以降、世界の魔力均衡は崩れつつある。そして、世界の破滅を目論む存在も現れた。
世界の破滅を防ぐ為、この世界を作った神は、ある存在を生み出した。
これは、復讐の戦い。かつて世界の怨嗟に呑まれた者が、その復讐を誓う。そしてその復讐はあらゆる存在を巻き込んだ、壮絶なる血戦となって世界に渦巻く―




