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4話 剣帝技
15人が取り囲み一斉に切りかかった。しかし
「遅い!」
彼らが貫いたのはテオの残したローブだけだった。
「残影!?」
空中で身を翻していたテオが蹴り上げたのはチンピラ魔剣士の内の1人の顔面だ。
そのテオが幾人にも分身した。
「幻影剣!?」
驚いた拍子に魔剣士たちが殴り倒されていく。
魔剣士たちの内3人が既に意識を失っていた。
「固まるな! 散れ!」
ヴァルターの合図。しかし、所詮は野党崩れだ。散開の隙にまた、1人狩られる。
「3人で1組を作るんだ!」
(あの棟梁中々やるな)
そう心の中で思いつつ、余った2人組が影から現れたテオに打倒された。
「なんてやつだ! 魔剣の力も間合いも恐れてない!」
「無手のテオ! 本物だ!」
「ビビるな! 陣を組め! だが、奴のことは魔剣を持った魔剣士だと思え!」
(オーソドックス……。あの棟梁、ちゃんとした剣士教育を受けてる……)
脚は緩めない。特殊な歩法で分身し、位置を悟らせなかった。
残影、幻影剣。いずれも剣帝技と呼ばれる特殊なスキルだ。
限られた魔剣士にしか使えないそれを、魔剣の身体能力強化なしでテオは実行していた。




