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3話 荒野の報復
「無謀です! 魔剣女と契約せずに彼らを相手にしようとするなんて!」
「ふん! いつものことだ」
「仮契約でも構いません! 私と契約してください!」
「……」
テオの瞳が揺れた。こうやって魔剣女から迫られるのは何度目だろうか。
「ダメだ。君を……」
「私をなんです?」
「君はわかっていないんだ! 魔剣士と魔剣女が契約する本当の意味を!」
テオの脳内にチラついたのは砕けた魔剣。
「それに、君の格は俺に釣り合わない!」
「そうかもしれませんが! 無手よりもマシです!」
「いいや! 無手の方がいいね! とにかく隠れるんだ! マスターも! 客も! 君も!」
テオはローブを拾うと酒場を後にした。
◇◆◇◆
荒野。
「ひゃはははは! 来ましたぜぇ! お頭ぁ!」
「本当に無手でさぁ!」
テオを舐めるように見る総勢15人の魔剣士。
いずれも魔剣に変身した魔剣女を手にしていた。
「これぇ! 多勢に無勢ってやつだよなぁ! 無手のテオくん?」
ヴァルターの挑発に、テオはローブをはためかせた。
「知ったことかよ! お前ら程度いくら来ようが無駄だ!」
「なんだとぉ!?」
「やればわかる」
そうして火蓋は切って落とされた。




