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12話 情報と決闘

 朝方の中央公園。


「アンタに勝てば、灰の剣士の情報をくれるんだな?」


 テオは、ヘンリエッタと対峙していた。

 

 どちらも無手の決闘だった。


「テオ!」


 噂を聞きつけたカーヤだ。


「馬鹿! 部屋に戻ってろ!」


「そんな! 私は貴方が心配で!」


「なんだ。魔剣女がいるんじゃないか」


「彼女は勝手についてきてるだけだ! 契約はしていない!」


「なるほど。まぁ、いいや。やろうか」


「カーヤ! 離れて!」


 テオはカーヤを押すと、後退した。

 

 そこを蛇蝎の足さばきでヘンリエッタが狙い、レンガが砕けた。


「今のを避けるか!」


「蛇蝎剣!」


「その通りだ!」


「ふっ!」


 テオは、空中で針葉剣を放った。

 

 踏ん張りの効かない威力の減衰したものだったが、石畳を砕くには十分な威力だった。


「ち! 礫が危ない」


 その間に着地する。


「クレーバーだね! アンタ! 無防備な空中に敢えて逃げるなんて」


「アンタこそやる! 一切の動揺がない!」


「生憎、年季が違うんでねぇ!」


 2人は同時に踏み込んだ。どちらも蛇蝎の踏み込み。蛇蝎剣と蛇蝎剣。


 同じ剣帝技がぶつかった。


 そして、どちらもその重い足さばきの真の意味を知っている。小指にその重さが載せられ、真空刃が産まれる。


 真空刃と真空刃のぶつかり合い。相殺される。


 それは、2人の技量がほぼ互角であることを示していた。


 衆人環視からは、ただぶつかり合ったようにしか見えないが。


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