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これもたしかありきたりな悲しみ

作者: 小波
掲載日:2025/09/02


 ありきたりな悲しみに新しい言葉を

 

そう書いてくれたのは誰でしたか。山本文緒さんの小説本の最後の解説にそうあった。書いて書いて私自身に勇気を加えてくれる言葉を心にプレゼントするサンタ役の小波です。そして揺らぐのはどこかで聞いた風な言い回しでなかったか?と‥


新鮮な愛を言葉として新しく、砂金を探し出すように心をこらす。悲しみはありきたりでその事実を見つめるだけでは人は立てない。言葉の力を信じてる。言葉足りなかった過去を悔やんでる。昨日、そんな気がしてそう口にしていました。


今日の楽しかったという感情は体内に取り込まれ栄養になっている。たまの悲しみもそうやって入って行き存在価値を照らしてと体の中で迷ってる。

ありきたりな様で唯一無二でもあるあなたの人生、体を色んな言葉が通過して新しい言葉や自由を受け取って無色透明なまま光を放つ。海の底に手を伸ばして繋いでいく。そして、一緒に泳ぐ。海面まで光を追ってたくさん泳いで言葉のあぶくと溺れたりもしながら。そうやって「ありきたりな悲しみ」はひとりの私とすっかり一緒になる。海の底の名前のない光に会いに行く。訝しげに睨み返した翳りの瞳の奥の冷たい怒りと悲しみにどうしても引き込まれて恋してると思ってしまう。


あなたの孤独は私とは繋がるのだろうか。

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