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交換日記  作者: 恋下うらら
5/21

運動部

バスケット部入部しようかどうしようか…。

迷ってる私がいた。

男子バスケットのコートは熱気でいっぱいだった。

そうこうしている間に男子バスケは休憩に入っていった。

渡辺君とはろくに目も合わせずに、そのまま真っ直ぐに女子コートへと向った。

女子の先輩達は、明るく私を迎えてくれた。

「わー、新入生が来てくれた、こちらへ来てね。」

何人かの先輩に言われて進んだ先は、3年生となる女子先輩たちの中だった。

優しく迎えてくれる先輩達。

「今日は見学だけしていくの?」

という質問に

「はい、少しだけ見学させて下さい。」

と少し興奮ぎみの私は真中にたたずんでいた。

手をぐいっと引っ張られ

「ここに座って見学してね。」

とパイプ椅子を勧めてくれる。

「はい、ありがとうございます。」

見学者は私を入れて4人となった。

女子部員達は、次々と練習をこなしていく。

突然、隣にいた新入生の子が1人、話しかけてきた。

「はじめてかしら…?」

初めて見る顔だ。

小さく首をかしげる。

その仕草も可愛らしい感じの子だった。

「ここのバスケ、強いんだって…。練習もちゃんとしてるしね。」

私はコートに目をやった。

「……。」

みんなの練習を見てうなづく。

ー皆、すごい…。私やってけるかしら…。

中学になったら運動部に入る!!と決めていたけど…。

毎日、部屋の中でジィーと過ごすなんて考えられなかった。

飛んだりはねたりするのが好きな私は、文化部に入ろうとすら思わなかった。

少し昔のこと…。

小学生の体育のバスケットで、シュートがよく決まっていた。

先生に

「和久井さんはシュートがよくシュートが決まるね。バスケにむいてるかも。」

と褒められたし、中学生になって入部したい気持ちがつのっていた。

バスケット部か…。

バスケに入るとどうなるのだろう。

これまで通り、学校が終わってからすぐ帰宅し、友達と遊ぶという生活はできなくなってくる。

部活動とはそういったもんだ。

中学生になったんだもの…。

バスケットをする事になっていく日々が続くのだった。

「私、ここのバスケ入りたいな…。」

渡辺君をちらっと見る。

私も入部しよう。

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