日課のランニング
初めての投稿です。
文章に拙いところがあると思いますが、よろしくお願いします。
俺は、高校に入ってから一人暮らしを始めた。中学を卒業し、地元の高校に行きたくなかった俺は隣街の進学校に入学した。
ピピピピピ
カチッ!・・・俺は目覚ましを止めてベットから起きた。
「眠ぃ~」
カーテンを開けると外はまだ薄暗い。俺は、早朝の五時に起きて毎日の日課になっているランニングに行く。
「うっ、まだ少し寒いな」
俺は、毎朝のランニングは中学から続けている。高校は進学校だから、勉強が難しい。それでも、去年の一年の時も日課のランニングは続けられた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
アパートを出て、商店街を抜ける。その先には、海沿いの大通りがある。
走り出して二十分したところで、後ろを振り返る。
「まだ、着いてくるな?」
商店街を抜けた辺りから一人のランナーが着いてきていた。着ているジャージは、上下ともに白で走りに合わせて長いポニーテールの髪が左右に揺れている。
「女子にしてはスタミナがあるな」
俺は、走り出して四十分くらいで休憩を取るためにいつもの公園に入った。
ベンチの横の自販機で、スポーツドリンクを買い身体を潤していた。
「やっと、追い付いた」
「?」
俺から遅れること十分ほどで、俺の後ろを走っていた女子が公園に入ってきた。両膝に両手を付き肩で息をしている。
俺は、自販機で彼女の分のスポーツドリンクを購入し前屈みになっている彼女の前に差し出した。
「女子にしてはスタミナもあるし速いな」
「えぇ、ありがとう。一樹くん」
「???」
………何で俺の名前を知っているんだ?
「ふふ、一樹くんは私の事がわからないみたいね?」
「すまん」
「いいわよ。同じクラスの、早坂 楓よ」