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その1「奴隷とジェンダー」

主人「なあ」


奴隷「はい、ご主人さま」


主人「SSでご主人さまと奴隷ときたら、普通奴隷は女の子だろう。なんでお前男なんだよ…」


奴隷「SSが何かはわかりませんが、それでしたら私を売って女の奴隷を買われてはいかがでしょう」


主人「それじゃあお前にやらせてる畑仕事が半分もできなくなるだろ!

   今だってこうやって荷物持たせてるけど、それもできなくなるし」


奴隷「ではもう一人女奴隷を買われては…」


主人「金があれば買ってるわ!」


奴隷「女奴隷は高いのですか?」


主人「モノによるが、若いのは高いな」


奴隷「女の方が体力は低いのに…」


主人「お前本気で言ってるのか?」


奴隷「どういう意味でしょうか?」


主人「おまっ…そうか、お前生まれたときから奴隷だったんだっけ」


奴隷「すみません、教養がないもので世間のこともよく分からず…」


主人「世間知らずにもほどがあるが…

   若い女の奴隷といえば夜の仕事をさせんだよ

   夜の仕事って言っても夜勤とかじゃねえぞ」


奴隷「ははあ、夜伽というやつですね」


主人「わかってんじゃねえか」


奴隷「女奴隷っていうのと夜伽っていうのが結びつきませんでした

   あまりそういうこと聞きませんし」


主人「お前本当は色々わかってるんじゃねえの?

   確かに、さっきのは昔だったらって話だ。今の時代は奴隷にそういうことはさせられねえんだよ

   奴隷への体罰とかは『懲罰』時以外は虐待として禁止されてるし、

   そういうことは懲罰だろうが性虐待とみなされて一発アウトで奴隷も没収されちまうんだよ」


奴隷「なるほど。虐待が禁止されているとは知りませんでした

   確かに私もご主人さまに体罰や虐待を受けたことないですね」


主人「お前は聞き分けがよかったからな

   しつけても聞き分けが悪い奴隷は奴隷商に返品だから、お前はいい買い物だったよ」


奴隷「ありがとうございます。でもそうすると余計に女奴隷の方が高い理由がよくわかりません」


主人「半分は見栄だな。そういった高くてあまり役に立たないような奴隷でも買えますっていうような」


奴隷「ははあ。そういえば、たまに市場で若い女奴隷を連れている方がいらっしゃいますね

   荷物も持たせずに」


主人「見せびらかすために買ってるからな

   あと、家事とかやらせるにしても別に若くて綺麗な奴隷じゃなくてもいいわけだが、

   やはり手を出せないとしても若くて綺麗な奴隷を傍に置いておくのはいいもんなんだよ

   お前みたいのが傍にいても暑苦しいだけだ」


奴隷「すみません」


主人「お前にそーゆーのは求めてないからいいんだよ!

   俺も可愛い奴隷と一緒にキャッキャウフフな生活をしたいんだよ!


   女奴隷『ご主人さま、お茶が入りました』


     俺『おお、ありがとう

       おや、ミルクがないようだが…』


   女奴隷『あっ、すみません、すぐに!』タタタ


     俺『ははは、ダメだなあ、女奴隷ちゃんは』


   女奴隷『ご主人さま、お待たせいた…キャッ!』ツマズキ『あっ!』バシャッ


     俺『大丈夫!?』


   女奴隷『くすん』ミルクマミレー『ご、ごめんなさい…』


     俺『まったく女奴隷ちゃんはドジだなあ!』


   女奴隷『恥ずかしいです…み、見ないでください…』///


   みたいな?」


奴隷「奴隷ですから言えば何でもやるでしょうけど、そのような小芝居をさせて虚しくないですか?」


主人「小芝居言うな! 虚しいに決まってるだろ! でも男の夢なんだよ!」


奴隷「そうですか

   ではおっしゃていただければ私がやりますが」


主人「…絶対にやるな」


奴隷「かしこまりました」


こうしてご主人さまと奴隷の1日は平和に過ぎていくのだった

※この世界の奴隷は、ローマ時代の家内奴隷をマイルドにした感じ(ローマでも鉱山などの奴隷は悲惨)。私有財産も貯められるし、そのお金で市民権(自由)も買える。ローマ時代の奴隷は「大切な労働力、高価で貴重な財産として、大切に扱われた」とあるが、この世界の奴隷も同じ感じ。

※ローマ都市部では、日傘を持たせるだけの奴隷もいたという。高い奴隷をそれだけのことに使えるんやぞ、とドヤ顔で歩くためだとかなんとか。



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