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二人の天使〜正体〜

300年前世界を再構築し、最悪の天使2人の後始末をしたイヴは再構築をしたその日から姿を消していた。あるものは死んだと言い、あるものは再び世界が壊れた(終わった)時、姿を見せてくださると言う。しかしそれはイヴを都合よく使っているに過ぎなかった。300年の間イヴが姿を消していた理由がわからない人間に救済の手を差し伸べることはあるのだろうか。


「貴様らはまた過ちを犯すのだな」

「イヴ様…」

「ガブリエルか、180年前にゼウスに秘書的な存在として天使界から引き抜かれたエリート天使…という筋書きだが、本当は二人の天使になりうる可能性がある、ただの器だ」

「何言っていらっしゃるのですか…?そのようなはずが…」

「親愛の神ネロバスタ…貴様に神の称号はふさわしくない。本来ならミカエルがなるはずのところをミカエルをアダムにとられたので貴様になっただけだ、ミカエルの兄というのもゼウスが勝手につけただけ、ましてや貴様には親愛の情すらない。偽りの神だ…」

イヴ?は全てを見透かしていた。まるで全ての伝記を暗記しているかのように昔だろうが現在だろうが全てを知っているようだった。

「城峯奏太…ガブリエルと契約してから人生を棒に振った愚か者…しかし貴様には力がある…救世主になりうる力がな。貴様がそれを使えるかはわからないがな」

「貴女は何者ですか?二人の天使とは一体なんなのですか?」

「私は最高神より二人の天使の称号を与えられし救世の天使、イヴ。貴様が疑問に思っている二人の天使とは、全神の頂点にいる最高神より与えられし最大の力を持つものだ。二人の天使の称号は世界全体に良い影響を与えたものだけに与えられるものだ」

二人の天使が最高神より与えられる最大の力は全ての神や天使が求めるほどのものらしい。しかし今までこの二人の天使はセタとアオのことだと思われていた。二人の天使=最悪の天使という固定概念から多くの天使や神は一切求めなかった。その固定概念はゼウスが伝えていったものだった。

「ゼウスは二人の天使のことをわざと間違った方向で教えた。あいつは伝記まで書き直したのだ。全ては自分が二人の天使になるためにな。アダムはそれに気づいた、それから天使界と神界はすれ違うようになったのだ。それほどこの二人の天使という称号は偉大なものなんだよ城峯奏太くん」

「僕にはわからない。二人の天使がなぜそんなに偉いのか、なぜ過ちを犯してまで求めるのか…わからない」

「生あるものの心は脆い。だから過ちを犯すんだよ。そして二人の天使の称号はその脆さを克服させるだから命すら犠牲にしてまでも求めるんだ」

「イヴ様…貴女は世界を救った救世主だったはず…そんな貴女が二人の天使のためなら人の、天使の…神の命を犠牲にしてもいいと言うのですか⁉︎」

「生きるものは全てにおいて争っている。それが生きるということではないか?二人の天使という称号を獲得するために争った。ということはいい変えれば有利に生きる権利を得るために争ったになる…結局生きる為に払う犠牲は咎めないんだよ」

イヴの言っていることが間違っているかあっているかはわからない。そうだと思うものがいれば違うと思うものもいるだろう。一概に決めることはできない。()()()()

「貴女が生きるための犠牲を咎めないというなら僕はそれを信じます。もはやこの世界に人間は僕しかいないのですから」

「そうか…ならば二人だけではなそうでないか」

イヴが天を仰ぐとまばゆい光がガブリエルとアオ、ラファエルを包んだ。

「おっとこれはまずい…」

ラファエルはいち早く状況に気づき、光が当たらないところへ逃げた。しかしガブリエルとアオは逃げるのが遅れてしまい白い灰に変わってしまった。

「ある神が使った。技でね、“ワールドエンド”と言ったかな。ラファエルが消えるのも時間の問題だろうな…」

ワールドエンドはその光に当たった全てのものを灰に変えてしまう究極の殺技だ。それに加えてワールドエンドの光は広範から放たれてしまうため、地上にあるある程度のものはなくなってしまう。かわそうにも交わすことのできない技だ。

「さて、これでこの地上界には君と私の二人しかいなくなったね」

「えぇ、そうですね…そういえばこれで僕が世界を救えば二人の天使の称号をもらえるんですか?」

「ふふッ…君はおもしろいことを言うね…。そうだなぁ、まぁ私も最初は人間だったからもらえるんじゃないかな?」

「そうですか、それは良かった。これで貴女を倒す理由が見つかりました」

「え?私を倒す?人間ごときに何ができるのさ?なんの力をもないくせに…はッ⁉︎まさか?」

「貴女はいいました。僕には救世主になりうる力があると!だったその力の使いどころは今なんじゃないでしょうか?」

奏太の周りには今までにないくらいのオーラが漂っていた。イヴですら感じたことのないほどのオーラだった。

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