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投稿が久しぶりになってしまったこと、お詫び申し上げます。

「待ってガブリエル!ミカエルは…」

「分かっていますわ、分かっているからこそ倒さなければならないのです」

「ふふっ…倒せるものなら倒してごらんなさい」

ガブリエルは縛り付けられいるため動けないが、ミカエルは剣さえ避けていけばガブリエルを倒すことができる。圧倒的にガブリエルが不利だった。

「天使の過ちは神が正すもの…我の声に応えその姿を見せよ」

「まさか、親愛の神を呼び出す気か⁉︎」

親愛の神ネロバスタ、それはミカエルの実の兄だ。ネロバスタがミカエルを倒すか否か、ガブリエルは賭けに出たのだ。

「開かれるのは愛深き扉!」

「させるかァァァァァァァァァ!」

詠唱を続けるガブリエルに向かいミカエルは剣を突き立てた。喉元に当たる剣はガブリエルの敗北を意味している。しかしガブリエルは勝ち誇ったような顔をしていた。

「…まさかッ⁉︎」

ミカエルは背後にいる者の気配に気づいた。

「愛を誇る天使が命を奪ってはいけないだろう?ましてや相手は神だよ?」

「に、兄さん…」

「久しぶりだね。ミカエル」

ミカエルは一瞬悲しい顔をしたがすぐに敵意をあらわにした。ガブリエルに向いていた剣を構えなおし、ネロバスタに向けた。

「君では私には勝てない…分かっているだろう?」

「だとしても!何事も投げ出すなと言ったのは兄さんだった!」

ものすごい勢いでネロバスタに向かって行くも、ミカエルの剣は届かなかった。ネロバスタは自分に殺意を向けてきた相手にその殺意を消失させる魔力を持っている。

「愛に殺意はいらない。そうだろう?」

「そんなわけない!煉!来い」

「…ッ…」

煉は未だにミカエルとの契約が有効なためミカエルには反発できない。

「お前が殺れ(やれ)」

「煉!」

煉はミカエルの言葉通りミカエルの剣を受けとりネロバスタの元へ向かった。その心から一切の殺意を消して、穏やかな足取りで…まるで奏太と一緒に学校に向かっているかのように…。

「人に神は殺せない…ミカエル…諦めろ」

「たとえ殺せなくても!」

「愚かなことはやめろ」

言い合っている二人の間に割って入ったのは煉だった。ネロバスタの下から勢いよく振られた剣にネロバスタは思わずよろけた。

「なッ…⁉︎」

「300年も生きていると人のいろいろなところがみたくもないのにみえてきちゃって人付き合いがうまくいってなかったときに、僕に始めて声をかけてくれたのは奏くんだった。300年の中ではじめての親友に巡り会えたんだ」

「無駄口を叩くな煉!」

ミカエルは煉を喋らせまいと絶対服従(エンジェルズアイ)を発動させた。しかし煉は喋り続けた。

「奏くんは僕にとって大切な人だから、助けてくれた人だから!守ろうと決めた。300年生きながらえてきた人生を奏くんを守るために使うと決めた!だから!お前たち神や天使が奏くんを傷つけようとするなら、僕はお前らを倒す」

煉の一打はネロバスタの剣を弾き飛ばした。

「お見事…」

「死ね」

「お待ちください煉様!ネロバスタ様は!」

「お前の言うことなんか聞かないよ。元はと言えばお前が奏くんの前に現れたからこうなったんだろ?」

煉のいつもの声はなく、暗く低い声だった。

「煉!兄さんを!」

煉はミカエルの声を聞くとミカエルの方に向かって行った。

「まずはお前からだ…ミカエル」

「私を殺せばお前も消えるぞ?それでもか?」

「もちろん、わかっているさ」

煉はミカエルの前に来るとそのままミカエルの胸に突き刺した。

「やめろ!煉!」

「300年も生かしてやったのに最後はこの始末か…」

ミカエルはそういい残すと息を引き取った。そして煉は淡い黄色い光に包まれた。

「ははッ…僕本当に消えるんだ…」

「煉!お前なんで…」

「奏くん…僕は奏くんのこと守れたかな?」

「守れてる!ちゃんと守れてる…」

「よかった…」

「煉!いくな…お前が消えたら…誰が俺を守るんだよ…」

「奏くん…奏くんはそんな弱くないでしょ?…甘えすぎはダメだよ…」

煉の体は少しづつ光の粒となって消え始めていた。奏太と話している間にも最後の時は刻一刻と迫っている。

「奏くん…今までありがとう……もう時間みたいだ…」

「いやだ!煉!」

「またどこかで会えたら……友達になって………ね……」

煉は静かに空へ消えていった。そこに残ったのは泣きじゃくる奏太と何もできなかった苦しみに顔を歪ませるガブリエルとネロバスタだけだった。

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