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007「シリアルコーンだね! なんでこんな風になっちゃったんだろう!」
「ボクを他の人と一緒にしないで」
主はベッドに腰をかけながらそう言った。自分は何を言われているのか分からずに視線をさ迷わせると、隣のベッドで寝ていた筈のクランベリーがもじもじとしているのが視界に入る。
「カンパリ。悪いと思うなら、クランベリーをお手洗いに連れて行って」
主は、少しため息混じりに言った。自分は口を開けながら主を見る。けれど、取り消されることはない命令。クランベリーを見ると我慢をずっとしているのか目に涙が溜まってきていて。
「カンパリ、早く行って」
自分は大きく頷いて急いで立ち上がる。そこで、ずっと床に座っていた反動で足がビリビリと痛い。が、早くしないと。命令されている、というのもあるが、クランベリーがそろそろ限界に近い。漏らされても困る。その判断で痛むのを我慢しながらクランベリーを優しく抱き抱えるが、正直に言おう。ヤバイ。しかし、きっと少し揺らすとクランベリーが漏らしてしまう。自分は歩くことで痛みが引いていくのを感じ、痛みが引く頃には素早く動けるようになっていた。