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手品師なクラスメイト(風魔法使い)。4

サブタイトル変更しました。

 異世界ももう3度目ともなると慌てる気にもなれないな。

けど今度はどうやら召喚じゃあないようだ。

まさかバスごとクラス全員とは思わなかったけどさ。


マモルやイケメン達は流石に手慣れてるって感じだね。

なのでオレは召喚を一回だけど経験してる連中に話して

初体験の連中を落ち着かせることにした。

マモル達や先生方の足をひっぱらないように・・な。


バスが動ける草原でよかった。

コレが森の真ん中とかだったらこの人数で迷子そのものだ。


街に入るには入場税が要るようだったのにマモルは軽く準備。

どうやら他の異世界で稼ぎを金とか銀とかで持ってるらしい。

コイツって結構金持ちみたいだな。


周りよりも大きな宿についてホッとしてたら横柄な役人が来て

罪人扱いしやがった。

軽くあしらうマモル。窓から逃げ出す役人。

落っこちるのを助けてやったのに罵りまくって逃げやがった。


まあ、下っ端なんてあんなもんだろう。

〔分かってる〕上司さんのご登場。

見張り兼護衛の騎士さん兵士さんが付いてくれることに。

「お仕事を増やしちゃってスミマセン。」

マモルは謝っていた。


まぁ、確かにねぇ。

オレ達はココでは異物だもんなぁ。

だから目立たないようにもしてたんだな。

でもこの人数・・目立たない訳はないよな。


結局、神殿とココの領主からの依頼を受けることでなんとか

滞在の大義名分がついた。

戦争が終わったばかりで色々と過敏になってるらしい。


それでも街には活気が溢れていた。

マモルがオレ達に小遣いを配ってくれたんで買い物も街見物も

タップリ堪能できたよ。


そうして見つけた〔冒険者ギルド〕! 

みんなの目の色が変わったね。

マモルはココの勇者の特訓で忙しそうだったのでチャラ男とイケメンに相談して

〔冒険者体験ツアー〕を開催。

実はあのきれいな未亡人領主さまにお願いしてギルドに口をいて

もらったんだよ。

ツテがあるって便利だよねぇ。(笑。)


もちろん見張りの騎士と先生と召喚のベテラン組に引率をしてもらったけどね。


オレは三度目なせいか他の連中よりは魔法もスイスイだ。

採集依頼でもイケメンから迷子発見の魔法を習ったので

まあ取り放題なほど見つけられた。


マモルがくれた銀貨も返せるくらい稼ぎになったよ。

これでまたどこかの世界に飛ばされたり召喚とかされても

冒険者はできるね。(笑。)


高々4日くらいなのにココの勇者だという領主のぼっちゃんは

顔つきが変わって来た。

見学してる限りではそんなにスパルタなことをしてるようには

見えなかったんだけど・・


「やっとスタート地点に立ったようなものだから気を抜かずに頑張ってほしい。

オレも昔は病弱だったし今だってこんなチビだ。

それでも勇者ができてるからな。

君にもきっとできる。


自分が勇者なんだということを忘れないようにな。

周りがみんな先生だと思って頑張れ! 」


そうか・・アイツも病弱だったのか・・

昔の自分を見てる気持ちになったのかもしれない。


「やっとスタート地点に立ったようなもの」・・か。

確かにアレだとオレでもせそうだもんなぁ。

だけど彼は〔勇者〕だからな。才能はてんこ盛りなハズだ。

元の世界に帰るオレ達にできるのは励ましてやることだけだな。


戻ってきたらなぜか渋滞に巻き込まれたことになってて

3時間遅れなだけで宿に到着した。

あのバイトな神さまは意外と有能な方らしい。

まあ・・怒らせるようなことは言わないようにしないようにしとかないとな。


帰ってきたら〔手品〕の威力が上がっていた。

マモルは「絶対に手品ってことにしといてよ! 」と言う。


なのでコレで遊ぶのは内緒にできる場面だけだけど風魔法は他の魔法より目立たない。

プププ・・結構遊べちゃうんだよね、コレって。

まあ、使う時には最初にゲンコツ女子が居ないかの確認をしてからなんだけどね。

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