召喚主(神官三人組。)
怒ってた神官
「まさかあのスケルトンどもがココの国の兵士達だなんて
思ってもみなかったよなぁ・・」
恐縮してた神官
「しかもあんなドでかい奴まで出て来るなんて思ってもみなかった。
ゾロゾロ出てきただけで充分脅威だったのに。」
懇願してた神官
「あの水球のデカさを見たか?
あれだけでもスゴイと思うのにアレを全部聖水にできるなんて・・
この神殿の神官は多分一人もできないよな。」
怒神官
「お試しみたいなことを言ってたよな・・連中・・
なのに全部片付けちまうなんて予想外もイイトコだよ。」
恐縮神官
「砕かないとダメだと思い込んでたんだよな・・オレ達も。
回復魔法や聖水、聖属性魔法はかなり効きそうだ。
アイツラの魔法の威力はオレ達よりスゴイけどな。」
懇願神官
「今度また出られてもオレ達でもなんとかできそうだよな。
あのドでかい奴は手こずりそうだけど。」
怒神官
「それよりなんで今頃になってあれほどのスケルトンが出てきたか! だよ。
戦争は何年も前に終わってるんだ! 」
恐縮神官
「念入りな供養もされたし今更怨念もなにもないと思うよな。
ということは誰かが意図的に企画したってことか・・
死者を冒涜するなんて・・国の為にみんな戦ったのに。」
懇願神官
「そうだな・・その追及はオレ達がしなければいけない。
またやられても困るしそんなのは召喚した勇者達には頼めないし
頼むべきじゃあないだろう。」
怒神官
「アイツらアレでもまだ修行が足りなかったみたいなことを言ってやがったぜ。
神官なんか薬の研究に入れ込み過ぎてて聖属性魔法の修行が疎かになってたって
勇者たちに謝ってたよ。」
恐縮神官
「アレでかよ!
あー・・オレ達なんか足元にも及ばないんだけどなぁ。
修行したからって力が伸びるとは限らないけどオレ達ももっと
修行をしておくべきだったかもなぁ。
召喚に頼る前にもっとなにかできたかもしれない・・」
懇願神官
「そうだよな。
オマケに召喚で世界に穴が開くなんて知らなかった。
世界自体の危機を招いてるなんて思いもよらなかったよ。
ともかく再発防止と原因の追究だな。
調査は神殿だけじゃあなく国にも協力してもらおう。
スケルトンの正体が戦死者達なんだから無関係じゃないし。」
怒神官
「あ! 関係者には聖水を持たせるのもいいかもしれない。
倒せなくても怯ませるくらいはできるだろうから。」
恐縮神官
「ともかくできるところからやろう。
勇者達は帰せないと思ったけど神さまが帰してくださった。
もう彼等には頼れない。
全部オレ達でなんとかしなければならないんだ。」
懇願神官
「神さまはコノ世界を管理されていると勇者達は言ってたよ。
大きな介入はされなくてもご助言を頂くくらいはイイらしい。
信仰次第かもしれないがな。
オレは自分が神官だってことを少し疎かにしてた気がする。
神官なのにな。」
怒神官
「あー・・ソレはお前だけじゃあないさ。
あの神官は反省してたがオレ達だって反省しなきゃな。
ともかくココのことはココの住民なオレ達の責任なんだ。
異世界の連中に頼ろうなんて考えなくてもいいようにしたいよな。」
神官さん達の反省会はまだ続くようです。
反省が生かされますように。