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クビを免れた側近。

先王からくれぐれもと頼まれたのだが今の王は弱い。

もう最弱と言っていい。

かといって他に先王の子はいなかった。


側近の連中もアホだらけだ。

私もだが・・・

いくら牽制やら圧力やらかけても結局「世界征服」なんて

アホなことを王にさせている。

賢王と言われた先王でさえできなかったことが今の軟弱王にできるわけがない。


でも将軍たちはそれなりに優秀だった。

この大陸の半分ほどを占拠した。


だが軟弱王の考えているのは隣の人の国の王女をゲットすることだけみたいだ。

本気で「世界征服」をしてくれる方がまだマシだ・・・


そうして勇者がやってきた。従者付きで。


人の国は異世界から勇者を召喚したという。

だが・・魔族だよな・・超絶美人だし。


誰も彼女に敵わなかった。

大陸の半分を占拠した将軍ですら・・・

軟弱な今の王が敵うはずもない・・・


「こんなので魔王だなんて魔族の恥だ! 従者! 何とかしろ! 」


従者は見ているのも恐ろしい特訓を王にした。

「あー・・コレはまだ初級コースですよ。

これくらいで音をあげてもらっても困るんですけどねぇ。」


従者によると勇者は彼女の世界では魔王だったそうだ。

彼の世界の最強勇者にいどむべく特訓中だという。


彼女も彼も最強じゃあないのか・・


元魔王だという勇者は国を改造してしまった。

魔改造・・と従者がつぶやいていた。


いちいちのことが全て道理に適うことなので文句も付けられなかった。


クーデターも起きたが一人も殺さずに治めてしまうなんて。

・・・天候を操るなんて人の範疇から外れてないか? 

あの従者は・・・


勇者は王に「枷」だといって魔法陣を施した。

一人前になれば自然に外れるという。


あれから王は真面目になられた。

訓練も続けられているし隣の人の国の王女のこともふっきれたようだ。


人の国は追い詰めるとまた召喚をするかもしれないとおっしゃられた。

またあの二人を召喚されたくないのは魔王国の皆が感じてることだろう。


確かに思い出すだけで震えがくる気がする。

見た目はチビと美少女だったのになぁ・・

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