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カッコイイ海の男(笑。)

 船員になってから随分たつんでもうオレはベテランだと

自分でも思ってたんだがやっぱり海は大きいんだなぁ。

この辺の海のことで知らない事なんぞ無いと思ってたんだが。


てっきり海の魔物だと思ってたのにあの大岩がタダの亀とはねぇ。


しっかし変なチビだったよ。

前の日に港をウロウロしてたのには気付いてたんだが次の日は

街の責任者の副官をお供にあの魔物のことを聞いて歩いてた。

ココは港街だからよそ者は多いけどさすがに責任者に

面識のあるなんてヤツは少ないはずなんだが・・


だけどあんなチビが大岩魔物の問題を解決しちゃうとはねぇ。


沈没した船はなかったが大破しちゃったのは山ほどだった。

でもそれはオレラがあの亀の進路を妨害してたからだなんてなぁ。


まあこれで次にあの大岩亀に出会っても避ければいいだけって分かったからな。

簡単な話だ。


壊れた船も大分治ったし亀も海に帰ったからオレ達ももうじき

仕事を再開できるだろう。


チビが港にいたので魔物の干物を分けてやった。

まだ酒は飲めないだろうがコレは酒のつまみには絶品なんだ。


そう思ってたら頭にはりついてたトカゲが盗み食いしてやがった。

チビのヤツ気が付いてねぇんでやんの。

意外と間が抜けてんだな。


ハハハ・・気付いて怒ってやがったけどやっぱりガキだよなぁ。

しっかしあのトカゲ・・ちっこいくせによく喰うなぁ。

いったいあの体のどこに入ったのやら・・



 飲み仲間の商人は街の壁の外に店を出しているがソイツの言う事には

あんなチビのくせにギルドに登録して街道の周りの魔物を狩ってたそうだ。


ベテランの冒険者があきれるくらいのスゴ腕だったって言ってたと言う。

そんな大物には見えなかったんだがなぁ。

どう見てもタダのイタズラ坊主にしか見えなかったゾ。


10日ほどでいなくなったよ。

噂だと用事が済んだんで家に帰ったんだそうだ。

まあ、あんなチビだからな。

スゴ腕だろうがなんだろうがさすがに家族は心配してるだろう。


亀と同じで次に来るのがいつかは分からないが今度来るころは

チビじゃあ無くなってるだろう。

酒でも奢って魔物の干物の良さをを教えてやってもいいな。

何度も言うようだけどホントつまみにピッタリなんだよ。

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