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マモルくんに気前よくお金を貸してくれた馬車の乗客。

護衛たちは逃げた。

逃げたからと言って無事だとは限らないんだが。

あの牛の魔獣は凶暴なので有名な奴だ。

このスピードで逃げてもにげきれるかどーか、、


そうして馬車が有り得ない角度に傾いたんだ。

もーダメだと思ったよ。

だけどチラリと魔獣が倒されるところが見えた。

一体誰が?、、、


気が付けば回復魔法をかけられていた。

まだ成人したてな雰囲気の若い男だった。

乗客も御者も全員かけてもらったそーだ。


馬車は車輪がイカレていたが予備が無事だったのでなんとか修理できた。

魔獣が消えていると思ったらチビな子が収納魔法を使ったと。

こんな子供なのにそんなことができるなんて、、。


消えた護衛たちは修理の間には戻ってこなかった。

無事、、、だといいんだが、、

でもオレたちは冒険者じゃあない。

街のギルドに報告して見に行ってもらうくらいしかできない。


この助けてくれた子たちはドコから来たんだろう?

まあ、塔の街に行くのは同じらしいからこのまま護衛の代わりを

してもらうとしよう。


街へ入る入場税を払う段になって彼等が金を持っていないことが分かった。

財布を失くしたのか?

でもアノ魔獣は確か結構イイ値段だったと思う。

街に入れればアレは買い手は多いはずだ。


なので金を貸してやることにした。

まあ、返してこなくても命の恩人だし回復魔法を神官に頼むと

最近は目の玉が飛び出るほどのお布施を請求されたりする。

連中は何も請求しなかったしな。


思った通り魔獣は高値で売れた。

速攻で色まで付けて返してきたよ。

丁寧な礼まで言って来たのには驚いたね。

こんな若いのにって思っちゃったよ。


連中はギルドに登録して採集の仕事なんかを受けたそーだ。

何故知ってるかって?ギルドに知り合いがいるんだよ。

助けられた話をしたら色々教えてくれたんだ。

採集はモチロン完璧に集めて来るしまるでついでの軽い仕事のように

魔物・魔獣を狩って来ていたと言う。


見た目がチビと成人したてにしか見えないから絡むヤツとか

金を巻き上げようとするヤツとかゾロゾロでたんだそーだ。

みんな驚いただろうなぁ。

なにしろアノ魔獣でさえ瞬殺だったんだ。

並の冒険者なんぞ相手にならなかっただろう。


王都に行くとか言って船に乗って行ったと言ってたよ。

アイツラと一緒ならどこへでも安全な旅になると思う。

たとえ負傷することがあっても神官付きなんだしな。


オレもココでの用事が済んだら河口の街まで行くことになってるんだ。

、、、、、アイツラと一緒に行けたらよかったんだがな、、。

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