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元魔王がショタだったと勘違いしてるお付きの女官。

魔王さまが王位を弟君に譲られた時には王国中が驚いた。


それはそーだろう!だって王国内だけじゃあなくコノ世界の

神にも負けないほどの方が敗北を喫してソイツを追いかけて

異世界に留学すると言い出したのだから。


「実力はともかく勝負は君の勝だよ。」


魔族の神はそーおっしゃられたと言う。

実力はともかく、、、そーだ、、、

魔王様が弱かったわけじゃあ絶対ない!


あんなチビなガキに実力で劣っているハズなんか絶対無い!


なのに魔王さまは側付きの者も連れずに異世界に行かれてしまった。

皆で止めたのに。

弟君も懇願されたと言うのに、、、。


一年間、、、そう、一年間だけというココの神との約束。

魔王さまはキッチリ一年間でお戻りになられた。

どんなに皆が安堵したことか、、


弟君は王位を返そうとされたのにそれをお断りになられて

王族の義務を黙々と果たされていた。

でもなんだか退屈しきっておられた以前とは違う方のように感じられた。


一ヶ月ほどしたとき突然魔王城を出られて北の荒野の元の

魔王城に籠ってしまわれた。

誰も連れずに、、、

モチロン側付きの私達も置いていかれた。

弟君に厳命されて追いかけた時の不安な気持ちを何と言えば。


なんとかお側に置いていただくことをお許しいただけたけれど

魔王さまはまるで別人になられたようで、、、

ほとんど誰ともお会いにならないし私達にすら必要最低限だ。

一体何が起こったのか、、


異世界で何かあったんだろうか?

でも帰って来られて一ヶ月ほどはごく普通に過ごされていた。

特別おかしなところは誰も感じていなかったのに、、。

お食事すらほとんど召し上がらず部屋に籠られているなんて。


夕食の食器を下げに伺ったらソファに横になられていた。

、、、涙のあとが、、、、

手から滑り落ちたのか妙な魔道具らしきモノが光っていた。

恐る恐る覗いたら子供の画像がいくつも切り替わりながら表示されていた。


あのチビなガキに似てる、、、

そーしてソレは最後にあのチビガキを映し出して画像が切れた。

もう光を発していないソレをツツイテみたけれど反応は無かった。


その時魔王さまがおっしゃられたうわ言、、

、、、「マモル」、、、


ソレはあのチビガキの名前だったはず!

泣きながら名前を呼ぶなんて、、

ココに籠ってしまわれたのはチビガキの所為なのか!?


弟魔王さまにソッコーで報告を入れた。

お怒りに側近たちは震えあがったそーだ。

結局あのチビガキは弟魔王さまに拉致られてこの城に来た。

そーして、、、



なんですってぇーーーーー!

にーんーしーんーーーーー!


魔王さまって確か子供はお望みになれないお体だと、、、

レベルが高すぎるから妊娠できないって、、、、


言われてみれば症状は妊娠初期のアレだよね。

予想もしてなかったからそんなんじゃあなくてなにか

変な病気に異世界でかかっちゃったかと、、、、


それにしても魔王さまのお好みがあんなチビガキだっとはねぇ。

あの魔道具(?)に出てた映像もみんなガキだったし、、


結局あのチビガキは婚約者ということになった。

月に二回ほどコノ世界に、、魔王さまの元にやってくる。

なんだかどんどん背が伸びていくんだけど。

イイのかねぇ、、、ガキな子がお好みだと思ったけど、、。


弟魔王さまはヤツが来るたびにコノ城においでになる。

そうして対戦しまくっている。

二人とも魔王さまには及ばないけれどなかなか良い勝負をしているようだ。


う~ん、対戦のたびに親し気になって行く気がするんだけど。

な、なんだかアヤシゲな雰囲気があってもいいパターンだねぇ。

まあ、女官なんて眺めてるくらいしか能がないんだから

べつに妙な妄想しててもバレなきゃイイよね。


自分から腐ったお姉さんな香りがしてきてるのに

気付いてない女官さんなのでした。

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