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いきなり叔父さんになると知らされて焦ってる弟魔王。

姉が〔留学〕から帰って来た。

嬉しかった。

王位を返そうとしたが断られた。

アイツに負けたのは私も同じなのに、、、



帰還祝いのパーティ。

私が頼んだ政務のチェック。

その他王族の仕事を黙々とこなして一ヶ月ほどたったころ

姉は突然この城から出て行った。

行く先は昔の王城だ。


あそこはその昔の魔王と人の勇者の決戦の地で今では不毛の地となっている。

城も崩壊していたのだが先々代魔王が建て直したのだ。

元のような豊かな地にしたいと思われたらしい。


城を拠点に大地を元に戻す研究をしている。

まあ、、まだ成果はでていないが、、、


姉は退位の時にあの城を自分のモノにした。

税収などとても望めない場所なので王となった私に叛意など

ないことを周囲に示すためだったのだと思う。


姉は城に引きこもってしまった。

側周りのほんの少数の者しか会おうともしない。

私との面会すら拒否している。

一体姉に何があったのか、、、


ヒントは世話をしている女官がもたらしてくれた。

、、、「マモル」、、、


あのチビ野郎!私のガブリエラに何をしたんだ!!!


人の国の神官達を呼び出しアイツの世界に行くための手段を講じた。

そーしてぶん殴って縛り上げて拉致した。

友人らしい神官がそばにいたが止めようとはしなかった。


「マモルくん、、こんな時期で大変なのも分かってるけど

やっぱり君はもうすこし素直になったほうがいいよ。

神官ちゃんたちみたいにね。


ガブリエラの弟君、、必ず返してくれるなら止めないよ。

コッチの始末はしておくから心配いらない。

でも必ず返してほしい。」


こんなヤツなんか姉の側に置いておきたい訳じゃない。

でも、姉が泣きながら譫言うわごとで呼んでるんだ。

とても放って置くなんてできる訳がない。


必ず返すと約束して姉の城へと飛んで行った。




あー、、もう一度言ってくれ、、、

、、、、、、、、、、、ホントに?

でも、姉は、子供のできない体だと診断されていたはずだ!

医者を呼ばせて診察させて結果が確定した。

妊娠していると、、。


魔族はレベルが高くなるほど子供ができにくくなる。

男性でも女性でも、、。

王族はレベルが高くなりやすい。

元から才能があると言っていいだろう。

なので若いうちに子供をもうけることが推奨される。

それでも王族の数は数えるほどでしかない。


姉は生まれつきレベルが高かったから最初からそんな期待はされていなかった。

王位にあるのも当然と思われながら子供ができないことで

資格を疑う者も居たのだ。


なのに、、妊娠、、、

しかも相手はあのチビ野郎だなんて、、、


くそう!一発で済ませるんじゃなかった!!!


でも、、姉は自分が誘惑したんだと言い張るし、、

魔族の神さまやらアイツのところのエルフの神やら来てモメまくってるし、、


結局、婚約させることになった。

アイツはココの世界でもまだ未成年だ。

16歳になるまで親か後見人が認めないと結婚できない。

アイツの親はもう居ないんだと言うし、、


姉はそれまでココの世界で待つと言う。

その前に子供が産まれてしまうんだが、、


あー、、産まれたら私は叔父になるのか、、

そんなことは考えたこともなかったな。

姉の子ならきっとかわいいハズだ。

、、、アイツに似てたら、、なんか考えたくないな。


アレからどーも宰相やら執事やら大臣どもがうるさくてしょーがない。

私も子供をもうけるべきだと言って、、


確かに王族は少ない。

私や姉に何かあれば姉の子供が候補になるかもしれない。

人との間に産まれた子供だとしても、、。

ややこしいことに成りかねないのは確かだな。


宰相たちの懸念も分からないでもない。

気が進まないが検討しないといけないだろう。


姉のような女性にはまだ会ったことがない。

母の事はほとんど知らない、、出産で亡くなったので。


家族になる女性、王妃の務まる女性、子供を産める女性、

できたら姉のような女性がいいかも、、、

う~ん、、なかなかハードルは高そーだな。



自分がシスコンなせいでハードルを高くしてるとは全然気付いてない

弟魔王さまなのでした。

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