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神さまに叱られて首輪付きになった魔術師(召喚主)。

誰が悪かったんだ?

オレか?勇者のアイツか?それとも妹か?


、、、やっぱりオレが一番悪いんだろうなぁ。

でも勇者の奴がちゃんと妹と結婚してくれてればこんな

騒ぎにはならなかったかもな。


まあ、魔術に入れ込み過ぎたのは認めるけどね。

借金を作ったのを妹があんなに気にするとは思わなかった。

術が完成するまであと一息だったし。


あのチビは召喚に失敗したんだと思ったんだ。

だから次に召喚した魔法剣士の方に期待してた。

最初は負けてもいずれ対抗できそうな気がしたんだ。


ところがあのチビは予想外なことに負け無しだった。

勇者に極大な威力の火魔法を放って追撃までしてみせた。

あんな威力、、大魔導師並だろう!


勇者が受けてやるからもっと打って来いと言う。

アイツは空に向けて魔力を飛ばした。


なんで空?!

と思う間もなく勇者に雷撃が落ちていた。

観客にまで余波が飛んでいた。

魔法避けの結界があったはずなのに。


それでも立ち上がった勇者に驚いたがあのチビは容赦なく雹まで降らせた。

もう何も言えなかった。

天候を魔術で操るなんてのは昔の物語にしかないと思ってたんだ。


チビは自分のも他の召喚者のも首輪を外して元の世界に

帰せと言って来たんだけど、、できないんだよ。

だから首輪を付けてたんだ。


文句を言うだけ言って倒れたチビを妹は世話をしていた。

オレは召喚者たちに一発づつ殴られた。

やっぱりちょっと人数が多かったよな。

一発づつでよかった、、、


目覚めたチビが神殿で神さまにお願いして召喚者たちは帰っていった。チビも。


オレは神さまに叱られた。

ああいう召喚をすると世界に穴が開いてしまうんだそうだ。

コチラの世界も向こうの世界にも。

神さまは修復が大変だったと嘆かれた。

す、、、すみません、、、。


「まあ、君は勇者のパーティだったし妹のためでもあった。

でも罰は受けてもらわないとイケナイ。

召喚者たちのそれぞれの世界にも迷惑をかけてしまったしね。


隷属の首輪を付けられるということがどーいうことかも体感してほしい。

暫くは神殿の奴隷でいてもらうよ。」


そーしてオレには首輪が付いてる訳だ。


でも妹は勇者とちゃんと結婚できたからイイことにしよう。

あんなアホで脳筋でバトルジャンキーのどこがイイんだか。


チビはタダの闘士じゃあなくて高いレベルからレベル1に

戻ったヤツだったそうだ。

力は弱くても経験はバッチリなヤツだったらしい。


ココの勇者のあの脳筋アホより強かったなんて言われても

信じられなかったが勝っちまったもんなぁ。


脳筋勇者も負けたんでちょっとなんだか顔つきが変わった気がする。

上には上があるってのが分かったからだろうか。


まあ、妹は幸せそうだ。

相手がアノ脳筋アホだってのはいまだに気に喰わないけど

仕方ないのかもしれないな。


結婚まで行けたのはアノチビのオカゲ、、、だよな。

でもなんだか感謝する気になれないってのはなぜなんだろう。



全て解決してもなんだか納得できない魔術師さんなのでした。

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