保護者なマモルくんのばーちゃん。
予約掲載設定の時間を間違えてました。
ゴメンナサイです。
どーしてこんなことになったのか、、
二人とも楽しそうに嬉しそうに出かけて行ったのに、、
婿は妻の娘を庇うようにして死んでいたそうだ。
シートベルトを外して覆いかぶさるように、、、
出かけるときには確かにシートベルトをしていた。
だから自分で外したんだと思う。
とっさによくそんなことができたなぁ、、と思った。
でも、、それでも婿も娘も助からなかった。
相手が飛行機ではスーパーマンでもない限り無理だろう。
そう分かってはいたけれど、、、心は納得してくれない、、
残されたあの子達をどーするか、、親戚一同でモメた。
保険金や慰謝料を目当てに養子にしたいとか引き取りたいと
言う連中まで居たのにはあきれた。
あの子達の事を考えてくれているとは思えなくなってしまう。
マモルが弟妹と一緒に居たいと言い張ってくれたので私は
あの子たちの保護者になることにした。
でも、マモルはなんだか急に大人びた顔になっていた。
そーか、、、この子は、、、
精神的な保護は必要の無い大人になったんだね。
それでもまだ中学生でしかない。
当面のお金の心配は必要ないとしても保護者は必要だろう。
いつまで生きて居られるか分からないけどあの娘の代わりに
お前たちの側に居させてちょうだい。
迷惑かもしれないけどね。
「ばあちゃん、、迷惑なことなんて無いよ。
一緒にあの二人の話をできる人がいてくれたら弟妹にも
少しは教えてやれることが増えると思うよ。」
マモルは私が亭主と住んでいた家を賃貸にだしたことを気にしてくれた。
でも売ったわけではないし思い出はちゃんと胸の中にある。
家賃であの子達との生活費も出せるだろう。
保険金なんかはあの子たちの将来の為に残してやりたいしね。
マモルは勇者なせいで時々召喚されてしまうという。
前回消えたときには弟と一緒だった。
それでもちゃんと帰って来た。
万が一帰って来られない事態が来ても信じて待っていられると今は確信できる。
留守はちゃんと守ってあげられるだろう。
マモルの武道の師匠の道場は「体育館」と呼ばれている。
最近ソコへ時々弟妹を連れて行くようになった。
管理人さんの夫婦が娘夫婦に似ていると言って、、
弟妹たちは親と一緒の時間は少なかった。
錯覚でもなんでも親と一緒の時間を持たせてあげたいと思っているんだろう。
あの子は愛されていた自分と親との時間が少なかった弟妹を
比べてしまうのかもしれない。
管理人夫婦がいくらやさしくてもソレは親とは違うと思う。
でも、マモルの気持ちを咎めたくなかった。
あの子だって本当はまだまだ親の愛が必要な歳なのだ。
なのに弟妹の為に大人になろうとしている。
無理矢理なことだとも思えるのに、、、
私になにがしてやれるのだろう。
家族として同じ屋根の下に居て少しでも癒してやるくらいしかできない。
あの師匠さんや奥さん、へんな魔王さん、友人たち、、、
みんなあの子を心配してくれている。
友人のお父さんはお金持ちだそうで海辺の大きな別荘へ私や弟妹たちまで
一緒に招待してくれた。
大勢の友人たちに囲まれて楽しそうにしているマモル、、
友人たちと一緒だと年相応な中学生に見えてくる。
うん、、大変でもきっと大丈夫だろう。
『本当の友人がいれば他に足りないものがあっても大丈夫だ』
と消えた親戚のお兄さんが言っていたのを今更のように思い出した。