表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/142

予想外な事態にドキドキな戦闘職の神官。

突然上司から呼び出された。

このところヒマというか平和だったはずなので驚いた。

大きな魔獣が出たという情報も無かったハズなんだが、、?


今回の相手は魔物でも魔獣でもないと言う。

神殿の重要人物が行方不明で拉致監禁の疑いがあるので

発見と犯人の確保、重要人物の救出が任務だそうだ。


ふ~ん、、犯人は殺さなくていいのかね。


何でそんなことをしたのかも調べないといけないらしい。


手がかりは占い師の言う事だってのが胡散臭い気がしたが

占い師のメンバーを聞いて驚いた。

そういうことは胡散臭いと思ってるオレ達でさえ知ってる名の通った連中だった。


占いの結果を元に目標を特定して踏み込んだ。

次期神殿長候補筆頭と目されてるヤツとなぜかチビなガキの冒険者が付いて来た。

上司はなんだかチビを見て青ざめていた、、なぜだ?

確かに少し妙な雰囲気はあったけど、、、


結果ビンゴ!

占いもバカにしたもんでもないらしい。

抵抗はあったがまあ戦闘は素人じゃあなんてこともない。


だが重要人物って、、エルフのガキ、、いいのかコレで、、


、、、、、、、、、、。


よかったらしい、、、しかも神さまって、、(汗。)


冒険者のチビなガキはなんだか内輪の話めいたことを神さまとしていたが

魔法陣を展開してどこかに送り出していた。


あとであのチビは『勇者』なんだと聞かされたよ。

神殿には召喚された昔の勇者達の記録があるそうだ。

あのチビはその勇者達よりはるかにレベルが上だったと、、


高位の神官達にも解決できなかった神さまのご不在を占い師を使って

手がかりを見つけて空間ごと縫い止められていたあの神さまを

元に戻してくれたんだと知らされた。


う~ん、、オレ達は神官には違いないけど戦闘職だからなぁ。

細かいことは苦手なんだよね。

勇者って戦うことに特化したヤツなんだろうと思ってんだけど

そーでもないんだな。


あんなチビがなんで次期神殿長候補なんかと一緒にいるのかと思ったけど

『勇者』じゃあなぁ。

チビだなんてバカにしちゃったけど、、ハハハ、、(汗。)


犯人達はただ魔術を研究してたら偶然神さまを捕まえた形に

なってしまったんだそうだ。

神さまだとも思ってなかったらしい。

なんとか助力を引き込んで元に戻そうとしていたんだそうだ。

まあ、結果としてあのチビ勇者を召喚したんだと言う。


途中で術式がバラけたとかで出現場所は無人島だったそうだ。

スゴイね勇者って。

そんなのどーしようもないだろう。

誰も居ない、召喚者も居ない、召喚の目的も分からない、、。

ハハハ、、オレなら野垂れ死んでるな、、。


でもちゃんとココまで来て問題を解決していってくれたんだ。

感謝の一つぐらい言ってもバチは当たらないよね。


みんなそー思ったようで素直に祈りを捧げていた。


オレ達は神官の中では俗世寄りな存在で神託を頂くとか

お告げを聞くとかは縁遠い位置に居る。

だから神さまのお姿を拝見するなど望外のことだった。


まだ子供のようなお姿だったが確かに感じたことのない存在感だった。


アレからなんだかオレ達の力が上がった気がする。

上司がどーもオレ達は『ご加護』を頂いたようだと言う。

『ご加護』って、、、


次期神殿長候補によるとそれほど大きなものではないらしい。

だがオレ達みたいな端っこでしかない戦闘職にそんなものが頂けるなんて

普通有り得ないだろう!


よっぽどあの場所に縫い止められてお困りだったということなんだろうなぁ、、


やっぱりあのチビ勇者には感謝だね。


犯人達もお説教やら奉仕活動やらやらされていた。

ちょっと気の毒な気もしたがまあオカゲでオレ達に『ご加護』が頂けたんだ。

神殿警護のついでに見張っとくように言われたけど

あんまりイジメないでおこうかね。(笑。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ