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事件が解決したのでホッとしてる次期神殿長候補。

熱心な信者、、には見えなかった。

なので鑑定してみたのだけれど内容はデタラメな文字が

並んでいるだけだった。


なんで?と思いつつ注視していたら

「やっぱりお留守なんだろうか、、、。」とつぶやいた。

そして私と目が合った。


何か感づいたように、逃げ出すように出て行こうとしたので声を掛けた。

「お帰りの所申し訳ありませんが お伺いしたいことがございます。

少しお時間を頂きたいのですが?。」


結局彼は異世界の勇者で神の気配が分かるのだという。

異世界が存在するというのは知っている。

勇者が召喚されたことがあるのも記録が残っている。

でも一般人はそんなことはほとんどの人が知らないはずだ。


ということはこの勇者は本物なのか?


無人島に放り出されて召喚主も分からない。

召喚目的も分からない。

神さまにお祈りしてみようとしたが神さまは不在。


確かに困る事態だな、、、


そこで長老達に面会してもらってステータスの判定用の水晶を使わせた。

鑑定で出て来なかった彼のステータス、、、

記録にある限りの勇者たちをはるかに超えるレベル、、


彼は協力的で神さまの不在について色々知っていることを教えてくれた。

神さまがお留守な世界にもいったことがあったが神官には

神託とかが来ていたという。


アドバイスとして「占ってみたら?」と言われた。

神さまについては何人も居た占い師でもだれも答えが出ない。


「相手は神さまでこちらは人間なので弾かれたかも、、」


なるほど、、なので関係者について占わせた。ビンゴ!


戦闘職の神官たちは優秀ですぐに場所を突き止めた。

まさか神さまがそんなところに縫い止められているなんて。

彼を召喚させてたのが神さまだったなんて。


神さまは彼に助力をさせて元の空間にお戻りになられた。


彼には感謝したが

「神さまがおられないとオレも元の世界に帰れませんからね。

まあ、お互い様ってところですよ。」

などと軽い調子で言った。


そうして大したことはしていない風な顔で召喚陣の中に消えた。

彼が消えてからもう少し話をしてみたかったと思ってしまった。


神さまのおおせでは彼はこの世界の周辺の世界群の中では

最強の勇者の一番弟子で数多あまたの召喚経験のある猛者なんだそうだ。

一見チビな子供にしか見えなかったんだけどなぁ、、


犯人(?)たちは魔法の研究をしてただけだった。

口止めとお説教と神殿での奉仕活動をさせることになった。


ただ彼を召喚するために付与された力がそのままだった。

神さまも特にはなにも仰せにならない。

どーしたものかと思ったのだが彼等の研究には役に立っているようだ。


まあ、時々悪いことに使っていないかチェックを入れれば大丈夫だろう。


あれからなぜか時々神さまが夢においでになる。

まだ誰にも言ってはいないのだが、、、

なんと言うこともないことを話されてお帰りになるのだが

コレはどーいうことなのだろう。


まさか神さまの愚痴を聞く係とかに任命されたんじゃあないよね、、、

オレって大勢いる次期神殿長候補の一人ってだけだし、、



神さまがもう次の神殿長に決めちゃっているのに

気が付いてない候補さんなのでした。

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