表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/142

ダチ勇者(弓術士)。

 オレが一番ビビリなヤツだってことは分かってる。

多分一番チビなマモルがそう見られがちだけど

ホントはアイツが一番度胸があると思ってる。


チビなんでバカにされやすいけどな。

まあ、成績はさほどじゃあない。

けどバカでもない。

勉強の方に頭を使えばちゃんとできるハズなヤツだろう。

オレ達3人と違って。


ともかく勇者に召喚された時には浮かれちまった。

けどすぐ冷めた。オレがビビリだからだ。

特訓はされたが接近戦は怖くてダメだった。

剣とか槍とかやっては見たがダメなのはすぐ分かった。

魔法もマモルほどじゃあないし。


なので弓にしたんだ。

矢が必要だけどこれなら遠くからでもオッケーだから

ビビリなオレでもそれなりの攻撃ができる。


モチロン他の武器も練習はしたけどさ。

矢がつきたら何もできません、守ってくださいってのもみっともないしね。

他のヤツラの足を引っ張れないだろ。

怖くても苦手でも頑張ったんだよ、オレ。


ゲームなら打たれようが切られようが痛くないがココは現実だったから

痛いし怖いし死にそうだった。

槍使いが重傷を負ったので逃げようと提案したよ。


でも、マモルは賛成しつつレベルが低いから逃げても直ぐに捕まるだろうと言う。

確かに・・なのでレベル上げと情報収集をした。


ボス部屋の前から呼び戻されて魔族の勇者とヤレ! って言われて困ったねぇ。

オレ達どー考えてもそんなレベルじゃあなかったもん。


マモルは魔族の勇者と知り合いで戦わずに帰してもらえた。

ダンジョンのボス戦もキツかったけどちゃんと勝てた。


あとからマモルに謝られた。

マモルも勇者だったけど魔術師のフリをしてたそうだ。

あー・・なるほど、皆勇者に注目するからな。

アイツは油断を誘って情報収集とかしてたんだな。


オレ達3人は怒る気は無かった。

おかげで安全だったんだと分かってたし。

アイツが居たおかげで魔族の勇者さんが一発で味方になってくれたんだもんな。


あの後も先生やイケメンたちと召喚されちゃったけどアイツに

〔迷子用マーカー〕がついてたオカゲで妙なあんちゃんが

〔お迎え〕にきてくれた。


帰れる! とホッとしたのと迷子用ってのが可笑しかったのとで

なんだか余計に笑っちゃったよ。

ゴメンよ、マモル。(笑。)


え? スカートめくりしてたのお前だろうって? 

さあ・・なんのことですかぁ? 

屋上は風がつきものな場所ですよぉ。

そんなことを大きな声で聞かないでくださいよ。

またゲンコツ女子の餌食なんてゴメンだね。


だけどどうやら最近彼女の犠牲者が増えてるようだね。

あれでも勇者だからなぁ。

効くんだよ・・・イケメンも経験済みらしいよ。

それでも彼氏やってるんだよな。

エライよ! イケメン!!! 

ビビリなオレなら逃げ出しちゃうとこだけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ